毎年、積雪による建築物の被害、雪下ろしや除排雪作業による事故が多く発生しています。
建築物を所有または管理する皆さんは、雪害防止に努めてください。
市で行っている雪下ろしに関する事業については下記をご覧ください。
・福祉部長寿化高齢者福祉係(高齢者の屋根の雪下ろし費用の一部を助成します)
・消防本部(雪下ろし講習)
積雪による家屋の倒壊防止
一般的な家屋は、高さ1m程度の積雪量に耐えられる構造になっていますが、それ以上の積雪の場合は、雪下ろしが必要です。万が一の事故を防止するためにも、業者などに早めに雪下ろしを依頼することをお勧めします。
また、構造計算を行って安全を確かめた大規模な建築物では、積雪量の設定が異なりますので、設計図書を確認するか、設計者または施工業者にご確認ください。
雪の重さについて
雪は、1㎡あたり1cmの嵩(かさ)で積もった場合、2~3kgの重さになります。
例えば、50坪(約160㎡)の総二階建ての住宅の屋根に1mの雪が積もった場合、その重量は16~24トンにもなります。
積雪の重みで圧縮された雪や、一度解けてから再び凍って細かな氷の粒が集まった雪は、新雪の雪に比べて重量が増加します。
屋根の雪は適切に管理しましょう
積雪量の増加に伴い、周囲の雪と屋根の雪がつながることが考えられます。
周囲の雪と屋根の雪がつながると、軒先に大きな力(地面方向に引っ張られる力)が加わり破損する恐れがありますが、周囲の雪と屋根の雪を切り離すことにより、破損を防ぐ効果が高まります。
安全設備の機能確保
旅館、老人ホーム、病院、大規模店舗など、多数の人が出入りする建築物には、災害時の避難や被害拡大防止のための設備(非常階段、避難口、排煙窓など)が備わっていて、建築物の所有者には、それらの装置が常に正常に機能するよう維持管理する義務があります。
積雪により、出入り口が塞がれたり、窓の開閉が妨げられることのないよう、適切な建築物の維持保全に努めてください。
雪下ろしの事故防止
自身や家族が雪下ろしをする場合は、必ずヘルメット・命綱を装着し、2人以上で作業するなど、安全対策を十分行ってください。
落氷・落雪による配管、配線の破損防止
プロパンガスのボンベ、灯油タンクなどは軒下に置かれることが多く、軒先のつららなどの落下や屋根から下ろした雪によって、タンクや配管が破損する恐れがあります。ガス漏れや灯油の漏出は大事故につながりますので、十分にご注意ください。
また、電気、電話、光ケーブルなどの架線を軒下で受け入れている場合は、落雪により破断する恐れもありますので、これらの配管・配線がどこにあるのかあらかじめ確認し、定期的に点検することをお勧めします。万が一、不具合が発生した場合は、速やかに専門業者へ依頼してください。
浄化槽、汲み取り便槽の機能確保
合併(し尿)処理浄化槽は、その機能を正常に保つために、定期的な検査と薬液の補充が必要になります。また、汲み取り式のトイレでは、定期的な汲み取りが必要です。普段、あまり気にすることのない設備ですが、日常生活に欠くことのできない役割を担っていますので、検査や作業に支障がないように除排雪してください。
水道管等の凍結防止
1月から2月下旬にかけて、最も気温が低い時期になり、天候が安定した日でも、地表の熱が奪われる放射冷却現象によって、気温が低下することがあります。水道管や風呂釜が凍結により破損することのないよう、水抜きなどの凍結防止対策を実施してください。
秋田県からのお知らせ
「雪下ろしの安全対策」もご覧ください。