ニホンザリガニの目撃情報(桜町・池内道下周辺)をお寄せください

大館市では天然記念物に指定されている南限生息地周辺のニホンザリガニの保護・復元に向けて調査をしています。「見たことがある」等の情報をお持ちのかたは確認した時期・場所などをお知らせください。

標本や写真などをお持ちのかたも、ぜひご連絡をお願いします。

大館にはいつからいるの?

江戸時代中期のころから文献に登場し、古くから薬用や食用に用いられてきました。

えっ、天然記念物なのですか?

市の桜町南から池内道下にかけての区域の水路が、日本最南端の生息地ということで、この「生息地」が、昭和9年(1934)国の天然記念物に指定されました。

大館には今もいるの?

天然記念物指定地では昭和30~50年代に激減しました。現在は指定地に隣接する水系で生息している可能性があります。このほか、市内には生息地が複数あり、今も生息が確認されています。

ニホンザリガニの特徴は?

赤褐色または黒褐色のずんぐりとしたザリガニで、アメリカザリガニより小型。体長は4~6㎝位です。

どういう環境に住んでいるの?

水深が浅い小河川や湧水の近くで、一年を通じて水温が低く維持されている必要があります。アメリカザリガニの生息環境とは重複しません。

なぜ保護する必要があるの?

ニホンザリガニは地域固有性が高く河川ごとに独自のDNAを持つため、地史・古環境など北日本の歴史が残されています。地域個体群の絶滅が歴史遺産の損失につながると懸念されています。

今、私たちに出来ることは?

指定地のニホンザリガニが激減した時代は、宅地化が進んだことにより生息地水路やその周辺の環境が急速に変わりました。

今の私たちにできることは、ひっそりと生き残っているニホンザリガニを保護し、末永く生息を続けられる環境を整えていくことです。

これからは私たちみんなが、自然との共生や生物多様性をより強く意識する必要があるのではないでしょうか。

リーフレット

印刷用リーフレットA4版 [302KB]

情報提供先

大館郷土博物館 (大館市歴史文化課 企画博物係)
〒017-0012 秋田県大館市釈迦内字獅子ヶ森1番地
電話:0186-43-7133 FAX:0186-48-2512 月曜休館(月曜が祝日の場合は翌日休館)
メール: kyodokn@city.odate.lg.jp
随時受け付けています。