令和5年9月定例会行政報告(令和5年8月28日)

 9月定例会に当たり、提出議案の説明に先立ちまして、6月定例会以後の主な事項について、概要を御報告申し上げます。

 1.7月14日からの大雨による被害の状況と被災地への職員派遣について

 2.大館市総合防災訓練の実施について

 3.大館駅周辺整備事業の進捗状況について

 4.大館市エコフェアについて

 5.生活支援等給付金事業について

 6.コロナワクチン接種について

 7.帯状疱疹ワクチン接種費用の助成について

 8.農作物の生育状況について

 9.クマ・イノシシ・サルによる被害状況と対応について

 10.企業の設備投資と雇用対策の状況について

 11.大館能代空港の利用状況等について

 12.JR花輪線の利用促進について

 13.サマースクールin秋田大館について

 14.台湾トップセールスについて

 15.ハチ公生誕100年事業について

 16.ONSEN・ガストロノミーウォーキンググランプリ受賞について

 17.夏のスポーツ事業について

 18.秋田県北部地域の基盤整備を促進する夏期要望活動について

 19.第71回東北六県市町村教育委員会連合会定期総会及び教育委員・教育長研修会の開催について

 20.常陸大宮市との教育交流について

 21.大館市20歳を祝う会について

 22.水難救助合同訓練について

1 7月14日からの大雨による被害の状況と被災地への職員派遣について

 7月14日から16日にかけて、東北北部に停滞した梅雨前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込んだため、県内は広い範囲で大雨となりました。
 市では、秋田地方気象台の山本台長や能代河川国道事務所の平岡所長からのホットラインによる情報などをもとに、情報収集と警戒に当たりました。15日午前4時15分に大雨警報が発表され、その後も雨は断続的に降り続き、アメダス大館観測所では15日の降水量が142ミリメートルを記録しております。
 米代川、長木川、下内川では水防団待機水位に、犀川は氾濫注意水位に到達しましたが、それ以上の増水はなく、16日午前中に全ての水防警報が解除されました。
 本市の被害状況は、8月21日現在、市道などの路肩崩落等が6か所、河川の堤防損失等が7か所、水田の法面崩壊が1か所、農業用水路の埋塞等が6か所、農道及び林道の路肩崩落などが55か所、市有地の法面崩落が2か所となっており、被害額は、土木施設で4,430万円、農林関係では8,831万円、計1億3,261万円となっております。
 取り急ぎ着手する必要がありました測量設計に係る費用について8月4日に専決処分させていただきましたが、復旧工事などに係る費用については、本定例会に関係予算案の追加提出を予定しておりますので、よろしくお願い申し上げます。
 一方、被害の大きかった秋田市、男鹿市及び五城目町からは、県を通じて応援職員の派遣要請があり、7月23日から職員を派遣しております。8月31日までの間、家屋の被害認定調査、罹災証明書の発行、災害廃棄物仮置場の管理などに従事する職員、延べ216人を派遣することとしております。
 また、日本水道協会秋田支部からの要請を受け、断水が発生した井川町に給水車2台、職員6人を派遣したほか、八峰町には給水タンク2基を貸し出すとともに、給水パック3,000枚を提供しております。
 派遣先自治体の首長からは、災害対応で多忙な中、感謝の言葉をいただいたところです。
 市では、北東北の陸援隊として、資機材の更なる充実を図りながら、大規模災害を想定した訓練を重ね、現場対応力の向上に取り組むとともに、引き続き、国、県をはじめ、防災協定を締結している自治体や民間団体との連携強化に努めてまいります。

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2 大館市総合防災訓練の実施について

 8月27日、真中公民館周辺を会場に、消防団、陸上自衛隊、警察署、自主防災組織、周辺町内会など36団体、約300人の参加のもと、住民参加型の総合防災訓練を実施しました。
 大雨により河川が増水する中で震度6強の直下型地震が発生したことを想定し、情報収集伝達、避難、火災防ぎょ、ドローンによる災害現場偵察、土砂災害救出救助、高速道路での交通事故対処のほか、避難者の健康確認や要配慮者への支援を考慮した避難所開設運営など22種目の訓練を実施しました。また、防災啓発として、震度7までの揺れを体験できる地震体験車の展示や、国土交通省の御協力により浸水の疑似映像体験なども行いました。
 昨年8月の大雨や去る7月14日からの大雨など、本県においても自然災害が頻発、大規模化していることから、引き続き市民の防災意識の醸成と関係機関との連携強化を図り、市民の安全・安心確保のため、本市の防災力の向上に努めてまいります。

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3 大館駅周辺整備事業の進捗状況について

 建築中の大館駅新駅舎につきましては、駅舎外観がほぼ完成し、内装工事も順調に進んでいることから、開業日を10月29日と決定いたしました。当日は、関係団体をはじめ、市議会議員の皆様にも御参列いただき新駅舎完成記念式典を開催することとしております。
 また、新駅舎開業に先立ち、10月15日には秋田犬の里の多目的広場を主会場に、新駅舎開業プレイベントを開催します。当日はJR大館駅前の賑わいを創出するイベント「駅-one.2023」の同時開催を予定しております。
 駅前広場などの周辺整備につきましては、仮駅舎解体の進捗に合わせ、順次着手していく予定としております。市民の皆様には、今しばらく御不便をおかけしますが、御理解をお願いいたします。
 なお、本定例会に、新駅舎に整備する市の施設「駅なか交流センター」に関する条例案及び駅周辺整備に伴う関連予算案を提出しておりますので、よろしく御審議をお願い申し上げます。

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4 大館市エコフェアについて

 7月8日、9日の両日、ニプロハチ公ドームを会場にマンモスフリーマーケットと同時開催し、約9,000人に御来場いただきました。3Rを柱に資源の有効活用に向けた意識の醸成と環境リサイクル事業の周知を目的とするイベントで、市内外の環境団体やリサイクル関連の8企業がブースを設け、それぞれの活動や製品を紹介したほか、使用済み小型家電(こでん)や廃食用油の回収、ごみ収集車の展示などを行いました。
 今後も、二酸化炭素の排出と天然資源の消費を抑制し、環境への負荷をできる限り減らす循環型社会の実現のため、3Rの普及啓発に努めてまいります。

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5 生活支援等給付金事業について

 電力、ガス、灯油などのエネルギー価格や食料品などの物価高騰による家計への影響が大きい住民税非課税世帯及び低所得の子育て世帯に対し、給付金を支給する2つの事業を実施しているところです。
 令和5年度住民税非課税世帯と家計急変世帯に、1世帯あたり3万円を支給する「電力・ガス・食料品等価格高騰支援給付金事業」は、6月30日付けで対象世帯に確認書等を送付し、8月21日現在、8,156世帯に2億4,468万円を支給しました。
 また、児童扶養手当受給者等に対し、子ども1人当たり5万円を支給する「子育て世帯生活支援特別給付金支給事業」は、8月25日現在、771世帯に6,085万円を支給しました。
 今後も、全ての対象世帯に給付が行き届くよう、引き続き周知を図ってまいります。

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6 コロナワクチン接種について

 令和5年春開始接種は5月8日から実施しており、高齢者や基礎疾患のある方などを対象とし、総合病院を含む市内23の医療機関での個別接種や高齢者施設等の巡回接種により、8月22日現在、約1万7,100人が接種を終えております。
 令和5年秋開始接種は9月23日から実施予定で、生後6か月以上の全ての方が対象となります。使用するワクチンについては、現在の流行主流株であるオミクロン株XBB.1系統対応1価ワクチンとなる予定です。
 県の感染症情報センターによると、県内及び大館保健所管内の感染状況はともに増加していることから、今後も基本的な感染対策の励行とともに接種体制の確保に取り組んでまいります。

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7 帯状疱疹ワクチン接種費用の助成について

 市では、帯状疱疹の発症や重症化の予防に有効とされるワクチン接種について、接種費用に対する助成を8月1日から開始しております。対象は50歳以上の市民で、市内24の医療機関において接種を受けることができます。
 ワクチンは生ワクチンと不活化ワクチンの2種類があり、生ワクチンの接種回数は1回で、5,000円を助成、不活化ワクチンの接種回数は2回で、1回あたり1万円を助成いたします。
 事前に接種券の申請が必要で、8月22日現在、生ワクチンが78人、不活化ワクチンが111人と既に189人の方から申請がありました。帯状疱疹の発症率や後遺症が残るリスクは高齢になるほど高くなるとされており、接種を希望される方は是非、御活用ください。

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8 農作物の生育状況について

 水稲については、平年より3日早い8月1日に出穂盛期を迎え、穂揃いは良好に推移しておりますが、7月上・中旬に、いもち病の発生が確認され、カメムシの発生も例年より多いことから、警戒と防除の徹底を引き続き呼びかけてまいります。
 また、7月からの高温の影響により、野菜については規格外品の比率が多くなったほか、収穫適期が重なったことによる収穫の遅れにより、品質の低下が見られます。比内地鶏については暑熱で死亡する被害が、採卵鶏については産卵率の低下が報告されております。
 4月に降霜被害を受けた果樹については、開花量、結実率とも例年に比べ低く、特にナシについては、収量の大幅な減少が見込まれております。
 引き続き、関係機関と連携を密にして、農作物の管理徹底を推進するとともに、様々な事業を活用し、支援を行ってまいります。

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9 クマ・イノシシ・サルによる被害状況と対応について

 8月21日現在、クマについては、出没報告が144件で昨年同時期の1.8倍、農作物等の被害が28件、捕獲が過去最高の69頭と、行動の活発化や生息数の増加が推測されます。
 イノシシについては、出没報告が16件あり、農作物等の被害が12件発生していることから、専用のくくり罠を30基増設し対策を強化しております。
 サルについては、出没報告が40件で昨年同時期の約1.8倍、農作物の被害が8件発生しております。
 今後は、農作物や果樹が収穫盛期を迎え、野生動物の行動がより活発になることから、引き続きSNSやFMラジオおおだてで出没情報を迅速に発信するなど、一層の注意喚起を行うとともに、市の鳥獣被害対策実施隊による捕獲活動の強化や、緩衝帯整備に取り組み、人身及び農作物被害の未然防止に努めてまいります。

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10 企業の設備投資と雇用対策の状況について

 渋谷区に本社を置く株式会社本家あべやが、旧大葛小学校を活用し比内地鶏の食肉加工や通信販売商品の製造に向け準備を進めており、6月28日には、秋田県並びに本市と立地協定を締結し、同日付けで県の誘致企業に認定されました。新規雇用については、操業開始予定の来年6月時点では6人、将来的には16人を見込んでおり、県と連携しながら同社の取組みを支援してまいります。
 県営大館第二工業団地では、食品製造業の株式会社東北センバが生産設備を増強し、新たに6人が雇用されたところであり、今月、大館市工場等設置促進条例に基づく指定工場に指定しました。
 一方、来春高校卒業予定者の就職希望状況については、6月末現在、就職希望者147人のうち県内希望者が107人で、県内就職希望率は72.8パーセントと、依然として高い水準にあります。対する高卒求人状況は、前年同期比で14事業所、115人増の102事業所495人で、企業の採用意欲が急激に増大しており、7月25日にはハローワークとともに「求人求職情報交換会」を開催し、高校生91人と50事業者のマッチングを図ったところであります。
 このほか、今後を見据えた取組みとして、7月11日には、県やハローワークとともに31事業者の参加を得て「ふるさとお仕事博覧会」を開催し、中学生451人に対して地元企業の魅力を伝えました。
 引き続き、関係機関との連携を密にしながら、若者の地元定着に努めてまいります。

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11 大館能代空港の利用状況等について

 大館能代空港の令和5年度の乗降客数は、7月末現在で5万5,646人であり、昨年度と比べ1万7,372人の増加となっております。
 運賃助成事業については、市民に加え、保護者等が市内に在住する学生や、市内の親族等を介護するため訪れる人を対象としたほか、パンデミック後のレジャー需要の拡大などにより、申請件数が堅調に推移していることから、本事業に係る関係予算案を本定例会に提出しておりますので、よろしく御審議をお願い申し上げます。
 更なる誘客と利用促進に向けた取組みとしては、6月にはANA X株式会社が運営する「TОCHI-DOCHI東京駅八重洲口店」で大館フェアを開催し、7月8日、9日には大阪国際空港で大館能代空港のPRを実施しております。
 また、7月18日には開港25周年記念式典を開催し、3往復運航の定着と圏域の更なる発展に向けて気持ちを新たにしたところであり、引き続き、北東北の空の玄関口として広域連携を強化していくとともに、空路、鉄路、陸路のネットワークを最大限に活用し、一層の利用促進策を講じてまいります。

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12 JR花輪線の利用促進について

 8月10日、鹿角市で開催された花輪線利用促進協議会通常総会に出席し、今年度の事業計画などを審議したほか、意見交換を行ってまいりました。
 花輪線は、沿線住民の通勤や通学などの生活路線であることはもとより、ニューヨークタイムズ紙に取り上げられ、世界から注目を集めることとなった岩手県とつながっていることから、広域周遊観光を支える路線として利活用を推進することを全会一致で確認したところであります。
 また、7月24日に秋田県と協議会の共催で行われたJRローカル線活性化研究会では、ローカル線の再生に実績を持つ、えちごトキめき鉄道の鳥塚代表取締役社長から、市民参加による活性化や人材の発掘が重要であること、花輪線は大館能代空港が近くにあり、空路との連携が強みになるとのお話がありました。
 沿線自治体では様々な利用促進策が検討されておりますが、本市におきましては、10月28日に大滝温泉周辺で開催する「ONSEN・ガストロノミーウォーキング」において、花輪線の活用を予定しているほか、各種イベントのPRなどでも連携してまいります。
 国からは、持続可能性と利便性の高い地域公共交通への再構築に向けた議論が求められており、花輪線を存続していくためにも、秋田県や鹿角市はもとより、岩手県や岩手県内の沿線自治体とも県境を越えた連携を積極的に深め、利用促進に努めてまいります。

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13 サマースクールin秋田大館について

 8月11日から13日までの3日間、渋谷区観光協会の協力のもと、サマースクールin秋田大館を開催しました。渋谷区の小学生20人が本市を訪れ、五色湖でのカヌー体験や秋田犬とのふれあい、夏の風物詩である大文字焼きや花火大会を楽しんだほか、山瀬小学校の児童と一緒にたけのこの皮を原料とした和紙作りに取り組むなど、本市の魅力に触れてもらいました。
 また、株式会社エコリサイクルを見学したほか、株式会社TOMUSHIの石田健佑市議会議員からは、カブトムシを活用した廃棄物の資源化の取組みについてお話をいただくなど、環境先端都市大館の産業について学んでもらいました。
 参加した児童からは「夏休みの忘れられない思い出ができた」との喜びの声が寄せられたほか、保護者からは「今度は是非家族で大館を訪れたい」とのメッセージをいただいております。

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14 台湾トップセールスについて

 佐竹知事を団長とする県の台湾トップセールスが実施されること、また、4年ぶりに秋田空港と台湾桃園国際空港を結ぶチャーター便の運航が発表され、インバウンド誘致の好機でもあることから、8月23日、24日の2日間、武田議長に御同行いただき、台北市を拠点に本市のトップセールスを行ってまいりました。
 本市出身で台湾商工会議所初代会頭の木村泰治氏の足跡を訪ね、台湾と本市のつながりを再認識したほか、台湾と日本の歴史を研究し、木村泰治氏について執筆されている武蔵野大学の片倉客員教授と台北市で面談し、観光やインバウンド誘致など国際交流の促進に向け、本市への協力を快諾いただいたところです。
 また、日本のスポーツ庁に当たる中華民国教育部体育署を表敬訪問し、教育部スポーツ行政局のロ・チュージン秘書長との面会の中で、本市のスポーツによる国際交流としてボッチャを通じたタイ王国との関係性と先導的共生社会ホストタウンの取組みを紹介し、意見交換してまいりました。ロ秘書長からは本市の取組みを高く評価いただいたところであり、今後、台湾とのスポーツ交流につながるものと期待しております。
 一方、県が主催した「台湾と秋田の経済交流を深める晩餐会」では、秋田・台湾経済交流特別顧問を務めていただいている東元グループの黄 茂雄会長に御挨拶をいただきながら、県内自治体の首長、県内の商工団体や金融機関の代表者など約50人が参加し、今後のインバウンド拡大や台日交流の推進などについて、幅広く意見交換を行ってまいりました。
 今回のトップセールスを通じて築いた関係性を、産業やスポーツ、観光など様々な分野に生かしながら、ふるさと秋田のため、北東北の拠点都市として地域の活性化に向けた取組みを進めてまいります。

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15 ハチ公生誕100年事業について

① デジタル・ハチ公の展示
 渋谷に本社を置くGMOインターネットグループ株式会社の御協力により、8月4日から11月30日までの間、秋田犬の里に展示しています。最新のデジタル技術を活用し、渋谷区観光協会と忠犬ハチ公銅像維持会の協力のもと、生前のハチ公をモデルに作成された映像が、来場者を楽しませております。
② HACHIフェスin渋谷
 8月5日、6日の2日間、渋谷キャストを会場に「HACHIフェスin渋谷」が開催され、オープニングセレモニー及び株式会社SGC製作の「黄金の秋田犬親子」の除幕式に参加してまいりました。
 会場にはHACHI100パートナーによるオリジナル商品の販売やPRブースが設置され、多くの来場者で賑わいました。
 「大館と渋谷 めぐり会いではじめるイノベーション」と題したトークショーも行われ、大館で家業を継ぐ事業者と、渋谷を中心とする事業者とをつなぐ取組みが紹介されました。
 本イベントは、11月に開催するHACHIフェスin大館の100日前イベントとして開催したもので、本番に向けてハチ公生誕100年事業実行委員会やパートナー企業などによる様々な取組みを広くPRできたものと感じております。
③ 大館うたの日
 8月11日、ニプロハチ公ドームにおいて「大館うたの日」を開催しました。渋谷との交流が深まる中、渋谷を第二の故郷と公言するBEGINとの出会いがあり、彼らの音楽に込められる「故郷を大切に思うメッセージ」と、大館を愛する私たちの想いがつながり、開催が実現したものです。
 大館曲げわっぱ太鼓の力強い演奏に始まり、市の若手職員も参加した大文字踊りでは、会場全体に手拍子が鳴り響きました。BEGINの演奏が始まると会場は更に盛り上がりを見せ、約2,000人の来場者の熱気と一体感に包まれました。御出演いただいたアーティストの皆様をはじめ、御協力いただいた関係者の皆様に感謝を申し上げます。
 なお、当日は渋谷区から杉浦副区長をはじめ8人の方々にお越しいただき、夜の大文字焼き、花火大会と併せて大館の夏を体感していただきました。

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16 ONSEN・ガストロノミーウォーキンググランプリ受賞について

 7月3日、ONSEN・ガストロノミーツーリズム推進機構交流会が都内で開催され、令和4年度の開催地37か所の中から本市がグランプリを受賞しました。
 今回の受賞は、本市が平成29年度の初回から開催していることや、通算6回の開催実績、コース設定や提供料理の工夫などが評価されたものです。
 滞在型観光PRの一環であるこのイベントは、平成29年5月に本市が国民保養温泉地に指定されたことを受けて開催しており、温泉と食、景観の融合により、大館の新たな魅力を発見してもらうことや、滞在型観光客の増加による経済効果の波及を目的としております。
 今年度は10月28日に大滝温泉周辺で開催することとしており、JR花輪線の活用にも結びつけられるよう内容を検討中であります。このたびの受賞を励みに、更に魅力的なイベントとなるよう努めてまいります。

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17 夏のスポーツ事業について

① ハチ公きりたんぽライドのテストイベント開催
 市とスポーツコミッション大館は、来年度、自転車を活用したスポーツツーリズムによる健康増進と観光客の増加を目的とした、県北初となる500人規模のサイクルイベント「ハチ公きりたんぽライド」の開催を予定しております。
 これに先立ち7月30日に開催したテストイベントでは、大館市を中心として北秋田市、鹿角市にまたがり各地の名物や名所を楽しみながら巡るモデルコースを設定し、運営に当たっての課題の把握や全国から集まるサイクリストの受入れ態勢の検証を行いました。御協力いただいた地元サイクリングチームをはじめ、多くの企業や団体の皆様に改めて感謝申し上げます。
 今後は、来年度のイベント開催に向け、全国に広くPRし、サイクリストを呼び込む仕組みを構築するとともに、更なるスポーツツーリズムの推進につなげてまいります。
② スポーツ合宿の誘致等
 市では、スポーツを通じた交流人口の拡大や市内スポーツ選手のレベルアップを図るため、合宿の誘致等を推進しております。
 8月6日から21日までの期間、日本体育大学陸上部の中距離選手9人が、長根山陸上競技場を主会場に強化合宿を行いました。期間中、市内の小・中学生を対象とした陸上教室を開催し、50人を超える参加者が国内トップクラスの選手から指導を受けました。
 また、8月19日から23日までの期間、本市出身で世界陸上メダリストの小林快さんのほか現役トップアスリートをコーチに迎え、競歩講習合宿を開催しました。全国から多くの参加をいただき、合宿期間中、選手たちと生活をともにし、トップレベルの練習やミーティングなどを通じて競技技術の向上を図りながら、充実した時間を過ごしていただきました。

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18 秋田県北部地域の基盤整備を促進する夏期要望活動について

 国の補正予算や来年度の骨格予算審議に合わせ、秋田県北部地域の道路・河川に係る11の期成同盟会が合同で、整備促進と予算確保に向けた要望活動を行い、私も日沿道建設促進秋田県北部期成同盟会会長及び米代川治水期成同盟会副会長として地元の声を届けてまいりました。
 7月24日には、能代市長、北秋田市長、鹿角市長、藤里町長、小坂町長、鰺ヶ沢町副町長、さらには武田議長をはじめ各市町議会の議長とともに、国土交通省東北地方整備局を訪れ、「安定的・持続的な予算確保と公共事業予算の拡充」「日沿道の整備促進」「米代川水系流域治水プロジェクトの推進」などを要望いたしました。
 対応していただいた上森副局長には、7月14日からの大雨に係る災害対応に当たり、能代河川国道事務所からホットラインで逐次、情報をいただいたおかげで災害発生予想の72時間前から対応できたことに感謝申し上げるとともに、今回の災害で日沿道が経済面のみならず、防災面からも重要であることを再認識したところであり、その必要性を改めて訴えてまいりました。
 また、8月2日には、県北部地域の首長、議長のほか、大館商工会議所 佐藤会頭をはじめとする商工団体代表者とともに、国土交通省と財務省へ要望を行いました。当日は、金田勝年衆議院議員に御同行いただき、国土交通省の和田事務次官や、財務省の新川主計局長と面談し、道路整備と治水対策が地域の発展に大きく貢献していることを伝えてまいりました。和田事務次官からは、「実態がよく分かった。国土強靭化の枠組みの中で予算を確保していきたい」とのお言葉をいただいたところであります。
 引き続き、日沿道の早期全線開通や防災・減災・国土強靭化が、地域の暮らしを守り、産業振興につながることを強く発信し、関係団体とともに秋田県北部地域全体の発展に寄与できるよう努めてまいります。

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19 第71回東北六県市町村教育委員会連合会定期総会及び教育委員・教育長研修会の開催について

 7月6日、7日の2日間、東北六県の教育委員会が一堂に会する定期総会が本市で初めて開催され、127市町村から教育委員及び教育長538人が参加しました。
 初日は、プラザ杉の子において定期総会が開催され、当面する教育の諸課題について情報交換などが行われました。また、「おおだて型授業」による共感的・協働的学び合いに直に触れていただくため、全ての市立小・中学校で公開授業を行いました。
 2日目は、高橋教育長が講演を行ったほか、文部科学省初等中等教育企画課の栗山課長補佐から令和5年度の教育施策の動向に関する説明がありました。
 今回の開催を通じ、本市の取組みを広く発信することができ、参加者からは「大館教育」の先進性を高く評価していただきました。
 引き続き、本市の教育の成果を全国へ向けて発信し、教育分野における交流人口の更なる拡大につなげてまいります。

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20 常陸大宮市との教育交流について

 7月31日から8月2日までの日程で、城南小学校の6年生12人が友好都市協定を締結している常陸大宮市を訪問し、大宮小学校の児童と交流してきました。
 4年ぶりの訪問となった今回は、伝統産業の西ノ内和紙の紙すきやカヌー体験を行いました。江戸時代からつながる両市の歴史や地域の魅力、それぞれの学校について、事前にオンライン学習で共有してから訪問したことで、お互いの地域についてより一層理解を深めることができました。今後も交流を継続し、子どもたちの視野を広げ、未来を担う人材育成に取り組んでまいります。
 また、昨年度から常陸大宮市教育委員会の小野教育長をはじめ教育関係者による「大館教育」の研修視察や、両市に関わる歴史資料の提供や情報交換など、多岐にわたる教育・文化交流を継続しているところであり、更なる関係性の深化に努めてまいります。

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21 大館市20歳を祝う会について

 8月15日、ほくしか鹿鳴ホールにおいて、20歳を祝う会を開催しました。4年ぶりに入場制限なく行われた今回は、対象者の約7割、408人が出席し、級友や恩師との再会を喜ぶ姿が見られました。
 開催に当たり、「ふるさと大館」「ハチ公のふるさと」への思いを共にするため、HACHI100プロジェクト関連の記念品を贈呈したほか、パンフレットへの応援メッセージ掲載など、市内38の企業や団体に御協力いただき、全市を挙げてお祝いすることができましたことに、深く感謝申し上げます。
 式典では、出席者代表から地域の方々への感謝や社会の一員としての決意が述べられたほか、恩師代表から激励の言葉が贈られました。出席者からは「大館で仕事をして地域に貢献したい」との声も多く聞かれ、将来を担う人財が着実に育っていることを実感し、大変心強く感じたところです。

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22 水難救助合同訓練について

 7月25日、青森県中泊町の漁港において、五所川原地区消防事務組合と合同で水難救助隊潜水訓練を実施しました。
 この訓練は、令和元年に締結した消防相互応援協定に基づき、水難救助における県境を越えた連携の強化と相互の災害対応力の強化を図ることを目的としたものです。
 今回が初の合同訓練であり、海域での潜水経験が豊富な五所川原消防事務組合から潜水知識や技術など多くのアドバイスを受け、スキルアップを図ることができました。
 また、7月14日には花岡総合スポーツ公園多目的プールにおいて大館警察署と、8月1日、2日には十和田湖において鹿角広域行政組合消防本部と合同訓練を行い、連携の強化と技術の向上を図りました。
 なお、8月25日に札幌市で開催された第51回全国消防救助技術大会の水上の部に本市消防職員が出場し、これまでの訓練の成果を披露いたしました。
 今後も、各関係機関との合同訓練を継続して行い、広域における連携の強化、水難救助技術の向上を図り、北東北の陸援隊として大規模災害時の備えに万全を期するとともに、市民の安全・安心の確保に努めてまいります。

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