9月定例会に当たり、提出議案の説明に先立ちまして、6月定例会以後の主な事項について、概要を御報告申し上げます。
- 8月15日から16日にかけての大雨による被害状況等について
- 公共施設におけるブロック塀等への対応について
- 危険空家等解体撤去費補助金事業について
- 大館市エコフェアについて
- 大館市環境マネジメントシステム更新審査について
- 秋田看護福祉大学での行政紹介講義について
- 農作物の生育状況等について
- クマ対策について
- 雇用対策について
- サテライトオフィスの誘致について
- 台湾トップセールスについて
- ONSEN・ガストロノミーウォーキングについて
- 夏季イベントの開催状況について
- 大館能代空港の利用促進に向けた要望活動等について
- 米代川合同船上巡視について
- 東京オリンピック・パラリンピックの事前合宿誘致活動について
- 日独スポーツ少年団同時交流事業について
- 二ツ山総合公園水景施設のオープンについて
- 大館市成人式について
- 夏期巡回ラジオ体操・みんなの体操会について
- 扇田病院外来診療費着服事件の進捗状況について
1 8月15日から16日にかけての大雨による被害状況等について
北日本に停滞した前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込んだ影響で、15日昼過ぎから16日明け方にかけて、市内では、市中心部、雪沢地区、十二所地区、比内地域等で断続的に強い雨が降り、米代川や犀川などで水位が上昇しました。
本市では、15日午後3時30分、土砂災害警戒情報の発令と同時に災害警戒対策室を設置し、国や県からの情報をもとに、職員間で情報を共有しながら警戒に当たったところであります。なお、能代河川国道事務所の増所長からは、16日午前1時過ぎに今後の水位上昇見込みについてホットラインをいただき、的確な判断につなげることができました。
8月23日現在の被害状況は、住家床下浸水が2棟、道路や河川被害が11か所、農地や林道被害が23か所、比内地鶏の被害が161羽などとなっております。
人的被害が出なかったことが何より幸いであり、今後も関係機関との連携を密にし、市民の安全・安心の確保に努めてまいります。
2 公共施設におけるブロック塀等への対応について
6月18日に発生した大阪府北部の地震で女子小学生が倒壊したブロック塀の下敷きになり亡くなった事故を受け、即日、公共施設の工作物について緊急点検するよう指示いたしました。
その結果、コンクリートブロック塀や石積みの塀で建築基準法の基準を満たしていないものが、小・中学校など教育関連の11施設で11か所、公立保育施設で1施設1か所、その他2施設で4か所、計16か所が確認されました。このうち緊急度が高いと判断された、城南小学校、田代中学校、鳥潟会館、真中保育所プールの4か所の塀については、撤去等の安全対策に着手したところであります。
残る不適合の塀や老朽化した塀については、今後、適切な対策を検討し、関係機関と協議しながら、安全確保の措置を順次実施してまいります。
なお、本定例会に関係予算案を提出しておりますので、よろしく御審議をお願い申し上げます。
また、大館市通学路安全推進会議の合同点検においては、通学路沿いのブロック塀なども調査対象に含めるほか、危険性の高い塀の撤去に補助制度を創設し、安全促進にも努めてまいります。
3 危険空家等解体撤去費補助金事業について
昨年度創設した本制度には、今年度、5月末までに13件の相談が寄せられました。
これを受け、建築士の資格を持つ市職員が空き家の危険度判定調査を行い、7月9日には、弁護士、建築士などの学識経験者等で組織する「空家等対策協議会」での協議を経た上で、8件の空き家について、補助対象となる特定空家等に認定いたしました。
8月23日現在、書類審査が終了した7件について交付決定通知書を発送したところであり、残る1件についても、書類が整い次第、交付決定通知を行う予定であります。
なお、協議会終了後、新たに5件の空き家について相談があったことから、これらについても順次手続きを進めてまいります。
本事業により、危険な空き家の解体が進むものと考えており、今後も更なる事業の周知に努めてまいります。
4 大館市エコフェアについて
7月7日、8日の両日、ニプロハチ公ドームを会場に開催した大館市エコフェアは、3Rを柱に資源の有効活用に向けた意識の醸成と環境リサイクル事業の推進を目的に、マンモスフリーマーケットとともに毎年開催しております。
今回は、大館圏域定住自立圏形成協定を締結した小坂町と連携しての開催となり、会場では、小坂町のリサイクル企業をはじめ、市内外の環境団体やリサイクル関連企業がブースを設け、それぞれの活動や製品を紹介したほか、各ブースをまわり楽しく環境問題を学べる「クイズラリー」や、廃食用油から製造した燃料(BDF)で走るトラクターへの試乗、使用済み小型家電(こでん)の分解などの体験イベントも開催し、1万2,000人の来場者で賑わいました。
5 大館市環境マネジメントシステム更新審査について
「大館市環境マネジメントシステム(EMS)」の国際規格の認証登録を維持するため、7月10日から3日間、審査登録機関による更新審査が行われました。
審査員からは、この3年間多くの環境目標が達成されるとともに、必要な是正措置が執られ、改訂された規格での運用もできており、市のEMSは適切に維持されていること、また、市がEMS認証登録を継続していることに対して高い評価をいただきました。
その後、今月21日に開催された審査登録機関による判定委員会において、国際認証の登録維持が決定したところであります。
今後も、市の施策・事務事業の推進において、環境にプラスとなるシステムの構築を図りながら、PDCAサイクルを活用した継続的改善と効率化を一層進め、環境共生都市実現に向けて取り組んでまいります。
また、EMSの仕組みは、平成29年の地方自治法改正により、市町村において努力義務化された自治体における事務執行のリスクマネジメントを目的とした内部統制制度にも相通ずるものがありますので、これまでのEMSでの取組みを推進しながら、市としての内部統制のあり方を検討してまいりたいと考えております。
6 秋田看護福祉大学での行政紹介講義について
このほど、秋田看護福祉大学の1、2年生を対象とした授業「医療と福祉のマネジメント」に対し、市から講師を派遣することが決まりました。
これは、地方自治の現場であり、最も市民に身近な「市役所」の取組みなどを知ってもらい、地域への理解を深め、地域で活躍する人材の育成を目的としており、同大学からの要望にお応えすべく、平成29年から協議を重ね実現するに至ったものであります。
後期授業全15回の講義のうち10回分で、本市職員が、市役所や市議会の役割をはじめ、福祉や財政、危機管理など多岐にわたる分野を紹介することとしており、講師には各部署の中堅職員を予定しておりますが、私自身も講師を務め、市政を運営する基礎自治体の長としての考えを学生の皆様にお話ししたいと考えております。
この取組みは、学生たちの地方自治に対する関心や理解度を高めるだけでなく、市職員にとってもプレゼンテーションを通じた能力向上に資するものと確信しております。
今後も、様々な取組みにより秋田看護福祉大学と一層の連携強化を図ってまいりたいと考えております。
7 農作物の生育状況等について
水稲については、カメムシ類の発生が見られたことから「コメ通信」を活用し、防除の徹底を周知しております。また、葉いもち病発生の情報を受け、8月1日に現地確認を実施したところ、下位葉を中心に発生を確認したことから、早期発見と防除の徹底を周知したところです。生育状況については、出穂盛期は8月3日と平年より2日早く、穂揃い、登熟ともに概ね良好に推移しております。
野菜については、6月の低温、日照不足により、全体的に5日から7日程度生育が遅れ、7月下旬から8月上旬にかけての高温、少雨により、回復が見られたものの、一部に干ばつによる収量の減少、品質低下が見られました。
主な品目では、枝豆は、5月18日の大雨や7月下旬の乾燥等の影響から開花にバラつきがあり、収量は、平年より低い状況となっております。出荷は、昨年と同じ7月19日から始まり、早生種の割合が昨年と比較して増加しており、価格は、昨年を若干下回る状況です。
アスパラガスは、夏採りは、例年どおり7月上旬から出荷が始まりましたが、7月下旬からの高温、少雨により、出荷量の減少と品質の低下が見られるところです。価格は、春先は高値で推移しておりましたが、8月に入り平年並みとなっております。
果樹については、リンゴ、ナシともに開花量が多く、結実率は高い状況にあります。肥大は、平年並みですが、6月の低温により黒星病の発生が見られたため、防除の徹底を周知しております。
また、リンゴ黒星病の耐性菌が市内においても確認されたことから、発病葉、発病果実については感染拡大防止のため埋設等の処理を行っております。
今後も、気象変動や病害虫の発生に注意し、適切な指導を行ってまいります。
8 クマ対策について
今年のクマの目撃・被害状況は8月23日現在135件で、昨年と比べ72件少ないものの、市街地や学校周辺での出没が多く、7月13日には雪沢字茂内屋布地内において人身被害が発生したほか、農作物や比内地鶏、養蜂箱などの被害が35件発生しております。
こうした状況を受け、市では、今年度、クマ被害防止対策として、クマの生息域と人の生活圏を区分し、クマが出没しにくい環境を作るための「緩衝帯整備」に取り組んでおります。
長根山から柄沢までの約1キロメートルにわたって実施している 山側の草刈りや雑木などの下刈り、枝打ちを今月末までに終えるほか、中山地区では、県の「クマ被害防止活動推進地区」の指定を受け、自治会と県、市が一体となって、ゾーニング管理による被害防止計画の策定を進めており、8月20日、21日には、クマ被害対策検討会を開催したところです。
そのほか、クマが頻繁に出没している北陽中学校周辺では、8月26日に地元町内会と市が協力して草刈りや下刈りを行ったところであり、花岡地区では、地元企業のDOWAグループが6月に小学校通学路の草刈りをしてくださいました。
また、7月には同グループから「クマ捕獲用檻」5基を寄贈していただいており、現在、市が所有する檻は20基となっております。
一方、今年度創設した電気柵の設置に対する補助制度につきましては、これまで29件について交付決定し、果樹園や養鶏場の周りに設置が進められております。
今後、農作物の収穫盛期を迎え、クマの活動も活発になることから、引き続き官民を挙げて被害の未然防止に努めてまいります。
9 雇用対策について
来春の市内高校卒業予定者の就職動向については、6月末現在、就職希望者167人のうち114人が県内就職を希望しており、県内就職希望率は68.3パーセントとなっております。また、昨年同期との比較では、就職希望者が14人減となっておりますが、県内就職希望者は2人増となっております。
一方、市内企業の求人数は85事業所387人で、昨年同期との比較では1事業所の増、21人の減となっております。
市内企業の求人数が就職希望者数を大きく上回っているため、高校3年生を対象とした求人求職情報交換会を関係機関と一体となって7月に実施したほか、在学中の早い時期から地元企業への理解を深めるため、高校2年生を対象とした「地元企業説明会」を今年度も開催する予定であります
さらに、市内企業のPR映像をYouTube等で配信する「大館・北秋企業紹介ムービー」の追加作成や、人材確保・定住促進を目的とした「奨学金返還助成制度」、「地域産業担い手確保支援事業」などにより、大館の将来を担う優秀な人材の確保を支援してまいりたいと考えております。
10 サテライトオフィスの誘致について
サテライトオフィス事業による誘致第1号となる「株式会社あしたのチーム」が、8月10日、大館駅前の「わっぱビルヂング」内に、サテライトオフィス「大館ランド」を開設しました。
東京都中央区に本社を置く同社は、中小企業向け人事評価制度のクラウドサービスを提供する企業で、全国47都道府県に拠点を置き、1,300社以上の顧客を有するなど、政府が推進する「働き方改革」の流れを受けて、業務を拡大させております。
システム運用サポートなどを行うための新たなサテライトオフィスの開設場所を探していた同社に対し、総務省などから本市の推薦があり、大館市進出を「即断」していただきました。大館ランドは地元採用の社員1人で操業を開始しますが、3年以内に10人の採用を予定しております。
また、県の誘致企業に認定されたことを受け、市では、工場等設置促進条例による指定を予定しており、地元雇用や中小企業支援などの地域貢献等を期待しております。
なお、大館ランドが入居する「わっぱビルヂング」は、有限会社柴田慶信商店の「曲げわっぱを核としたリノベーション事業」により、地域経済循環創造事業交付金を活用して、整備したものであり、2階を本市サテライトオフィス事業の拠点となる「街なかオフィス」として活用する予定であります。
本市のサテライトオフィス事業は、「お試し勤務」による「おおだて」の発信や「街なかオフィス」の整備を経て、本格的にスタートしますが、今回の誘致を呼び水とし、更なるサテライトオフィスの誘致に結び付けたいと考えております。
11 台湾トップセールスについて
8月17日から23日までの7日間、台湾を訪問しトップセールスを行ってまいりました。
秋田県主催の「観光交流懇談会」では、佐竹知事の挨拶に続き、県内10自治体の首長らが、現地の旅行業者等に対しプレゼンを行いました。本市としては、3D連携や奥州藤原氏の縁でつながる自治体連携などを通じ生まれた「歴史・文化・自然・食など多彩な魅力を持つ広域観光周遊ルート」などをPRしてまいりました。直接、現地の方々と意見交換を行うことができ、大変実りある懇談会であったと受け止めております。
また、知事とともに、許立明 高雄市長への表敬訪問や、黄茂雄 東亜経済協会理事長 並びに柯文哲 台北市長との懇談を行うことができ、台湾との人的、経済的交流の今後の加速に大きな手応えを感じてまいりました。
特に、本市出身で台湾商工会議所初代会頭を務めた木村泰治氏が高雄市や台北市の開発に尽力されたこともあって、表敬訪問や懇談のたびに木村氏が話題にのぼり、改めて同氏の功績の偉大さを認識するとともに、台湾と大館との結びつきをアピールすることこそが、今後、様々な観光振興策を展開するに当たり、とても重要であることを実感したところであります。
今回のトップセールスを通じて得ることができた、インバウンド推進のための具体的な手法や知見を今後の施策に反映し、より一層、交流人口の拡大に努め、地域の更なる活性化を目指してまいります。
12 ONSEN・ガストロノミーウォーキングについて
6月9日、「ONSEN・ガストロノミーウォーキングinハチ公の里おおだて」を開催しました。
このイベントは、昨年5月15日の国民保養温泉地指定に端を発したものであり、2回目となる今年は、「長木渓流と小坂鉄道廃線をめぐるコース」に加え、道の駅「やたて峠」から日景温泉までの矢立遊歩道を歩き、日景温泉での入浴と食事を楽しむ「天然秋田杉と日景の湯をめぐる羽州街道コース」を設けました。
両コースを合わせた参加者数は220人と昨年度を上回る結果となり、アンケートにおいても、「大変満足」又は「満足」と回答した割合が97パーセントにのぼったほか、「来年度も参加したい」と回答した割合が93パーセントになるなど、今後につながる高評価を得ることができました。
引き続き、本イベントの趣旨である「温泉と食と景観の融合」を通じて市外からの誘客を図り、滞在型観光客の増加による地域の活性化と産業の発展に努めてまいります。
13 夏季イベントの開催状況について
①大館バラまつり
6月2日から17日までの16日間、石田ローズガーデンを会場に開催し、昨年より3,000人多い約1万7,000人の来場者で賑わいました。
期間中、大館ばら会によるコンテストのほか、バラの苗木やバラにちなんだお菓子の販売、写真展などが行われました。
また、6月8日からの3日間、夜のバラ園をライトアップする「ナイトガーデン」を開催し、幻想的に照らし出されたバラを楽しんでいただきました。
②肉の博覧会
8月4日、5日の2日間、ニプロハチ公ドーム周辺で開催された「第4回肉の博覧会inおおだて」には、家族連れを中心に県内外から約5万8,000人の来場がありました。
2日間とも、あいにくの天気ではありましたが、県内外の72業者が多彩な肉料理を販売し、売り切れが出るほどの盛況ぶりでした。
本イベントは、いずれ北東北を代表する食のイベントになり得ると考えておりますので、市といたしましては、魅力あるイベントとして定着を支援するとともに情報発信に努め、交流人口の拡大につなげてまいります。
③大文字まつり
大館の夏の風物詩である大館大文字まつりは、帰省客の取り込みを目指して、開催日を従来の8月16日から「山の日」の8月11日に移して開催され、昨年より1,000人多い、約3万9,000人の人出で賑わいました。
昼の部では、大文字おどりやスクールバンド演奏のほか、はちくんダンスやハチ公よさこいが披露され、観客から大きな拍手が送られました。
また、夜の部では、打ち上げ花火と大文字焼きに合わせ、レーザー光線による演出が行われ、来場者は大いに盛り上がりました。
④田代地域のイベント
6月10日、「田代名産たけのこ祭り」が田代多目的運動広場で開催され、好天に恵まれたこともあり、昨年を大きく上回る約7,000人の来場者で賑わいました。田代岳で採れた旬のたけのこを使った料理は長蛇の列ができるほどの大盛況となり、リニューアルオープンした五色湖ロッジの無料宿泊券抽選会や、秋田犬ふれあいコーナーに多くの方が詰めかけるなど、会場は大いに盛り上がりました。
また、8月18日には、「大鮎の里ふるさとまつり」が、外川原地区米代川河川緑地で開催されました。鮎の千匹焼きや秋田竿燈演技、打ち上げ花火など盛りだくさんのアトラクションが行われ、約3,600人の来場者で賑わいました。
14 大館能代空港の利用促進に向けた要望活動等について
平成30年度の大館能代空港の利用客数は、7月末現在4万8,625人であり、前年同期比2,780人、率にして6パーセントの増となっております。
これは、航空運賃助成事業をはじめとする様々な空港利用促進事業に加え、今年3月の大館能代空港IC開通により利便性が向上したことも大きな要因であったと考えております。
こうした追い風を受け、7月12日には、大館能代空港利用促進協議会として全日本空輸株式会社及び国土交通省航空局を訪れ、能代市、北秋田市、鹿角市、小坂町、三種町の各首長及び大館商工会議所会頭のほか、今年5月に同協議会へ加入されました弘前市の副市長とともに、地方空港利用者の利便性向上策の検討などについて要望してまいりました。国土交通省の久保田航空ネットワーク部長からは、「県を越えての連携はこれまでに無い画期的なことであり、できるだけ後押ししたい」との言葉をいただくなど、同協議会の活動に対し高い評価を得られたことは、大きな成果であったと受け止めております。
7月18日には、開港20周年記念式典を、また、翌週22日には、同記念イベントを開催し、圏域の更なる発展を祈念したところであり、引き続き、大館能代空港の利用客数増加に向けて、関係団体との連携強化を図り、より一層の利用促進に努めてまいります。
15 米代川合同船上巡視について
7月30日、能代河川国道事務所の主催により、国、市、一般社団法人 北秋田建設業協会による米代川合同船上巡視が行われ、市からは、私のほか、担当部局の職員が参加いたしました。なお、今回は、富樫議員にも御同行いただいており、この場をお借りして深く感謝申し上げます。
当日は、扇田地区から外川原地区までの区間を巡視し、水上から護岸設備や川底の状況、危険箇所を確認するとともに、今回、初めて、ドローンによる上空からの確認も行ったところであります。
その結果、米代川は、川底が浅く、豪雨に対する受水能力が不足している状況であることを確認し、行政機関をはじめ、建設業界の方々などと現状と課題を共有することができました。
平成25年8月の豪雨による浸水被害を契機に、本市では、国により米代川の河道掘削等の対策を行っていただいているところであります。水防には、こうしたハードの整備とともに、河川についての情報や意識を、行政機関にとどまらず、関係団体において共有することが重要でありますので、今後も、より一層の連携強化を図ってまいります。
16 東京オリンピック・パラリンピックの事前合宿誘致活動について
7月11日から13日までの3日間、タイ王国のパラリンピック委員会、脳性麻痺スポーツ協会及びボッチャ競技の関係者6人が本市を訪れ、東京2020パラリンピック競技大会の事前合宿候補地として、タクミアリーナなどの体育施設や市内宿泊施設など7か所を視察いたしました。
今回の視察は、昨年10月に高橋教育長が、その翌月に私がそれぞれタイ王国を訪問し本市への視察要請を行い、県など関係機関の御協力を得て実現に至ったものであり、体育施設については、いずれも高い評価を得ることができ、宿泊施設についても特段支障ないとの意見をいただきました。視察後、改めてタイ王国に職員を派遣したところ、ボッチャ競技や陸上競技などの事前合宿実施の合意に向け協議していくことになったとの報告を受けております。
今後も、県や関係団体と連携を図りながら、ホストタウン推進事業の一環としてタイ王国と本市との交流事業を進めるとともに、本市への事前合宿地決定を目指し、誘致活動を積極的に展開してまいります。
17 日独スポーツ少年団同時交流事業について
7月26日から30日までの5日間、公益財団法人 日本スポーツ協会が主催する交流事業の一環で、ドイツの「体操ユーゲント」に所属する15歳から19歳までの団員8人と指導者1人が、本市を訪れました。
この事業は、国際経験豊かな指導者の育成を目的としてスポーツ少年団の団員が相互に訪問し、スポーツ交流や視察研修を行うもので、本市では、これまで大館市として昭和57年に、旧比内町として平成13年に受入れを行っております。
本市での滞在期間中、柔道や剣道、体操の地元スポーツ少年団と交流したほか、華道や茶道などの日本文化の体験、大館鳳鳴高校の生徒との意見交換会なども行いました。
また、ホームステイ先のホストファミリーとの交流を通じ、大館の暮らしを体験することで、日本とドイツの習慣や文化の違いをより深く感じていただけたものと考えております。
本事業の実施に当たり、武田議員をはじめ、大館市スポーツ少年団、関係各位、御協力をいただいたホームステイ先の御家庭に、この場をお借りして深く感謝申し上げます。
18 二ツ山総合公園水景施設のオープンについて
二ツ山総合公園幼児エリアの水遊び施設及び休憩施設の整備工事が完了し、7月9日にオープニングセレモニーを行いました。
水遊び施設は、直径11メートルの円形で、3種類の噴水装置計25本を備え、プログラム制御により変化に富んだ水の演出をしております。また、休憩施設につきましては、幼児用を備えたトイレや更衣室、授乳室を設け、子育て世代などが利用し易い施設となっております。
休日には、200人を超える親子連れで賑わうなど好評を得ており、8月23日までの利用者数は、延べ4,745人となっております。
市では現在、幼児エリア内にブランコやターザンロープなどの遊具の設置も進めており、より多くの市民が子どもを連れて楽しめる場所として整備してまいります。
19 大館市成人式について
去る8月15日、市民文化会館において、平成30年度成人式が、対象者の72.7パーセントに当たる490人の参加により盛大に行われました。
新成人代表からは「私たちがこうして成人式を迎えられたのは、支えてくれた家族や地域の方々のおかげです。これからは、自分たちが恩返しをする番だと自覚し、大好きな大館を誇りに思い、支え続けていくことを誓います。」との決意が述べられました。
また、壇上での恩師紹介では、恩師から新成人にエールが送られ、久しぶりの再会に大いに盛り上がりました。
式典後には、実行委員会主催のイベントが行われ、中学生時代の写真を集めた「思い出写真のスライドショー」が披露されるとともに、「恩師へのインタビュー」が行われ、会場では、再会を喜び、当時を懐かしみながら近況を報告し合う姿が多く見られました。
なお、民法改正により、4年後の2022年4月から、成人となる年齢が18歳に引き下げられるため、今後、いつ、どこで、どのような形で行うのかなど、対象者へのアンケート調査を行いながら、検討してまいります。
20 夏期巡回ラジオ体操・みんなの体操会について
8月11日、ニプロハチ公ドームで開催しました「夏期巡回ラジオ体操・みんなの体操会」では、早朝にもかかわらず、市内外から1,580人もの皆様に御参加いただき、NHKラジオの生放送を通じて、「わがふるさと大館」の「元気」を全国に発信することができました。
また、参加記念品として配布しました、秋田犬「マサルと勝大」の缶バッチも好評で、関係者からは、今年、東北地方で行われた中で最も参加者が多く、活気にあふれた素晴らしい体操会であったと高い評価をいただきました。
引き続き、誰でもできるラジオ体操の普及等を通じ、市民の健康増進につなげてまいります。
21 扇田病院外来診療費着服事件の進捗状況について
平成29年6月に扇田病院において発覚した外来診療費着服事件につきましては、本年5月に秋田県警察本部へ刑事事件として被害届並びに告訴状を提出し、受理されました。その後の捜査により、7月9日に業務上横領の疑いで容疑者が逮捕され、7月30日付けで秋田地方検察庁に起訴されたところであります。
一方、損害賠償請求につきましては、株式会社ニチイ学館との間で、交渉を重ねた結果、本年7月に損害賠償額について合意に達し、和解に向けた手続きを進めております。和解に当たり、遅延損害金の一部について権利を放棄することとなりますことから、本定例会に議案を提出しておりますので、よろしく御審議をお願い申し上げます。
また、東北ビル管財株式会社に対し、損害賠償を求めて提訴した民事訴訟につきましては、本年1月25日の第1回口頭弁論以後、3月、5月、7月と弁論準備手続が行われ、審理が進められており、今後も、市の訴えが認められるよう主張してまいります。
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