6月定例会に当たり、提出議案の説明に先立ちまして、3月定例会以後の主な事項について、概要を御報告申し上げます。
- 危険空家等解体撤去費補助金事業について
- 地方創生への取り組み状況について
- 補助金返還請求訴訟の判決について
- 平成28年度の決算見込みについて
- 都市鉱山からつくる!みんなのメダルプロジェクトについて
- 環境マネジメントシステムの取り組み状況について
- ねんりんピック秋田2017大館市交流大会について
- 農作物の生育状況等について
- 「大館とんぶり」の地理的表示保護制度登録について
- 林業成長産業化地域創出モデル事業について
- 地域経済・雇用対策について
- サテライトオフィス事業の進捗状況について
- 職の窓口「活jobおおだて」の開設について
- 比内ベニヤマ荘の休業について
- 一般社団法人秋田犬ツーリズムの活動状況について
- 春季イベント及び3D連携事業の開催状況について
- 国民保養温泉地の指定について
- 平成28年度の除雪状況について
- 歴史まちづくりの取り組みについて
- 春のスポーツイベントの開催状況について
- 栗盛記念図書館と松下村塾のリニューアルオープンについて
1 危険空家等解体撤去費補助金事業について
市では、昨年度「大館市空家等対策計画」を策定し、市民の住・生活環境の保全、空き家等の発生の抑制と利活用の推進などに取り組んでいるところであります。
今年4月には、「大館市危険空家等解体撤去費補助金制度」を創設し、50万円を上限として、特定空家に認定した危険空家等の解体撤去費用の2分の1を補助することとしており、さらに、補助金利用者の利便性を高めるため、金融機関と 解体ローンの金利優遇に関する覚書を締結しております。
広報や市ホームページで補助金利用者を募集したところ、5月23日現在で20件の相談を受けており、その都度行っている「危険度判定調査」の結果からは、危険性が高い空き家は10件程度となっております。
今後、「空家等対策検討委員会」で協議し、特定空家として認定した場合は速やかに補助金を交付してまいります。
2 地方創生への取り組み状況について
本市では、総合戦略に基づき、昨年度は、地方創生推進交付金等を活用し、北秋田市、小坂町、上小阿仁村との広域連携観光振興事業である「地域連携DMO形成事業」、首都圏等からの移住促進を目的とした「大館版CCRC事業」、北秋田市、小坂町と連携し、地域資源による新商品開発などに取り組む「地域産品磨き上げ事業」、県との連携による「「秋田犬」活用による観光地域づくり推進事業」や「働くパパママ応援企業啓発事業」など、交流人口の拡大に向けた様々な施策を展開してきたところであります。
今年度は、これらの事業を継続して実施するとともに、地方創生拠点整備交付金を活用した「ペットと泊まれる宿泊施設整備事業」を進めており、ベニヤマ自然パークについては、8月のオープンを目指し、コテージ2棟の改修工事を行っているところであり、五色湖ロッジについては、来年4月のオープンを目指し、実施設計に取り組んでおります。
そのほか、地元企業の中核を担う人材確保を目的とした「大館市奨学金等返還支援助成金事業」、これまで現金給付していた長寿祝金などを商品券で支給する「地域限定商品券事業」や第1子の出生を促進するための「はちくんすくすく子育て支援事業」などを創設したところであります。
さらに、地方創生拠点整備交付金事業の第2次募集が示されたことを受け、田代スポーツ公園内のオートピクニック広場と、たしろ温泉ユップラを活用した「ペットと泊まれる宿泊施設整備事業」を申請し、5月31日付けで交付の決定をいただいたところであります。
なお、本定例会に関係予算案を提出しておりますので、よろしく御審議をお願い申し上げます。
3 補助金返還請求訴訟の判決について
平成27年6月にオピシステム通信工業株式会社が市を相手方として提起した「債務不存在確認請求訴訟」に対する反訴として、市が提起した「補助金返還請求訴訟」について、5月25日に判決が言い渡されましたので御報告申し上げます。
この訴訟は、25年度及び26年度に県の緊急雇用創出等臨時対策基金事業を活用して実施した「市民向けサイト構築事業」において、業務仕様書に定めていた新規雇用者5人のうち1人が当該業務に従事していなかったことが判明したことを受け、受注者である同社に対し、雇用者1人分の人件費と物件費を合わせた237万3,120円などを返還するよう求めていたものであります。
秋田地方裁判所の判決は、「反訴請求を棄却する。」とするものであり、市側敗訴の結果でありました。
判決理由としては、就業時間外において委託業務以外に従事していることは認められるものの、当該業務に従事していなかったという事実は認められず、本市が主張する不法行為に基づく補助金返還請求には理由がないとなっております。
市の主張が退けられた内容であり、大変遺憾でありますことから、訴訟代理人である本市の顧問弁護士に依頼の上、仙台高等裁判所秋田支部に6月5日付けで控訴状を提出いたしました。
なお、訴訟に関する費用につきましては、予備費を充用して対応してまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
4 平成28年度の決算見込みについて
主な会計について御報告申し上げます。
まず、一般会計の決算状況は、歳入総額366億6,100万円、歳出総額353億3,600万円で、歳入歳出差引額は13億2,500万円と見込んでおります。29年度への繰越財源を差し引いた実質収支額は、12億1,000万円で、27年度決算と比べ4億8,100万円ほどの減となる見込みであります。
主な事業成果としては、「矢立公民館整備事業」「中央図書館分館整備事業」「長木公民館改築事業」が完了したほか、「道路・橋梁の改良事業」「市営住宅ストック総合改善事業」「長根山陸上競技場整備事業」などを計画的に実施しております。
次に、各企業会計の収益的収支の決算状況につきましては、水道事業会計で1億2,200万円、工業用水道事業会計で500万円の単年度純利益を、また、下水道事業会計では5,100万円の単年度純損失を、それぞれ見込んでおります。
病院事業会計については、総合病院で4億2,100万円、扇田病院で4,200万円の単年度純損失を見込んでいるところでありますが、本年3月に策定した経営改革プランに基づき、病床利用率と平均在院日数の管理、地域包括ケア病棟活用等の収益確保策や経費削減策に取り組み、病院経営基盤の安定、強化に努めてまいります。
5 都市鉱山からつくる!みんなのメダルプロジェクトについて
平成27年から八戸市、一関市と本市が連携して行ってきた「2020年東京オリンピック・パラリンピックのメダルに回収金属を活用する提案活動」が実を結び、本年4月、大会組織委員会が「都市鉱山からつくる!みんなのメダルプロジェクト」を立ち上げました。
市では、このプロジェクトの受け入れ態勢が整ったことから、6月1日に「メダル用小型家電の回収」をスタートしました。
回収場所は、以前から市内に設置している「こでん回収ボックス」とし、回収品目もこれまでと同様としておりますが、本プロジェクトを契機として、小型家電リサイクルの重要性を周知するとともに、さらなる回収量の増加を目指してまいります。
また、この取組みを秋田県全体に展開させるため、小型家電リサイクル発祥の地であり、いち早く「リサイクルメダル」を提案した本市が先導役となって、県と県内市町村が連携し、課題の抽出や対策を検討する場の創設に向けて積極的に取り組んでまいりたいと考えております。
6 環境マネジメントシステムの取り組み状況について
平成28年度の主な結果を御報告します。
「環境汚染の防止」では、市と大館市EMSネットが共同で開催した大館市エコフェアと10周年記念事業の3R推進シンポジウム、大館ライトダウンデー等の事業を通じて、環境意識の浸透、高揚が図られるなど、17項目中、16項目で目標を達成することができました。また、22年度対比では、電気自動車の導入などにより公用車燃料使用量が11パーセント減少しているほか、水道使用量が35パーセント削減されるなど、トータルでは約271トンの二酸化炭素の排出抑制と、約1,420万円の経費削減が図られております。
次に「自然と共生し、安全・安心に暮らせるまちづくり」では、LED街灯の導入補助基数、合併浄化槽設置基数、公共下水道水洗化戸数について、順調に目標を達成しており、エコプラザにおける3Rの普及・啓発活動については、各事業における取扱量、来館者ともに増えております。
「持続可能なまちづくり」では、ペットボトルキャップリサイクル事業、こでん回収、コンポスト事業について目標を達成し、特に廃食用油回収事業については、目標を大幅に上回りました。
市では、今後も、環境マネジメントシステムを活用して、更なる環境負荷の低減に努めてまいります。
7 ねんりんピック秋田2017大館市交流大会について
9月9日から11日にかけて開催される大会に向け、円滑な運営と大館らしいおもてなしを行うため、準備を進めているところであります。
今月1日には、市民の気運を醸成するため、「開催100日前イベント」として、市役所本庁と両支所の庁舎に垂れ幕を設置したほか、城南保育園の園児などによるはちくんダンスや、婦人会による「花いっぱい運動」のスタートセレモニーを行いました。
全国から集まる選手、役員等は、これまで前例のない2,500人規模となる見込みで、各競技に加え、「健康づくり教室」や「特産品によるおもてなし」などの事業を予定しております。
また、大会期間は大館神明社の祭典と重なっていることから、大館の魅力を知っていただく絶好の機会と捉え、延べ750人の市職員を動員して万全の体制で運営にあたることとしております。オール大館のおもてなしを実現するため、大会協賛や市民ボランティアの募集も行っているところであり、市民の皆様の御理解、御協力をお願い申し上げます。
8 農作物の生育状況等について
基幹作物である水稲は、平年どおり4月10日から播種作業が始まり、4月17日に盛期を迎え、その後平均気温、日照時間とも平年並みに経過したことにより出芽揃い、苗の生育ともに概ね良好であります。
耕起作業は、4月下旬の降雨により平年より遅れましたが、5月の好天により作業が進み、田植作業は5月10日頃から始まり、終期も5月28日と平年どおり作業は進みました。
野菜については、山の芋の定植作業は、平年より3日遅い5月4日頃から始まり、平年並みの今月上旬までに終了する見込みです。アスパラガスは、春採りは平年より4日遅い5月9日から収穫が始まり、今月上旬までに終了する見込みです。また、ネギの定植作業は、平年どおり4月20日頃から始まり、今月中旬までに終了する見込みです。
果樹は、3月の気温が平年より低めに推移したことにより、発芽は平年より遅く、ナシは平年より2日遅く5月6日から、リンゴは2日早く5月9日から開花が始まり、開花量は十分な状況にあります。
今後も、気象動向を見極め、農作物の管理を徹底するよう注意喚起するとともに、JAなど関係機関と連携して対応してまいります。
9 「大館とんぶり」の地理的表示保護制度登録について
5月26日、農林水産省の「地理的表示(GI)保護制度」に「大館とんぶり」が県内で初めて登録されました。
この制度は、農産物等の品質や社会的評価などの特性が産地と強く結びついている産品について、その名称を「知的財産」として保護し、国が品質を保証するものであり、「特産松阪牛」や「夕張メロン」など、35品目が登録されております。
この度の登録により、登録品にGIマークを表示することができ、地域ブランド「大館とんぶり」として差別化が図られるほか、海外においても、ジャパンブランドであることが明示されるなどのメリットがあります。
申請を行ったJAあきた北では、海外市場も視野に入れながら、登録の優位性を強くアピールしていくこととしており、市においても、マーケットインによる販売力強化を支援しながら、「大館とんぶり」の生産拡大に努めてまいります。
10 林業成長産業化地域創出モデル事業について
4月28日、秋田スギの主要産地である大館市、北秋田市、上小阿仁村の2市1村が連名で応募していた「林業成長産業化地域創出モデル事業」に「大館北秋田地域」が選定されました。
この事業は、戦後造林した人工林が本格的な利用期を迎える中、森林資源の循環利用を進め、川上から川下までの林業の成長産業化を図ることにより、地元に利益を還元し、地域の活性化に結びつける取組みを推進するものであります。
「大館北秋田地域構想」では、確実な資源循環に基づく木材の自給率向上に寄与することを目的として、関連産業の生産量増大や雇用拡大と、それを可能にするための需要創造や流通構造の革新を目指すものとなっております。
本地域が選定されたことを受け、2市1村では、今年の夏をめどに、製材加工業者や森林組合などの関連事業者と協議会を設立し、国、県と連携しながら、林業を軸とした民間主導での成長産業ビジネスモデルの実現に向けた取組みを進めてまいります。
11 地域経済・雇用対策について
本年4月のハローワーク大館管内の有効求人倍率は1.24倍と昨年同期との比較で0.09ポイント増加しており、27年5月以降、有効求人倍率1倍台が続いております。
また、今春の新卒者の就職状況については、市内の高校、秋田職業能力開発短期大学校、秋田看護福祉大学の就職率がいずれも100パーセントとなり、6年連続で全ての新卒者が就職できました。
一方、中小企業在職者や求職者、高校生のスキルアップを支援する「資格取得支援事業」では、28年度、214人、54種類の資格取得に対し、総額799万円の補助を行っており、今年度も引き続き、資格等の取得経費の2分の1、最大10万円を補助してまいります。
昨年度創設した「創業支援補助金制度」では、創業者8人に331万円の補助を行っており、うち「女性の創業」が4件、「40歳未満の創業」が4件となっております。
市の制度融資である「マル大融資」については、融資限度額を増額した27年度以降、利用が増加しており、28年度実績は、対前年度比で件数が4パーセント増の247件、融資額では9パーセント増の25億7,600万円となりました。
条例に基づく指定工場については、4月1日現在で73事業所、従業員数は5,164人となり、昨年同期比で224人増となりました。
市では、今後も中小企業の人材確保や在職者のスキルアップ、競争力向上、創業支援など「ものづくり支援」を推し進めるとともに、民間投資と労働力の確保が図られるよう取り組んでまいります。
12 サテライトオフィス事業の進捗状況について
4月から、ベニヤマ自然パーク内コテージにおいて、サテライトオフィス「お試し勤務体験」の受け入れを開始しております。
WEBデザインやシステム開発など、IT関連をはじめとする様々な企業から申し込みがあり、5月31日現在、10社22人がお試し勤務を終え、18社60人が予約済みとなっているほか、12社から打診をいただいており、この事業に対する関心の高さを実感しているところであります。
また、お試し勤務を体験された方からは、執務環境に対する感想や提案をいただいたほか、「おおだて満喫体験」を通じては、豊富な地域資源を生かし切れていないなどの意見もいただいております。
今後も、島根県松江市との合同PRイベントを開催するほか、様々な事業説明会に参加し、更なるお試し勤務体験企業の獲得に努めることで、より多くの企業の声を反映した大館市独自の「誘致戦略」を策定し、将来のサテライトオフィス誘致につなげたいと考えております。
13 職の窓口「活jobおおだて」の開設について
本年4月、三ノ丸庁舎内に秋田労働局の職業紹介機能を有する職の窓口「活jobおおだて」を開設しました。
この相談窓口は、秋田労働局と本市が一体となって管内の雇用課題に取り組むために設置したものであり、県内初の試みであります。
7月の本格稼働に向けて「求人情報提供端末」などの設置を進めておりますが、現在は、ハローワーク大館から派遣された就職支援ナビゲーター1人が相談業務にあたっており、4月に119件、5月には134件の相談が寄せられております。
今後も、有効求人倍率が24か月連続で1倍を超えるなど、人手不足が続く大館管内の雇用課題の克服に向け、秋田労働局と市の各部門が連携し「若年者の地元就職」「女性の就業環境整備と雇用拡大」「高年齢者や福祉関係支援対象者の就労支援」などに取り組んでまいります。
14 比内ベニヤマ荘の休業について
今年3月、比内ベニヤマ荘の男女両方の浴槽から漏水が確認されました。浴室全体に敷設されている防水シートの破損が疑われましたが、コーキングやタイル張替等による補修での対応は困難であったことから、3月11日から入浴及び宿泊を休止し、4月5日からは食堂及び日帰り宴会の利用も休止しております。
今回の休業を受け、大葛地区からは早期再開の要望が出されており、4月26日、現状について教育産業常任委員会に報告するとともに、大葛地区への説明を行ったところであります。
ベニヤマ自然パーク内のコテージ及び大葛金山ふるさと館は通常どおり営業しており、今後の方向性については、地区住民の方々や指定管理者と協議を行いながら、議会に相談してまいりたいと考えております。また、本定例会に、比内ベニヤマ荘の休業にともなう指定管理料の見直しに係る関係予算案を提出しておりますので、よろしく御審議をお願い申し上げます。
15 一般社団法人秋田犬ツーリズムの活動状況について
昨年4月に設立した地域連携DMO「一般社団法人秋田犬ツーリズム」は、市町村の枠を超えた連携を通じて稼げる観光地域づくりを進めてまいりました。
平成26年と28年の比較では、秋田犬ツーリズムエリアにおける観光入込客数は274万人から301万人と、10パーセント増加しており、観光消費額の推計では287億6,900万円から306億6,500万円と、7パーセント増加しております。
内容を分析しますと、国内旅行需要が全国的に冷え込み、国内宿泊旅行の延べ宿泊者数が国・県ともに減少している中、当エリアでも32万9,493人泊から32万1,503人泊と、2パーセントの減少となったものの、外国人宿泊数については、5,308人泊から8,203人泊と、55パーセントの大幅な増加となっており、滞在日数が長い外国人旅行客が観光消費額増加の一因となったものと考えております。
また、5月9日、10日の2日間、外務省との共催で行われた「駐日外交団秋田県北部視察ツアー」では、17か国23名の大使らが当エリアを訪れ、歴史や産業、観光施設などを視察されました。
当エリアに対する大使らの評価は非常に高く、今後の誘客に確かな手ごたえを感じたところであり、インバウンド誘客を進めるため、引き続き台湾をメインターゲットとした外国人旅行客の誘客に取り組んでまいります。
16 春季イベント及び3D連携事業の開催状況について
①大館桜まつり
4月20日から5月3日までの14日間にわたり開催され、約1万5,000人の来園者で賑わいました。期間中は晴天に恵まれ、多くの方々に桂城公園の桜をお楽しみいただきました。
また、5月3日の第136回秋田犬本部展には、約180頭の秋田犬が出陳され、海外からのお客様も含め、多くの秋田犬ファンを魅了しました。
②北東北&北海道グルメフェスタ、肉の博覧会
5月5日から7日までの3日間、ニプロハチ公ドームを会場に開催された「北東北&北海道グルメフェスタ2017」及び「第3回肉の博覧会inおおだて」は、ドームでの観光イベントとしては過去最高となる13万8,000人の来場者で賑わいました。
初開催となった「グルメフェスタ」は、3D連携を基軸にした交流拡大事業のキックオフイベントであり、会場内では、3D連携市町をはじめとした観光PRが行われたほか、北東北と北海道の食を一堂に集めたゾーンも大盛況でした。
さらに、ステージイベントとして、ニプロハチ公ドームネーミングライツ記念セレモニー、JR大館駅観光駅長に任命された秋田犬「あこ」と「飛鳥」のお披露目が行われたほか、AKB48 チーム8や、まちあわせハチ公ガールズのライブなど盛りだくさんの内容で会場を沸かせました。
また、「肉の博覧会」では、県内外57業者が出店し、比内地鶏や秋田牛、大館さくら豚など11種類の肉を使った様々な料理が販売され、長蛇の列ができるほど大盛況でした。大館食の祭典協議会及び関係者の皆様には、短い準備期間であったにもかかわらずイベントの運営に御尽力いただきましたことに、深く感謝を申し上げます。また、来場されてイベントを盛り上げていただきました佐竹知事御夫妻にも、この場を借りて厚くお礼申し上げます。
③函館市視察訪問
5月19日、大館市、小坂町、仙北市から各首長、佐藤新議長をはじめとする各議長、観光関係者を含む計36人が函館市を訪問しました。
各自治体代表者と函館市長及びJR函館駅長との意見交換会や市内観光施設の視察のほか、約70人が参加して行われた懇談会では、函館市の観光関係者へ3D連携自治体の観光をプレゼンするなど、相互の観光情報を共有することができました。
今後、函館空港と北海道新幹線を有する函館から東北へ、東北から函館への人の流れを創る周遊ルートを早期に形成するとともに、工藤函館市長からは「北海道にはない秋田の魅力を発信することが重要」とした御提言をいただいたことから、3Dネットワークの強化と広域連携の絆を深め、交流人口の拡大を目指してまいります。
17 国民保養温泉地の指定について
この度、雪沢温泉、矢立温泉、大滝温泉、たしろ温泉、大葛温泉、市街地区域の6地域が「大館ぐるみ温泉郷」として「国民保養温泉地」に指定され、5月15日に環境省で行われた指定式に出席し、関 環境副大臣から指定状を受け取ってまいりました。
昨年9月には、「温泉、食、ウォーキング」による地域体験を観光客に提供し、地域の活性化を目的とする一般社団法人「ONSEN・ガストロノミーツーリズム」の設立に参画しており、今回の指定は、6月10日に開催される「ONSEN・ガストロノミーウォーキングinハチ公の里 大館温泉郷」への弾みになるものと考えております。
今後は、指定された地域ごとに、特色ある温泉地の形成を目指すとともに、食文化との融合などにより、市内温泉地の活性化と利用促進を図るため、様々な施策を展開してまいります。
18 平成28年度の除雪状況について
28年度は、降雪が少なく推移し、累計降雪量は過去10年間の平均より116センチ少ない334センチ、最大積雪深も豪雪だった26年度の3分の1程度である36センチと、27年度に引き続き、ここ数年にない少雪となりました。
除雪委託業者の7割以上が出動した回数は、大館、比内、田代地域で延べ30回となり、前年度と同数となったものの、山間部の降雪、4度の降雨や気温上昇による「ゆるみ」や「わだち」の対応などが例年以上に必要であったことから、除排雪経費は約5億2,000万円となっております。
これまで、朝方の降雪など状況に応じた出動指示等が課題でありましたが、導入した除雪車運行管理システムや降雪センサーを活用することにより迅速な対応ができるようになり、例年、1,000件を超えて寄せられていた除雪に係る要望等は減少しております。
本年度も除雪計画に基づいた初期除雪の徹底や、固定資産税の減免制度による雪寄せ場の確保などを引き続き実施するとともに、導入した除雪車運行管理システムの課題に取り組みながら、的確かつ効率的な除排雪に努めてまいります。
19 歴史まちづくりの取り組みについて
議員の皆様をはじめ、多くの市民から御意見と御助言をいただきながら策定を進めてきた「大館市歴史的風致維持向上計画」は、3月17日に「文部科学省・農林水産省・国土交通省」の認定を受け、翌日開催した「大館市歴史まちづくりシンポジウム」には、葛西弘前市長、門脇仙北市長、髙橋横手市長に御出席いただき、200人を超える参加者とともに、まちづくりの方向性や交流人口拡大の可能性を見出すことができました。
また、4月と5月には国土交通省東北地方整備局長や建政部長が本市の現地調査に入り、多様な観点から本市のまちづくり方策に対する力強い激励と、御指導をいただいたところであります。
今後は、国の財政支援を得ながら「歴史的風致形成建造物所有者」への補助制度を新設し、その活用と保全を図り、合わせて大館城本丸跡の再整備やソフト事業の充実などニーズに適う施策に関係者と一緒に取り組むこととしているほか、6月には「浅利氏ゆかりの独鈷の歴史的風致を巡るまち歩き」、秋には「とうほく街道会議」や「公開研究会」を開催し、歴史や文化を学ぶ取組みを丹念に積み重ねながら、シビックプライドの醸成に努めてまいります。
20 春のスポーツイベントの開催状況について
4月29日、65回目となる山田記念ロードレース大会が、長根山陸上競技場を発着点とする市街地コースで開催されました。
当日は、ゲストランナーとして世界陸上マラソン優勝者の浅利純子さんのほか、東京ガールズコレクション公式ランニングチーム「TOKYOGIRLSRUN」から2人をお迎えし、福岡県や高知県からの参加者を含む1,631人が、雨まじりのあいにくの天候のなか、市内を力強く走り抜けました。
また、4月29日、30日の2日間にわたり、プロバスケットボールBリーグ「秋田ノーザンハピネッツ」の大館大会がタクミアリーナで開催されました。市内外から4,500人を超えるファンが訪れ、交流人口拡大を積極的に推進している本市にとりましても、本大会の開催は大変意義深いものでありました。
5月31日には、5回目の挑戦となるチャレンジデーが岩手県北上市を対戦相手として開催されました。
今回は、ふれあい運動会や乳児を対象とした「はいはいレース」などの新規イベントを実施したほか、あらゆる年代が参加しやすいメニューを整え、市民一丸となって取り組んだ結果、参加率が大館市66.4パーセント、北上市65.5パーセントとなり、第3回以来の勝利を得ることができました。
各種イベントの開催に当たり、御協力をいただいた多くの市民、団体、企業の皆様に、改めて感謝申し上げます。
21 栗盛記念図書館と松下村塾のリニューアルオープンについて
栗盛記念図書館の増改築工事と、図書館隣接地への松下村塾移築工事が完了し、4月4日に竣工式を行いました。
栗盛記念図書館に増築した多目的室は、主に親子の読書スペースとして好評を得ており、併設したラウンジは、軽食を気兼ねなくとることができるスペースとなっております。
松下村塾につきましては、4月の一般公開の期間中、 多くの方々に訪れていただき、記帳された方だけでも129人に上っております。
また、5月には移築記念事業として「生涯学習発表月間in松下村塾」を実施し、「これからの小学校英語教育」と題した講座を開催したほか、伝統芸能に触れるイベントとして、日本舞踊や生け花、茶会を開催し、多くの市民の方々に松下村塾の風情を楽しんでいただきました。
今後も、栗盛記念図書館及び松下村塾を「市民版ふるさとキャリア教育」の拠点の一つと位置づけ、様々な学習の場として活用してまいります。
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