6月定例会に当たり、提出議案の説明に先立ちまして、3月定例会以後の主な事項について、概要を御報告申し上げます。
- 本庁舎建設事業の進捗状況について
- 4月17日の強風による被害状況について
- 熊本地震被災地への支援について
- 大館市遭難等対策委員会の設立について
- あきた未来づくりプロジェクトの取り組みについて
- 総合戦略の進捗状況について
- 平成27年度の決算見込みについて
- 乳幼児及び小中学生福祉医療制度について
- 大館市エコプラザの利用状況について
- ねんりんピック秋田2017大館市実行委員会の設立について
- 大館市子育て世代包括支援センターの設置について
- 農作物の生育状況等について
- 植物工場の稼働状況について
- 地域経済・雇用対策等について
- 一般社団法人 秋田犬ツーリズムの設立について
- 春季イベントの開催について
- 移住・定住施策について
- 平成27年度の除雪状況等について
- 平成28年度の児童・生徒数等について
- 山田記念ロードレース大会及びチャレンジデーについて
- 小型無人飛行機・ドローンの寄贈について
- 地域包括ケア病棟の稼働状況について
- アグリビジネス支援に関する協定の締結について
1 本庁舎建設事業の進捗状況について
本年度の本庁舎建設事業については、基本設計や地積測量、オフィス環境調査などを実施することとしており、これと並行しながら、建設予定エリアの埋蔵文化財発掘調査や市民プールの解体を予定しているところであります。
初めに、基本設計についてでありますが、委託業者を選定するため、4月に条例に基づくプロポーザル審査委員会を設置いたしました。今回の委託については、床面積が5,000平方メートル以上の庁舎建設の実績がある企業と市内の企業との設計共同体への委託を想定し、5月12日から公募しましたところ、実績のある企業から6者、市内企業から4者の応募があり、実績のある企業については1次審査を終了し、2次審査に進む5者を決定したところであります。
また、8月下旬には、市民の皆様に公開しながら、技術提案に対するヒアリングを実施する予定としておりますので、多数の御参加をお願い申し上げます。
次に、埋蔵文化財発掘調査についてですが、建設予定エリアである東側職員駐車場にあった公用車車庫を5月に解体し、今月から調査を開始いたしました。また、6月1日付けで、任期付職員として専門的知識を有する埋蔵文化財専門員を採用しており、平成31年3月末までの任期で発掘調査や報告書の作成などの業務に従事することとしております。
そのほか、地積測量調査、オフィス環境調査などについては、8月までに発注する予定としており、市民プールにつきましても、今年の水泳シーズン終了後に解体の予定としておりますので御理解、御協力をお願い申し上げます。
2 4月17日の強風による被害状況について
4月17日の夜から18日の朝にかけ、北鹿地方では、発達した低気圧の影響による強風に見舞われ、各地で被害が発生しました。
本市においては、17日夜に暴風警報が発令され、強風による転倒など2人が軽症を負ったほか、屋根トタンの剥離や物置小屋の倒壊など、住家で12件、非住家で26件の建物被害が発生しました。
さらに、倒木による交通障害などが7件、看板の損傷や飛散などの被害が11件、南小学校の屋根トタン剥離など、公共施設に関する被害が11件あったほか、農業関係でも、ビニールハウスの損壊が160棟、比内地鶏のヒナ330羽が圧死するなどの被害が発生しております。
また、今回の被害では、管理が行き届いていない「空き家」からの飛散物によるものが多かったことから、引き続き、空き家の所有者に対して適正な管理を促してまいります。
3 熊本地震被災地への支援について
まずは、4月14日に発生した熊本地震により、お亡くなりになられた方々の御冥福をお祈りいたしますとともに、被災地の一日も早い復旧を心から御祈念申し上げます。また、現地において、救援や復興のための支援活動などに御尽力されている皆様に対し、深く敬意を表します。
被災地への支援としましては、4月23日に、本市が加入している全国青年市長会から、熊本県宇土市への土のう袋の支援要請があり、同日、5,000袋を緊急発送しました。道路事情が悪い中ではありましたが、翌々日の午後に無事到着したとの連絡をいただいております。
また、25日には、県から問い合わせがあった被災者受入れのための公営住宅等について、4戸の提供が可能であると報告しており、今後も、要請に対し最大限対応してまいります。
なお、本定例会に今回の支援に係る関係予算案を提出しておりますので、よろしく御審議をお願い申し上げます。
4 大館市遭難等対策委員会の設立について
本市ではこれまで、田代地域に限定した山岳遭難を対象として「大館市田代地域遭難対策協議会」による活動を行っておりましたが、近年、高齢者の徘徊等による行方不明が多数発生していることから、捜索等の範囲を市内全域とする対応が求められるようになりました。
このような状況から、市では4月1日、山岳遭難に加え、徘徊等による行方不明などにも対応するため、副市長を会長とし、米代東部森林管理署長、大館警察署長などで組織する「大館市遭難等対策委員会」を設立しました。
5月13日、24日には、いずれも雨池牧場付近で発生した遭難事案において捜索活動を行ったほか、6月4日には、活動の一環として、たけのこ採りに入山した方に遭難防止チラシを配布しております。
今後も市遭難等対策委員会が中心となり、関係機関と連携を図りながら、遭難防止の啓蒙、宣伝活動を推進するとともに、遭難等が発生した場合は、迅速な対応に努めてまいります。
5 あきた未来づくりプロジェクトの取り組みについて
本年3月25日、県庁で開催された「あきた未来づくり本部会議」において、本市が提案する「ハチ公と歴史に触れる交流人口拡大プロジェクト」の認定を受けました。
事業期間は、本年度から平成31年度までの4か年を予定しており、旧小坂鉄道跡地に、秋田犬に特化した「(仮称)ハチ公の駅」、ドッグラン的な機能を有した「秋田犬ふれあい広場」、100台以上の駐車が可能な「市民駐車場」、多目的に使用できる「イベント広場」を整備するほか、秋田犬保存会と連携し、秋田犬を増やす取組みを実施する予定であります。
また、この事業と併せて大館駅周辺の再整備を進め、駅前ロータリー整備、駅前地区の浸水対策のほか、築後60年が経過している駅舎についても、JR東日本秋田支社との協働により、観光交流施設を併せ持った駅ビルとして改築を目指したいと考えております。
この2つの事業の財源としては、県のあきた未来づくりプロジェクト交付金、合併特例債のほか、国土交通省都市局所管の交付金を予定しており、現在、来年度からの補助採択に向けて関係機関と協議中であります。また、本定例会に関係予算案を提出しておりますので、よろしく御審議をお願い申し上げます。
6 総合戦略の進捗状況について
本市では、これまで総合戦略に基づき、地方創生先行型交付金、地方創生加速化交付金等を活用し、「肉の博覧会事業」「シングルペアレント移住定住促進事業」「地域連携DMO形成事業」などに取り組んでおり、また、「保育料助成制度の充実」「住宅リフォーム支援事業の拡充」など、様々な事業を実施しているところであります。
さらに、今般、国から地方創生推進交付金の詳細が示されたことから、「大館版CCRC事業」のほか、北秋田市、小坂町との「地域産品磨き上げ事業」や県との連携による「秋田犬を基軸とした観光戦略事業」の3事業について、国へ計画書及び地域再生計画を提出する予定としており、本定例会に関係予算案を提出しておりますので、よろしく御審議をお願い申し上げます。
また、4月1日、前佐賀県最高情報統括監森本登志男氏をコーディネーターとして、建設、観光、まちづくり、産業、スポーツなどの各分野に精通した10人の政策アドバイザーで構成する「大館市政策情報収集組織」を設置したところであります。
政策アドバイザーの皆様には、地方創生に係る様々な交付金に関する情報提供のほか、地域連携DMO、地域産品の販路拡大、情報発信の拡充などに関し、専門的で的確なアドバイスをいただいております。
今後もそれぞれの知見と人脈を生かし、迅速かつ幅広く情報を提供していただくなど、未来創造都市の実現に向け、様々な形で御支援、御協力をいただくこととしております。
7 平成27年度の決算見込みについて
主な会計について御報告申し上げます。
まず、一般会計の決算状況は、歳入総額397億7,500万円、歳出総額380億1,200万円で、歳入歳出差引額は17億6,300万円と見込んでおります。28年度への繰越財源を差し引いた実質収支額は、16億9,100万円で、26年度決算と比べ3億8,900万円ほどの減となる見込みであります。
主な事業成果としては、「市営向町住宅整備事業」「公共施設再生可能エネルギー等導入事業」「野菜ナショナルブランド化総合対策事業」が完了したほか、「道路・橋梁の改良事業」「小・中学校の耐震対策事業」「中央図書館整備事業」などを計画的に実施しております。
次に、各企業会計の収益的収支の決算状況につきましては、水道事業会計で1億2,000万円、工業用水道事業会計で400万円の単年度純利益を、また、下水道事業会計では8,100万円の単年度純損失を、それぞれ見込んでおります。病院事業会計については、総合病院で4億8,500万円、扇田病院で2,100万円の単年度純損失を見込んでおります。
総合病院では、4月から7人の研修医を新たに迎えるなど、医師確保を最重要課題として取り組んでおり、質の高い医療の提供による収益の確保と更なるコスト縮減を図り、病院経営基盤の安定、強化に努めてまいります。
8 乳幼児及び小中学生福祉医療制度について
現在、医療費の自己負担分を助成する福祉医療制度では、乳幼児及び小学生、ひとり親家庭の児童、高齢身体障害者及び重度心身障害者に対し、県と市が2分の1ずつを助成しております。
このうち、乳幼児及び小学生の福祉医療について、県は、8月1日から、助成対象を中学生まで拡大することとしており、これに合わせて、市でも中学生まで対象を拡大し、「乳幼児及び小中学生福祉医療制度」として助成してまいります。
対象となる世帯には今月中に申請書類を郵送し、7月下旬に福祉医療費受給者証を送付する予定であり、本定例会に関係予算案を提出しておりますので、よろしく御審議をお願い申し上げます。
9 大館市エコプラザの利用状況について
3R普及啓発施設「大館市エコプラザ」が、5月28日をもってオープンから1年を経過しました。4月末現在の来館者数は、延べ6,078人、1日当たりの利用者数は25人で、市民の関心の高さが表れたものと考えております。
事業ごとの内訳を見ますと、再生品販売事業では、自転車、スキーなど、合計1,403件、1万636キログラムを販売し、資源物回収事業では、びん、雑誌、段ボールなど4,991キログラムを回収、べんりステーション事業では、粗大ごみ787件、5,468キログラム、埋立ごみ156袋、929キログラムを回収しました。
また、貸館事業では、「もったいない工房」を小学校、事業所、町内会など266人の皆様に利用していただいております。
今後のエコプラザの運営に当たっては、3Rの普及啓発はもとより、市民にとって身近で利用しやすい施設を目指し、事業や業務の改善を進めたいと考えており、本定例会に指定管理者制度を導入するための条例改正案を提出しておりますので、よろしく御審議をお願い申し上げます。
10 ねんりんピック秋田2017大館市実行委員会の設立について
平成29年9月に本県で開催される全国健康福祉祭「ねんりんピック秋田」において、本市では、ソフトテニス、ゲートボール、ソフトバレーボールの各競技の開催が決定しており、地域の関係機関・団体等の協力のもと、万全な準備と円滑な大会運営を図るため、4月25日に「ねんりんピック秋田2017大館市実行委員会」を設立いたしました。
本市の大会では、参加選手を約3,000人と見込んでおり、スポーツ交流大会の円滑な運営をはじめ、本市を訪れる方々を「オール大館」で歓迎するとともに、本市をPRする絶好の機会と捉えております。今後、実行委員会の中で、開催に関する総合計画を策定し、本大会の成功に向け準備を進めてまいります。
11 大館市子育て世代包括支援センターの設置について
「妊娠期」から「子育て期」までの切れ目ない、きめ細やかな支援を提供し、子育て世代の安心感を醸成することを目的として、7月1日、保健センターに「大館市子育て世代包括支援センター」を開設します。
愛称を「子育てサポートさんまぁる」としており、子育て家族を太陽(SUN)のように暖かく「まぁるく」包み込むように支援する場所でありたいとの思いを込めております。
これまでの母子保健事業に加え、新たに妊娠後期の妊婦と産後2週目の産婦に対し、電話相談や産科病棟訪問による育児支援の情報提供を行うほか、心身の不調や育児不安などを抱えている方に支援プランを作成し、手厚い支援を行います。また、祖父母などを対象として、子育てに関する講座を開催するなど、地域全体で子育てを支援する環境づくりを目指すこととしております。
今後も、子育て支援機関や関係団体と連携を図りながら、次代を担う子どもを安心して産み育てるための支援に努めてまいります。
12 農作物の生育状況等について
基幹作物である水稲は、平年どおり4月10日から播種作業が始まり、4月17日に盛期を迎え、その後の好天から平均気温、日照時間とも平年並みに経過したことにより出芽揃い、苗の生育ともに概ね良好であります。
耕起作業は、4月に降雨量が多かったことから、ほ場が乾きにくい状態にあったものの、4月下旬の好天により田植作業は5月8日頃から始まり、終期も5月29日と平年どおり作業は進みました。
野菜については、山の芋の定植作業は、平年より3日早い5月1日頃から始まり、平年並みの今月上旬までに終了する見込みです。アスパラガスは、春採りは平年より5日遅い5月10日から収穫が始まり、今月上旬までに終了する見込みです。また、ネギの定植作業は、平年どおり4月20日頃から始まり、今月上旬までに終了する見込みです。
果樹は、3月の気温が平年より高めに推移したことにより、発芽は早く、ナシは平年より3日早く5月3日から、リンゴも3日早く5月8日から開花が始まり、開花量は十分な状況にあります。
今後も、気象動向を見極め、農作物の管理を徹底するよう注意喚起するとともに、JAなど関係機関と連携して対応してまいります。
13 植物工場の稼働状況について
「バイテックファーム大館」が釈迦内産業団地に建設を進めていた、県内最大級となる完全人工光型の植物工場の竣工式が4月21日に執り行われました。
無農薬栽培の安全・安心な大館産リーフレタスの販売が5月9日から地元スーパーではじまり、現在は、関東地区のコンビニエンスストアにおいても販売されております。
現在の稼働率は約10パーセント、地元雇用者は20人でありますが、今後、段階的に稼働率を引き上げるとともに地元雇用者を増やしながら、県内はもとより首都圏等への販売拡大を図り、本年度中にフル稼働体制としていく計画となっております。
この取組みは、「地元農業者」と「異業種から参入する企業等」による新たな農業経営モデルとして農業の成長産業化を推進し、地域農業の発展に大きく寄与するものと期待しております。
14 地域経済・雇用対策等について
本年4月のハローワーク大館管内の有効求人倍率は1.15倍と昨年同期との比較では0.17ポイント増加しており、引き続き高い状態で推移しております。
また、今春の新卒者の就職状況については、市内の高校、秋田職業能力開発短期大学校、秋田看護福祉大学の就職率がいずれも100パーセントとなり、5年連続で全ての新卒者が就職できました。
一方、中小企業在職者や求職者、高校生のスキルアップを支援する「資格取得支援事業」では、今年度も引き続き、国家資格等の取得経費の2分の1、最大10万円を補助しております。昨年度の実績は、221人、39種類の資格取得に対し、総額800万円の補助を行いました。
市の制度融資である「マル大」及び「マル大小口」については、保証料の全額補給に加え、融資資金に対する利子の2分の1を3年間補給しております。
特に「マル大」については、昨年4月から融資限度額を2,000万円に倍増し、最長貸付期間を、運転資金は7年、設備資金は10年に延長したところ、対前年度比で件数が1.5倍の237件、融資額は2.7倍の23億5,000万円の実績となっております。
条例に基づく指定工場については、昨年11月、十二所地区で秋田比内やが投資額約4,300万円、新規雇用5人で冷凍保管庫棟及びきりたんぽ製造棟の操業を開始しており、12月には、花岡地区でエコシステム秋田が投資額約27億円、新規雇用19人で低濃度PCB廃棄物無害化処理工場、釈迦内地区で第一日昭工業が投資額約3億円、新規雇用4人で第3工場の操業を開始しております。
これにより、4月1日現在の指定工場は、70事業所、従業員数4,940人で、昨年同期比で285人増となり、指定工場から多くの地域雇用をいただいておりますことに対し、改めて感謝申し上げます。
また、新規創業者への支援として、新たに「大館市創業支援補助金制度」を創設しました。
この制度は、25万円を上限として、創業に要する経費の2分の1を補助するものですが、「県外移住者」「女性」「40歳未満」などの項目ごとに25万円を加算し、最大で100万円を補助することとしており、より多くの創業につなげていきたいと考えております。
最後に、小森山ミニ工業団地の3,383平方メートルについて、6月1日付けで、株式会社羽沢建材と売買契約を締結しました。これをもって、平成元年に分譲を開始した同団地は完売となりましたことを御報告申し上げます。
15 一般社団法人秋田犬ツーリズムの設立について
4月1日、大館市・北秋田市・小坂町の3市町が連携して地域連携DMO「一般社団法人秋田犬ツーリズム」が設立されました。その後、上小阿仁村からも加入の申し込みがあり、理事会の承認を受け、加入していただくことになりました。
この組織は、世界的に知名度の高い「秋田犬」をキーワードに、このエリアならではの自然資源、産業遺産、食や産業を国内外にアピールし、観光客の来訪や滞在の促進を目指すエリアブランドを構築しようとするものです。
また、官民連携、地域連携、政策間連携など、幅広い関係者との合意形成により、既存の行政の枠組みでは成し得なかったことに挑戦し、課題解決を図ろうとするものでもあります。
これと同時に、「秋田犬ツーリズム連絡調整協議会」も設置したところであり、秋田犬ツーリズムが進める観光地域づくりに関し、行政が中心となって、連絡調整、合意形成を図りながら、広域連携による観光振興につなげることとしております。
今後は、動画や画像を活用した積極的な情報発信や各種情報収集・分析、受入れ体制整備など、スピード感のある取組みを進めてまいりますので御理解、御協力をお願い申し上げます。
16 春季イベントの開催について
①大館桜まつり
4月20日から5月3日までの14日間にわたり開催され、約2万5,000人の来場者で賑わいました。期間中は晴天に恵まれ、多くの方々に桂城公園の桜をお楽しみいただきました。
また、5月3日の第134回秋田犬本部展には、178頭の秋田犬が出展され、ヨーロッパやアジアからのお客様も含め、多くの秋田犬ファンを魅了しました。
②秋田県・大館秋田犬&男鹿なまはげフェアin銀座
5月14日、15日、東京銀座紙パルプ会館を主会場に秋田県の観光資源や地場産品を紹介するイベントを開催しました。14日は、歩行者天国となった銀座中央通りを秋田犬25頭と一緒に、佐竹知事、渡部男鹿市長、門脇仙北市長と私が散歩を行い、本市の魅力をPRしました。
紙パルプ会館では、大館への移住相談、秋田犬のふれあい体験、山田集落の皆さんによる旬の山菜販売、陽気な母さんの店によるきりたんぽ鍋などの販売を行ったほか、「秋田県・大館・男鹿の食材を楽しむ夕べ」では、銀座周辺の飲食店関係者の皆様にお集まりいただき、大館の比内地鶏や山菜、男鹿の海産物の食材を使った料理を楽しんでいただきました。
③第30回田代名産たけのこ祭り
6月5日、田代多目的運動広場で開催され、田代岳産の生たけのこや、大館さくら豚入りたけのこ汁の販売などのほか、ステージイベントでは、恒例の「たけのこ汁早食い競争」や「生たけのこ皮むき競争」が行われました。今年は、大相撲の豪風関に御来場いただき、地元の田代ふるさとチームとの綱引勝負や大相撲クイズも行われ、多くの来場者で賑わいました。
17 移住・定住施策について
4月に新設した「移住交流課」は、まさに、Iターン、Jターン、Uターン施策を展開するIJU(いじゅう)専門部署であり、県内初の試みであります。
市としては、まずは大館に興味を持ってもらい、大館を好きになってもらって、移住体験などをしていただく。そして、納得してもらった上で、ずっと住み続けていただくことを目標としております。
大館に興味を持ってもらえるよう、5月5日には、来場者数が約100万人の「銀座柳まつり」にブースを出展して、大館の魅力をPRするとともに、移住相談を受けております。
また、5月14日、15日の両日は、「秋田県・大館秋田犬&男鹿なまはげフェアin銀座」に出展し、5月28日には、鹿角市と連携しながら、東京駅を出てすぐそばの京橋で移住フェアを開催しました。
一方、昨年度から不定期に開催していた「移住者のための交流会」は、明日6月8日に今年度1回目の交流会を開催することになっております。
この交流会では、移住した方々が集まり、お互いの情報を交換するとともに、市も参加して移住者の困りごとの解消や軽減を目指しているもので、今後は、定期的な開催を予定しております。
市では引き続き、本市の強みである「高い求人倍率」「高い子どもの学力」などをPRしながら、移住・定住に向けた情報発信と、移住者へのきめ細やかな対応に取り組みたいと考えており、本定例会に関係予算案を提出しておりますので、よろしく御審議をお願い申し上げます。
18 平成27年度の除雪状況等について
27年度は、降雪が少なく推移し、累計降雪量は過去10年間の平均より158センチ少ない321センチ、最大積雪深も豪雪だった前年度の3分の1程度である40センチと、ここ数年にない少雪となりました。
除雪委託業者の7割以上が出動した回数は、大館、比内、田代地域で延べ30回となり、前年度のほぼ半減となったものの、山間部の降雪や吹溜りの対応などは例年並みに必要であったことから、除排雪経費は約4億4,000万円となっております。
また、除雪に係る課題や要望等は前年同様に数多く寄せられ、高齢化に伴い益々きめ細かな除雪対応が求められております。
本年度も除雪計画に基づいた初期除雪の徹底や、固定資産税の減免制度による雪寄せ場の確保などを実施するとともに、新たに除雪車運行管理システムを導入し、的確かつ効率的な除排雪に努めてまいります。
一方、少雪に伴う早い雪解けの影響から、市道の舗装の損傷が例年より早く、3月は穴埋めなどの応急処置に努め、4月から本格的な舗装補修を実施したところでありますが、まだ補修が行き届いていない状況にあることから、本定例会に関係予算案を提出しておりますので、よろしく御審議をお願い申し上げます。
19 平成28年度の児童・生徒数等について
本年度、市立小・中学校に通う児童生徒の数は、前年度より128人少ない4,851人で過去最少となりました。このうち、新入学者は、小学校が510人、中学校は496人となっております。
また、5月1日現在の学級数は、小学校が166、中学校が75の計241学級となっております。
一方、教員につきましては、特別支援学級が増えたことなどにより、前年度より5人多い443人が配置されました。また、学校関係者から特に要望の強かった教育支援員につきましても、3人多い50人を確保しております。
「一人たりとも置き去りにしない教育」をモットーとして、きめ細かな体制により、ふるさとを担う未来の大館市民の育成に努めてまいります。
20 山田記念ロードレース大会及びチャレンジデーについて
4月29日、64回目となる山田記念ロードレース大会が、長根山陸上競技場を発着点とする市街地コースで開催されました。
当日は、招待選手として世界陸上マラソン優勝者の浅利純子氏、リオ・オリンピック女子マラソン香港代表のユー・キ・チンさんをお迎えし、福岡県や高知県からの参加者を含む1,570人が、小雨まじりのあいにくの天候のなか、市内を力強く走り抜けました。
また、5月25日には、4回目の挑戦となるチャレンジデーが山梨県甲斐市を対戦相手に開催されました。
今回は、フットサル大会やスタンプラリーなど新規イベントを実施したほか、あらゆる年代が参加しやすいメニューを整え、市民一丸となって取り組みました。
結果は、参加率が大館市65.3パーセント、甲斐市87.9パーセントとなり、勝利を逃しましたが、参加率50パーセント以上の自治体に送られる金メダルを、4年連続で獲得いたしました。
両イベントの開催にあたり、御協力をいただいた多くの市民、団体、企業の皆様に、改めて感謝申し上げます。
21 小型無人飛行機・ドローンの寄贈について
4月28日、東光鉄工株式会社から、防災対策や災害時の支援をはじめ、各種事業における活用の検証を目的として、秋田県及び県内消防本部に小型無人飛行機ドローン22台が寄贈され、うち1台が本市消防本部に寄贈されました。
寄贈されたドローンは体験用ではありますが、飛行範囲が半径500メートル、飛行時間は約15分、固定焦点レンズ付きのカメラを搭載しており、スマートフォンによる映像確認ができるほか、内蔵しているGPSにより、通信信号が失われると離陸地点に戻る機能も備えております。
今後、職員による操縦訓練を重ねるとともに、過去の災害データを基に、ドローンを使用した訓練を行い、災害時における活用方法や効果を検証してまいります。
22 地域包括ケア病棟の稼働状況について
市立総合病院では、4月から「地域包括ケア病棟」を導入しました。
この病棟には、通常の医療スタッフに加え、理学療法士、退院支援看護師、医療ソーシャルワーカーを配置しており、急性期を過ぎてもケアが必要な患者さんが、安心して日常生活に復帰できるよう、リハビリを行ったり、退院に向けての相談や支援を行っております。
現在、利用患者数は、40人前後で推移しておりますが、病院から自宅や施設への移行が円滑に不安なく進むよう心がけながら、院内外への周知を図ることで、利用者の拡大を図ってまいりたいと考えております。
23 アグリビジネス支援に関する協定の締結について
6月2日、大館市、北都銀行、株式会社 あきた ベジフルサポートの3者により「アグリビジネス支援に関する協定」を締結いたしました。
この協定は、3者が相互の人的・知的資源を活用しながら、農業経営に対する支援を行うことによって、農業の活性化に寄与することを目的としており、枝豆をはじめとした農産物の販路拡大と生産拡大、高品質化とブランド化、農産加工品の開発、製品化など、3者の「強み」を活かしながら、アグリビジネス全般にわたって連携、協力するものとなっております。
今後、この協定を活用して、農商工連携による6次産業化の促進を図るとともに、農家所得の向上や持続可能な農業、農村の実現に向けた各種施策を着実に進めてまいります。
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