平成28年12月定例会行政報告(平成28年11月29日)

 12月定例会に当たり、提出議案の説明に先立ちまして、9月定例会以後の主な事項について、概要を御報告申し上げます。

 1.本庁舎建設事業の進捗状況について
 2.大館版CCRC事業の進捗状況について
 3.固定資産税の課税誤りについて
 4.敬老事業について
 5.ねんりんピック秋田2017について
 6.平成28年の農業について
 7.水田農業政策について
 8.雇用・地域経済について
 9.生涯現役促進地域連携事業の採択について
10.サテライトオフィス事業の採択について
11.一般社団法人 秋田犬ツーリズムの活動状況について
12.秋季イベントの開催状況について
13.「新・秋田の行事」「肉の博覧会inおおだて」について
14.大館能代空港利用者250万人達成について
15.日沿道鷹巣大館道路及び葛原バイパスの開通について
16.根下戸地区米代川河川緑地のプレオープンについて
17.歴史的風致維持向上計画策定の進捗状況について
18.人材育成に対する市民からの寄附について
19.大館市生涯学習フェスティバルについて
20.スポーツイベントの開催状況について
 

1 本庁舎建設事業の進捗状況について

 8月29日に開催された「本庁舎建設基本設計業務プロポーザル審査委員会」において「株式会社久米設計東北支社」が最優秀提案者として選定されました。
 市では、代表企業となる同社が市内の「秋田県建築設計事業協同組合」を構成員として選定し、「久米・秋田県協同組合設計共同体」を組成したことから、10月11日に、この共同体と「大館市本庁舎建設基本設計業務」の契約を締結いたしました。
 プロポーザルでは、各種団体からの意見を聞く場としての「大館デザイン会議」と、一般市民からの意見を聞く場としての「市民ワークショップ」を設置するとした提案があり、11月26日に第1回目の会議をそれぞれ開催しております。いずれも、計3回の開催を予定しており、市民の皆様の声を基本設計に反映してまいりたいと考えております。
 また、建設予定地の地盤状況調査などを行う「本庁舎敷地地質調査業務」の発注を終え、「登記書類作成業務」「オフィス環境整備業務」なども順調に進んでおります。「埋蔵文化財発掘調査」につきましては、本年度調査分を予定どおり今月で終了することとしており、26日に市民向けの現地説明会を開催したところであります。



2 大館版CCRC事業の進捗状況について

 市の総合戦略に掲げ、首都圏等に住む子育て世代から高齢者までの移住促進を目的とした「大館版CCRC事業」につきましては、国の地方創生推進交付金事業の交付決定を受け、今月1日に構想策定に係る支援業務について、県内事業者と委託契約を締結したところであります。
 今後、副市長を委員長とする庁内検討委員会を設置し、介護・医療部会と移住促進部会を設け、本市の現状把握と魅力、課題を洗い出すための調査、検討を行った上で、産業・教育・医療・福祉の専門分野からなる推進協議会を立ち上げ、専門的知見からの検討を加えていただきながら、地域活性化、定住人口増加への対策として年度内に整備構想を策定したいと考えております。



3 固定資産税の課税誤りについて

 このたび、固定資産税の課税事務において、建築年を誤って登録したことによる6件の課税誤りが判明いたしました。対象者並びに納税者の皆様に多大なる御迷惑をおかけし、この場をお借りしてお詫び申し上げます。
 これは、平成元年の新築家屋であったにもかかわらず、課税台帳の建築年が昭和元年と登録されていたため、年を経るごとに一定の額まで評価額が下がっていく「経年減点」が適用されず、平成3年度以降過大に課税していたもので、すべての家屋約5万件を調査したところ、6件確認されました。
 過大に課税していた皆様には、10月中に謝罪と経緯の説明を行い、御理解をいただいたところであり、課税誤りにより徴収した分につきましては、過去10年分の過大徴収額143万2,200円に還付加算金24万9,610円を加えた総額168万1,810円を、11月10日までに還付いたしました。
 今後は、このような誤りが生じないようチェック機能の強化を図り、適正かつ慎重な事務処理に努め、再発防止に万全を期してまいります。



4 敬老事業について

 8月27日から9月30日まで、市内16会場で敬老会を開催し、対象者1万2,054人のうち、3,279人が参加されました。御協力いただいた婦人会や町内会などの皆様には、心から感謝申し上げます。
 婦人会や町内会の協力を得ながら、多年にわたり社会に尽くしてこられた高齢者の長寿をお祝いできますことは、市民の高齢者福祉への関心が高く、地域社会の支え合いが成熟しているものと捉えております。
 敬老会の参加率は僅かながら減少しておりますが、今後も、地域の方々と協力しながら対象者の方が参加しやすい環境づくりに努め、継続してまいりたいと考えております。
 また、今月22日には合同金婚式を開催し、結婚50年という長い歳月を共に歩んでこられた、25組の御夫婦に出席いただいたところであります。



5 ねんりんピック秋田2017について

 平成29年9月に開催される「ねんりんピック秋田2017大館市スポーツ交流大会」のリハーサル大会として、7月17日に「ソフトバレーボールふれあい交流大会」、8月5日に「大文字まつり親善ゲートボール大会」、9月10日には「ソフトテニスリハーサル大会」を開催いたしました。本県と近県から、合わせて約750人の参加をいただき、来年の本大会開催に向け意義あるものとなりました。
 また、4月に設立した実行委員会においては、関係機関による常任委員会や庁内推進会議を開催し、今回のリハーサル大会の実施状況などを踏まえ、総合計画の策定に向け取り組んでおります。
 来年の本大会には、約2,500人の選手が本市を訪れることから、大会の成功に向け、今後も積極的な周知活動を展開し、市民の気運を醸成してまいりたいと考えております。



6 平成28年の農業について

 水稲は、東北農政局が公表した「平成28年産水稲の作付面積及び予想収穫量」によると、県北の収穫量は10アール当たり573キログラムと前年比4キログラムの増加、作況指数は全県と同じ104で「やや良」となりました。また、JAあきた北管内の1等米比率は、今月21日現在、前年比プラス3.8ポイントの86パーセント、本年産米の生産者概算金については、あきたこまちで昨年を1,100円上回り60キログラム当たり1万800円となりました。
 野菜については、アスパラガスは6月下旬の梅雨の曇天に伴う病気の被害により一部品質の低下が見られたものの、出荷量、単価、販売額とも平年並みとなりました。枝豆は、病害虫の発生は少なく、単価は前年比約1割増、品質も良好で、出荷量は園芸メガ団地等の整備による作付面積の拡大により前年比約2割増、販売額は前年を大幅に上回りました。トンブリは、風水害や病害虫の被害も少なく順調に生育し、出荷量、単価とも平年並みの見込みとなっております。山の芋は、8月下旬の肥大期初期の高温により形状に影響を受けましたが、出荷量は前年並みの見込みとなっております。
 果樹については、リンゴは、成熟期の夜間温度が高かったことから着色不足となり、出荷量は減少しております。ナシは、高温の影響により小玉傾向にあり、出荷量は減少しております。



7 水田農業政策について

 今年度の経営所得安定対策については、5月13日から6月30日までの期間、大館市農業再生協議会を経由して1,317件の加入・交付申請がありました。
 これらの申請に基づく支払額は、「米の直接支払交付金」が1億7,100万円、「水田活用の直接支払交付金」は、戦略作物と産地交付金を合わせて9億8,000万円、「畑作物の直接支払交付金」が5,800万円、総額で12億900万円となる見込みであります。
 市単独事業である「耕作放棄地発生防止作付推進事業」については、「重点戦略作物等作付支援事業」に201経営体が取り組み、作付面積は220ヘクタールと前年度比で52ヘクタール増加、また、「飼料用米等作付支援事業」には302経営体が取り組み、作付面積は766ヘクタールと前年度比で129ヘクタール増加しており、米の需給改善と農業経営の安定に寄与したものと考えております。



8 雇用・地域経済について

 来春の市内高校卒業予定者の就職動向については、10月末現在、就職希望者209人のうち120人が県内就職を希望しており、昨年同期との比較では1人の増となっております。市内企業の求人数は406人で、昨年同期との比較では、22人増と好調であります。また、10月末現在の就職内定率は87.1パーセントと昨年同期を2.4ポイント下回っておりますが、来春も6年連続の就職率100パーセントとなるよう、地元企業に働きかけてまいります。
 また、9月のハローワーク大館管内の有効求人倍率は1.44倍と、昨年同期を0.13ポイント上回り、引き続き高い状態で推移しております。
 当面は、地域産業の労働力不足が継続するものと考えられることから、地元就職希望者の増加と労働力確保に向けて、地元企業の優れた技術や製品を映像化してPRする「若者地元就職促進事業」に取り組み、その映像コンテンツを学生への企業説明会、小・中学生のふるさとキャリア教育、移住希望者への企業情報提供などに活用したいと考えております。
 企業活動の状況については、大館第二工業団地で、ニプロパッチ大館工場が投資額約38億7,000万円、新規雇用19人で8月から操業を開始、釈迦内産業団地で、エス・トランスポートサービス物流センターが投資額約1億8,000万円、新規雇用6人で4月から操業を開始しております。さらに、既存工場の増設としてニプロ第六工場、新和産業金属資源リサイクル工場、小滝電機製作所第二工場、伊藤技研第六工場、フレックス第一工場も操業を開始しております。
 これにより、10月1日現在の工場等設置促進条例に基づく指定工場は74事業所となり、従業員数は昨年同期比195人増の4,980人となっておりますので、今後も既存企業への支援と併せて企業誘致を推進してまいります。



9 生涯現役促進地域連携事業の採択について

 本市とシルバー人材センター、商工団体、金融機関などが連携して8月に設立した「大館市高齢者活躍支援協議会」による、生涯現役促進地域連携事業構想「秋田犬と暮らし生涯現役社会を目指すハチ公のふるさと大館」が、10月21日に厚生労働省から事業採択を受けました。
 この事業は、職を求める元気な高年齢者と人材を求める企業のマッチングを中心に、高年齢者の就業機会の確保と就労促進を図ることを目的としております。
 採択を受けた団体は、神奈川県、京都府、福岡県などが中心となり設立された協議会など8団体であり、北海道・東北ブロックでは、本市協議会が唯一の採択団体であります。
 全国的に少子・高齢化が進展する中、本市における有効求人倍率は高い水準で推移しており、業種によっては人手不足の状態が続いていることから、健康で働く意欲と能力のある高年齢者が働き続けることのできる生涯現役社会の実現に向けて取組みを進めてまいります。



10 サテライトオフィス事業の採択について

 総務省の「お試しサテライトオフィス・モデル事業」に応募していた本市の「星と緑と温泉の360°パノラマ・サテライトオフィス体験事業」が、今月8日に採択されました。
 この事業は、国の2次補正予算関連の事業で、地方自治体が策定する「サテライトオフィス誘致戦略」を支援することにより、地方への「ヒト・情報」の流れを創ることを目的とした事業であります。
 本市は、ベニヤマ自然パークのコテージを活用した自然環境下での職住一体化体験、地域資源の活用、移住者支援などを盛り込んだ提案で応募し、応募40団体の中の採択10団体に入ることができました。
 今後は、三大都市圏の企業に本市を訪れていただき、体験を通じた企業の声を聞いた上で、空き公共施設や民間の空き店舗を活用した斬新な誘致戦略「大館モデル」を策定し、将来的にはICT企業の誘致につなげたいと考えております。
 本定例会に関係予算案を提出しておりますので、よろしく御審議をお願い申し上げます。



11 一般社団法人 秋田犬ツーリズムの活動状況について

 秋田犬ツーリズムが日本経済研究所に委託した地域経済分析基礎調査において、「秋田犬を基軸にペットと触れ合える聖地」としてのポテンシャルが高く評価されました。また、集客力がある函館や弘前の観光客を南下させる仕組みづくりが、極めて重要な戦略と位置づけられたところであります。
 11月1日には、地域情報発信動画をYouTube公式チャンネルで公開するとともに、Webページもオープンし、世界に向けて発信したところであります。
 動画への反応は非常に良く、11月18日現在でYouTube再生回数が約115万件、全国ネットでのテレビ放送4件、新聞10件、Webメディア164件、加えて台湾、オーストラリアのメディアでも取り上げられました。この効果を広告換算値に置き換えると3億1,000万円余りとなり、目的としていた秋田県北部を知っていただくための情報発信は成功し、今後の誘客に大きく弾みがついたものと考えております。
 また、11月5日には、台湾についての理解を深める講演会を開催したほか、16日から18日までの3日間、台湾で行われた台湾旅行エージェント商談会に事業者とともに参加し、観光素材や商品の紹介、商談を行ったところであります。
 今後は、さらに広域連携、官民連携を進め、誘客への取組みを強力に進めるとともに、デジタルマーケティングによる市場の情報収集と分析、さらには、土産品などの商品開発による事業収益確保など、稼ぐ仕組みづくりに注力する必要があると考えております。



12 秋季イベントの開催状況について

① 第44回本場大館きりたんぽまつり
 10月8日から10日までの3日間、大館樹海ドームで開催し、初日の大雨や、開催期間を通じて冷え込みがある中、天候に左右されないドームの持つ力に加え、まつりの知名度が上がっていること、八戸や盛岡などへもPR活動を拡大したことなどにより、前年並みの13万人のお客様に御来場いただき、盛会のうちに終了いたしました。この場を借りて、実行委員会の皆様をはじめ、関係者の皆様に深くお礼申し上げます。
 今回で5回目のドーム開催となりましたが、きりたんぽまつりが北東北を代表するイベントとして定着し、大館樹海ドーム、そして本市が北東北の交流人口を拡大させる場としてふさわしいことを改めて実感いたしました。今後も、市民の宝である「本場大館きりたんぽ」を通じて、大館の食や観光をPRしてまいりたいと考えております。
② 第25回五色湖まつり
 10月22日、山瀬ダム多目的運動広場で開催され、隣町の大鰐町から山田町長をはじめとする47人の参加をいただき、登山囃子や餅つきで交流を深めたほか、歌謡ショー、イワナのつかみ取りなどのイベントが行われ、恒例の五色湖ロードレースには市内外の小学生120人が参加しました。
③ 第19回大館圏域産業祭
 10月22日、23日の2日間、樹海ドームを会場に開催され、展示された伝統工芸品や各種体験コーナー、産業教育展などのほか、ステージイベントを楽しむ3万6,000人の来場者で賑わいました。
 また、環境省主催の「3R推進東北大会inおおだて2016」が同時開催されたほか、友好都市である茨城県常陸大宮市からの出店もあり、同市の特産品である「納豆」や「コンニャク入りラーメン」、マスコットキャラクターである「ひたまる」が好評を博しておりました。
④ きりたんぽまつりin渋谷
 11月5日、6日の2日間、「第39回渋谷区くみんの広場 ふるさと渋谷フェスティバル2016」が代々木公園で行われました。両日とも好天に恵まれ、来場者も多く、きりたんぽ鍋、味噌付けたんぽ、比内地鶏の焼き鳥に行列ができるほどの盛況で、山の芋やトンブリは早々に完売となる人気ぶりでありました。また、ブース前では、はちくんや秋田犬がイベントを盛り上げ、「忠犬ハチ公のふるさと大館」を広くPRしました。
⑤ 首都圏ふるさと会
 11月12日に「首都圏大館ふるさと会」、13日に「東京田代会」、23日には「ふるさと比内会」が開催され、首都圏で活躍されている皆様に本市の近況を報告するとともに情報交換し、今後も各方面からふるさと大館を応援していただくことをお願いしてまいりました。



13 「新・秋田の行事」「肉の博覧会inおおだて」について

 10月29日、30日の2日間、大館樹海ドームを会場に「新・秋田の行事inおおだて2016」と「第2回肉の博覧会inおおだて」が開催され、11万人を超えるお客様に来場していただきました。
 「新・秋田の行事」は、秋田県の伝統芸能などの文化資源を活用し、交流人口の拡大、地域の活性化につなげていくことを目的として、県と市が共同で開催したものであります。
 また、全国最多17の国指定重要無形民俗文化財を有する秋田県において、県を代表する伝統芸能を一堂に会し、秋田でしか味わえない「新しい伝統芸能の祭典」を開催する目的もあり、ここ大館が初開催となりました。
 2日間にわたり、竿灯や花輪ばやし、願人踊などの郷土芸能のほか、台湾から参加した2団体による台湾伝統芸能などが披露され、来場された皆様に十分堪能していただけたものと思っております。
 また、2回目の開催となった「肉の博覧会」では、「新・秋田の行事」との同時開催による相乗効果もあり、多くの来場者で賑わい、佐竹知事をはじめ多くの皆様に、比内地鶏、さくら豚、秋田牛、馬肉など、地元の肉を味わっていただきました。
 主催されたきりたんぽまつり実行委員会の皆様には、きりたんぽまつりの開催から間がなく、疲れが残る中でのイベント運営に御尽力いただきましたことに、深く感謝申し上げます。今後も、きりたんぽまつり実行委員会をはじめ、市民の皆様、近隣市町村が一体となって、交流人口の拡大に向けた取組みを進めてまいります。
 10月には様々なイベントが開催され、「きりたんぽまつり」には金田法務大臣と佐竹知事、「大館圏域産業祭」には金田大臣、「新・秋田の行事×肉博」には佐竹知事がそれぞれ来場され、イベントを盛り上げていただきましたことに、この場をお借りして厚く感謝申し上げます。



14 大館能代空港利用者250万人達成について

 平成10年7月に供用を開始した大館能代空港の搭乗者数が11月に250万人を達成しました。
 11月21日には、達成を記念して、午前の東京往復便の全乗客にバター餅が振る舞われ、250万人目の搭乗者には記念品が贈られました。
 また、開港以来初めて、FDA(フジドリームエアラインズ)のチャーター便が11月3日に広島空港から就航し、延べ6便により広島・奄美・宮古・久米島の各空港と大館能代空港が結ばれました。
 経済、産業の中心である首都圏や関西圏とのアクセス強化は、地域振興を図る上で極めて重要であり、航空路線の維持、拡充は、今後の観光振興、企業誘致、物流や人的交流のために不可欠なものであります。
 今後も、空港周辺市町村などで構成する大館能代空港利用促進協議会を中心に、「旅行商品造成や修学旅行への助成」「欠航時の秋田空港アクセスバス運行」「レンタカー利用促進キャンペーン」のほか、今年から始めた秋田犬によるお出迎えによるPR事業などを継続し、一層の利用促進に努めてまいります。



15 日沿道鷹巣大館道路及び葛原バイパスの開通について

 国が平成18年度から事業を進めてきた日本海沿岸東北自動車道「二井田真中IC~鷹巣IC」間、12.2キロメートルが完成し、10月22日に開通いたしました。
 開通に先立ち、10月10日に行われた開通プレイベントでは、摩当山トンネル見学やウォーキングが行われ、好天のもと、市民50人とともに、私も開通前の高規格道路を歩いて体感してまいりました。
 また、18日には、トンネル内での事故を想定した防災訓練を行い、防災設備の作動と関係機関の連携、支援など、事故発生時の対応について確認したところであります。
 22日に鷹巣ICで行われた開通式では、国や県、北秋田市、大館市の観光パネル展示ブースのほか、両市の特産品ブースや企業紹介ブースが設けられ、金田法務大臣ら関係者の挨拶、テープカットの後、大館市方向に向かって車両パレードが行われました。
 今回の開通により、北秋田市も日沿道ネットワークの一部として組み込まれ、地域の経済圏、観光圏、交流圏の拡大に大きく寄与することが期待されます。
 来年度は「鷹巣IC~(仮称)あきた北空港IC」間1.7キロメートルの開通が予定されておりますが、全線開通に向けた「二ツ井白神IC」までの整備促進についても、今月9日に能代市長、北秋田市長とともに財務省、国土交通省へ要望してきたところであり、今後も粘り強く要望活動を行ってまいります。
 一方、秋田県が平成11年度から事業を進めてきた国道103号「葛原バイパス」も10月27日に開通いたしました。
 この開通により、本市と鹿角市の関係性がより深まることを期待しており、日沿道との相乗効果による北秋鹿角全域の結び付きも強くなっていくものと考えております。
 今後は、物流、観光面などにおいて、鷹巣大館道路、葛原バイパスの整備効果を最大限発揮させるよう積極的な活用を図ってまいります。



16 根下戸地区米代川河川緑地のプレオープンについて

 根下戸地区米代川河川緑地については、米代川の防災効果を高め、親水空間としての賑わいの創出や健康増進を図ることを目的として、平成25年7月から根下戸地区住民の皆様と国土交通省、市がワークショップを重ね、河川敷の整備を進めてまいりました。
 9月末にメイン施設となる多目的芝生広場や駐車場が完成したことを受け、去る10月15日には、地域住民のほかグラウンドゴルフ愛好者、城西小学校の児童など180人を超える多数の参加を得て、プレオープンイベントを開催いたしました。
 来年4月からの供用開始に向け、地域住民で構成される「根下戸米代川公園管理組合」と国・市が協働で維持管理する体制も整ったところであり、今後は、新たな交流の場の創出と地域の活性化に資するものと期待しております。



17 歴史的風致維持向上計画策定の進捗状況について

 昨年7月から取り組んでまいりました歴史的風致維持向上計画につきましては、これまで、市議会の皆様をはじめ、都市計画審議会や文化財保護審議会など関係する方々から御指導と御助言をいただき、現在、計画の最終案を策定しているところであります。
 この間、文化庁・農林水産省・国土交通省とのヒアリングや、国・県の担当官と現地で意見交換を重ね、計画案の見直しを進めてまいりました。
 また、地区座談会を昨年は14回、今年は12回開催し、さらに11月1日から1か月間パブリックコメントを募っており、市民の皆様からいただいた御意見を参考に、計画への反映や地区ごとのまちづくり方策の具体化を検討しております。
 今後は、計画をさらに精査し、各分野の専門家の皆様で構成する「大館市歴史的風致維持向上協議会」を12月20日に開催し、本計画案の御承認をいただいた後に、年内には三省庁へ本計画を申請し、ぜひ今年度内に県内初の認定が得られるよう努めてまいります。
 この「歴史まちづくり」が、「大館駅前地区都市再生整備計画事業」や「御成町南地区土地区画整理事業」と連携しながら、市民のシビックプライドを醸成し、さらには市全体の活力を高めていけるよう、継続して取り組んでまいります。



18 人材育成に対する市民からの寄附について

 このたび、本市在住の佐々木文子氏から1億円の御寄附をいただきました。生涯をかけて蓄えてこられた浄財を寄贈いただいたことに敬意を表するとともに、深甚なる感謝を申し上げます。頂戴いたしました寄附金については、御本人の希望に沿って、「未来大館市民」育成のための「ふるさとキャリア教育」をはじめとする人材育成事業や、教育の振興のために活用させていただきたいと考えております。
 なお、本定例会に、この寄附金を原資とする教育振興基金の設置に係る条例案を提出しておりますので、よろしく御審議をお願い申し上げます。

19 大館市生涯学習フェスティバルについて

 9月24日、25日をメインに、10月までの2か月間、中央公民館や勤労青少年ホームなど13会場で、生涯学習フェスティバルを開催し、期間中約1万2,000人に御来場、御参加いただきました。
 メイン開催日の中央公民館では、高校生ボランティアによる体験コーナーや親子で参加できる木材を使った物づくりのほか、各サークルの活動発表などが行われ、年配者から子どもたちまで日頃の活動の成果を披露していただきました。
 今後も、様々な活動やイベントを通じて、市民が生涯学習に関わる機会を提供してまいります。



20 スポーツイベントの開催状況について

 9月24日から26日までの3日間、35歳以上の選手を対象とした「日本スポーツマスターズ2016秋田大会ソフトテニス競技会」が、高館公園テニスコートで開催されました。27都道府県を代表する選手のほか、日韓スポーツ交流事業による韓国選手団など311人が参加し、連日熱戦が繰り広げられ、成功裏に大会を終えることができました。
 また、10月2日には大館樹海ドームを主会場に「第3回秋田25市町村対抗駅伝ふるさとあきたラン大館大会」が開催され、樹海ドームを発着点とする9区間31.5キロメートルのコースにおいて、県内から参加した34チームが健脚を競いました。本市からは2チームが参加し、1区から3区で区間賞、総合で第3位と第6位という素晴らしい成績を残すことができました。大会前日から開催された「ご当地自慢フェスティバル」と併せて過去大会を大きく上回る約4,000人にお越しいただいたほか、鹿児島県南種子町長と種子島火縄銃南種子保存会南部鉄砲隊の方々が駆けつけてくださり、3度にわたる火縄銃の試射を披露して大会に華を添えていただきました。
 両イベントの開催に当たり、関係各位の御支援、御協力に対し、この場をお借りして深く感謝申し上げます。



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