9月定例会に当たり、提出議案の説明に先立ちまして、6月定例会以後の主な事項について、概要を御報告申し上げます。
10.夏の観光イベントについて
11.「HACHI 8 HACHI ハチ公感謝の日」について
15.20歳を祝う会について
1 佐川急便株式会社との包括連携協定の締結について
8月19日、総合物流企業として幅広いネットワークを持つ佐川急便株式会社と包括連携協定を締結いたしました。災害時の支援物資の配送など、災害対策に関することや、宅配時における高齢者世帯等の見守り活動、道路等の異常箇所の報告など、地域の安全・安心に関することのほか、観光情報の発信やイベントの運営に対する支援といった、6つのテーマに取り組んでいくこととしております。
今後、一層の地域活性化と市民サービスの向上に向けて、同社の物流ネットワークを活用した様々な取組みを協働で進めてまいります。
2 熊本地震における職員派遣について
7月28日に発生した令和8年熊本地震により、お亡くなりになられた方々の御冥福をお祈りしますとともに、被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。また、被災者の救済と被災地の復興支援のため御尽力されている皆様に、深く敬意を表します。
市では、秋田県からの災害対応職員の派遣要請に応じ、8月15日から23日までの間、家屋の被害認定調査を行うため、熊本県嘉島町に職員1人を派遣しました。
今後も、派遣要請に積極的に応じることとし、被災地の1日も早い復旧・復興の一助となるよう、支援に取り組んでまいります。
3 令和7年度の市税等の収納状況と未収債権対策について
現年度分の収納率は、市税が99.58パーセント、国民健康保険税が98.17パーセントで、市税及び国民健康保険税とも県内13市中トップの収納率となっております。
また、滞納繰越分を合わせた未収残高は市税、国保税ともに減少し、総額で前年度比822万円減の2億3,161万円となっております。
一方、企業会計を含めた税外収入金は、現年度分の収納率が前年度から0.14ポイント減の97.60パーセント、滞納繰越分を含めた未収残高は、前年度比1,923万円増の2億7,800万円となっております。
市税等の未収債権対策としては、夕暮れ納付相談窓口を開設し、相談体制の充実を図りながら、悪質な滞納者に対しては不動産、給与、預貯金などの差し押さえを実施しており、今後も、公平性の確保と滞納の抑制に努めてまいります。
4 エコフェアについて
7月11日、12日の両日、ニプロハチ公ドームを会場にマンモスフリーマーケットと同時開催し、約9,000人の来場者で賑わいました。
市内外の住環境やリサイクル関連の11団体がブースを設け、それぞれの活動や製品を紹介し、資源の有効活用や環境への配慮について呼びかけました。
今回は栗盛記念図書館が初出展し、絵本の修復や、たけのこの皮を使った和紙でのしおり作りコーナーを設けたほか、日本おもちゃ病院協会の養成講座を修了した「おもちゃドクター」による修理コーナーもあり、好評を博しました。
今後も、二酸化炭素の排出と天然資源の消費を抑制し、環境への負荷をできる限り減らす循環型社会とゼロカーボンシティの実現のため、普及啓発に努めてまいります。
5 さんまぁる開設10周年について
妊娠、出産、子育てに関する相談拠点として、平成28年7月に開設した子育てサポート「さんまぁる」が、今年で10周年を迎えました。保健師や管理栄養士などの専門スタッフが電話や訪問、来所、オンラインでの相談に応じており、令和7年度は1,311件、開設以来、今年7月末現在で延べ1万5,881件の相談を受けております。
さんまぁるの開設により、妊産婦などの状況を継続的に把握し、必要な支援につなげるとともに、産前・産後をはじめ、育児や家事などの様々な不安や悩みに寄り添ってまいりました。
今後も、子育て世帯に寄り添いながら、子どもを安心して産み、育てやすい環境の整備に努めてまいります。
6 農作物の生育状況について
基幹作物の水稲については、6月上旬の低温や強風の影響により初期生育に遅れが見られたものの、7月上旬から中旬にかけての好天により生育が回復し、平年より3日早い7月30日に出穂盛期を迎えております。一部に葉いもち病の発生が確認されたほか、カメムシ類の発生が例年と比べて多くなっていることから、引き続き警戒と防除の徹底を呼びかけてまいります。
市重点戦略作物のうち、アスパラガスや枝豆、山の芋については、平年並みに生育しておりますが、ネギについては、7月下旬の雨や曇天により、葉が軟弱気味で、「べと病」や「さび病」が散見されております。
昨年度の大雪により甚大な被害を受けたリンゴやナシについては、今期の減収は避けられないものと見込まれておりますが、被害を免れた樹木の結実は順調で、平年以上の大きさとなっております。
これから本格的な収穫期を迎えるに当たり、今後も高温傾向が続くことが予想されているため、引き続き気象状況を注視しながら、JA等の関係機関と連携し、農作物の管理の徹底を促してまいります。
7 有害鳥獣による被害状況と対応について
8月20日現在、クマについては、出没報告が271件で昨年同時期と比べ約9割、捕獲は33頭で昨年同時期の約3割、農作物等の被害は8件で昨年同時期の約3割と、いずれも少なく推移しているものの、依然として人の生活圏での出没が多く見られます。
イノシシについては、出没報告が51件で昨年同時期の約2.6倍、農作物等の被害が32件で昨年同時期の約1.9倍となっている一方、捕獲は9頭で昨年同時期の5割にとどまっていることから、今後、さらに対策を強化してまいります。
今年はクマのエサとなるブナの実が豊作と予想されておりますが、出没が続く可能性もあります。今後も、出没情報の迅速な発信や注意喚起を行うほか、通学路パトロールの強化を継続するとともに、適切な捕獲活動に努めてまいります。
なお、出没を抑制するための環境整備や、対策備品の追加を計画しており、本定例会に関連予算案を提出しておりますので、よろしく御審議をお願い申し上げます。
8 次世代産業創出促進に関する協定の締結について
市ではこれまで、地元商工団体や金融機関をメンバーとする「大館起業・事業承継支援ネットワーク」を組織し、事業計画の作成や資金繰り、販路開拓などへの支援を行ってまいりました。今年度からは、「大館ベンチャーラボ」「大館レガシーラボ」に着手しており、これらの事業を円滑かつ多角的な視点から進めることで、起業や事業承継の取組みをさらに促進させるため、6月23日、株式会社秋田銀行と「大館市次世代産業創出等の促進に関する連携協定」を締結いたしました。
今後は、「大館ベンチャーラボ」「大館レガシーラボ」に関するコンサルティングなどで御協力いただくほか、起業・スタートアップの創出や育成、事業承継や第二創業の促進、地元企業の経営革新などに連携して取り組んでまいります。
同行の協力に加え、地域の多くの力を結集し、次世代産業の創出を通じて、若者など多くの人材を確保し、地域の活性化につなげてまいります。
9 若い世代との対話を通じたふるさと回帰事業について
8月5日、首都圏で暮らす本市出身の学生ら8人とのランチミーティングを都内で開催し、それぞれの将来設計や、ふるさと大館への思いを伺ってまいりました。
参加者からは、「業種や採用枠が多い東京で経験を積みたい」「首都圏は生活や育児の選択肢が豊富」といった声があった一方で、「首都圏でキャリアを積んだ後、大館に戻り、知識や経験を生かしたい」などの声を多く聞くことができました。
また、8月14日には、20歳を祝う会の参加者を対象とした「おおだて若者ミートアップ」を実施し、市内外の5人と「ふるさと大館」をテーマに、意見を交わしたところです。
いずれの事業も、若い世代の潜在的なニーズを把握し、今後の移住・定住施策や、若者支援策に反映させることを目的に実施したもので、大館のために何らかの貢献をしたいと考えている方が多く、その機会の創出を望む声が寄せられました。
今後も、若い世代の声を施策に取り入れながら、地元愛を育んでいくとともに、ふるさと回帰事業を通じた本市出身者同士のコミュニティ形成などにも期待しているところです。
10 夏の観光イベントについて
① 田代ふるさとまつり
6月14日、田代多目的運動広場を会場に初開催されました。運営の効率化を図るため、これまで田代地域で長く親しまれてきた「田代名産たけのこまつり」「大鮎の里ふるさとまつり」「五色湖まつり」を統合したもので、約8,000人の来場者で賑わいました。
たけのこ汁や生たけのこ、鮎の塩焼きなど、地域の味を求めて長蛇の列ができたほか、ステージイベントでは、交流を続ける青森県大鰐町の「大鰐登山ばやし」や、たしろ保育園の園児によるダンス、田代中学校の生徒による「田っ中ソーラン」などが披露され、会場を盛り上げました。
② 大館大文字まつり
8月11日、長木川河川敷を会場に開催され、昨年より1,000人多い約9,500人の人出で賑わいました。
大文字焼きには県内外から多くのボランティアに参加いただき、約2,500発の打ち上げ花火とともに夜空を彩りました。
花火の打ち上げ費用の高騰が課題となる中、多くの皆様から協賛金が寄せられたところであり、開催に御尽力いただいた実行委員会の皆様をはじめ、協賛企業や関係者の皆様に対し、この場をお借りして感謝申し上げます。
引き続き、ふるさとを離れて暮らす方々と市民をつなぐ伝統行事の継承に努めてまいります。
11 「HACHI 8 HACHI ハチ公感謝の日」について
8が3つ揃った令和8年8月8日、秋田犬の里において、大館の認知度の向上や、大館を訪れる機会の創出を目的に、秋田犬ツーリズムとの共催でイベントを開催しました。
秋田犬との写真撮影会や、令和5年のハチ公生誕100年に合わせた記念グッズの再販売、ハチ公クイズラリーなど、「ハチ」にちなんだ8つの催しを行ったほか、忠犬ハチ公への感謝を込めて、忠犬ハチ公銅像の清掃も行いました。夏休み期間中ということもあり、多くの家族連れで賑わい、ハチ公の物語を次の世代へ受け継ぐ機会となりました。
また、渋谷では、街や人、カルチャー、地域循環をテーマにアートで彩るプロジェクト「HACHI-8 PROJECT」が、8月7日から9日まで開催されました。このイベントに本市から、とっと工房の仲澤嶺也さん、映画絵看板師の仲谷政信さんの作品が展示され、好評を得ました。
今後も、ハチ公が紡いだ御縁を大切にし、関係団体との連携を深めながら、秋田犬及び大館の魅力を広く発信し、地域活性化に努めてまいります。
12 夏のスポーツイベントについて
① サイクルイベント
6月21日、全国サイクルイベント「サイクルボール」の一環として「あききたいちスペシャルDAY」が開催されました。秋田犬の里を発着点に、北鹿地方を一周するコースが設定され、全国から66人が参加しました。
降り続いた雨のため、残念ながら途中でルートが短縮されましたが、休憩所ではきりたんぽ鍋が振る舞われるなど、好評をいただきました。
また、7月24日から26日までと、8月7日から9日までの2回、ニプロハチ公ドームでエスコートライダー養成講座が行われ、17人が認定を受けたところであり、安全で快適なサイクルツーリズム推進への寄与が期待されます。
② 明治安田U-9サッカー大会
7月5日、ニプロハチ公ドームで小学1年生から3年生までを対象とした大会が開催され、市内3チームを含む県内外12チームによる熱戦が繰り広げられました。
ブラウブリッツ秋田によるサッカー教室が同時開催されたほか、「子ども親支援スマイル・ミント」による子ども食堂も好評を博しました。
③ 競歩講習合宿
8月12日から16日までの5日間、長根山陸上競技場を主会場に、本市在住で世界陸上銅メダリストの小林快さんをはじめ、昨年の東京2025世界陸上銅メダリストの現役選手らがコーチを務める合宿を開催しました。
全国各地から28人が参加し、技術の向上を図ったほか、競技に向けた日常生活での姿勢や精神面の強化について、トップアスリートから直接学ぶ貴重な機会を提供することができました。
④ アランマーレ秋田バスケットボールクリニック
8月22日、バスケットボールの楽しさや魅力を伝えるとともに、競技力の総合的な向上を図るため、比内体育館で小学3年生から6年生までを対象に開催しました。
市内外から約60人が参加し、トップリーグで活躍する選手から技術を学んだほか、指導者同士の情報交換も行われ、選手及び指導者の育成を通じた地域全体の競技力向上につながる有意義な機会となりました。
13 秋田県北部地域の夏期要望活動について
国の補正予算の編成や、来年度予算に係る概算要求の審議に合わせ、道路や河川、空港に係る11の期成同盟会が合同で整備促進と予算確保に向けた要望活動を行いました。
8月3日には、福原衆議院議員に御同行いただき、県北部地域の首長や藤原議長をはじめ、各市町議会の議長のほか、商工団体の代表者とともに、国土交通省や財務省、内閣府を訪問し、道路整備や治水対策の重要性を訴えるとともに、大館能代空港が空と陸の結節点として地域活性化の基盤となるよう、持続可能な地域航空ネットワークの維持・拡充を要望してまいりました。
また、8月4日には、大館能代空港利用促進協議会として、同会顧問の福原衆議院議員に御同行いただき、ANA本社を訪問し、県境を越えた利用促進の取組みに触れながら、羽田線3往復運航の定着に向けた要望を行いました。
さらに、8月7日には、東北地方整備局を訪問し、「安定的・持続的な予算確保と公共事業予算の拡充」「日沿道の整備促進」「水防体制の強化充実」などを要望したところです。
引き続き、日沿道の早期全線開通や防災・減災・国土強靭化が、地域の暮らしを守り、産業振興につながることを広く発信し、関係団体とともに県北部地域の発展に寄与できるよう努めてまいります。
14 常陸大宮市との教育交流について
8月20日から22日までの3日間、友好都市の常陸大宮市から、大宮小学校の5年生13人が本市を訪れ、城南小学校の児童13人と交流しました。
交流のきっかけは平成8年に遡り、当時の城南小学校の児童が、自分の住む町名の由来を調べ、旧大宮町と400年前からのつながりがあることを発見し、同町を訪れたことを契機に、平成13年から小学生同士の交流が始まりました。現在は、教育・文化交流のみならず、観光や産業などを通じて交流の輪が広がっております。
交流会では、両市の歴史的な縁を改めて学び合うとともに、互いの地域の魅力や学校独自の取組みを紹介し合ったほか、きりたんぽ鍋づくりや曲げわっぱ製作体験、秋田犬との触れ合いを通じて絆を深めました。
今後も、本市の未来を担う子どもたちが、様々な交流や経験を通して成長できるよう、機会の創出に努めてまいります。
15 20歳を祝う会について
8月15日、ほくしか鹿鳴ホールにおいて開催し、対象者の78.5パーセントに当たる463人が出席され、同級生や恩師との再会を喜ぶ姿が見られました。
式典では、出席者代表から、ふるさと大館への感謝の思いと社会の一員としての決意が述べられ、ふるさとキャリア教育を通じた人財が着実に育っていることを実感し、心強く感じたところです。
開催に当たり、パンフレットへの応援メッセージの掲載など、市内40の企業や団体から御協力をいただき、全市を挙げて祝うイベントとして開催することができました。
16 北鹿ヘルスケアネットへの新規加入について
地域医療連携推進法人北鹿ヘルスケアネットは、事業開始から今年で2年目を迎えました。働き手世代の減少による医療従事者不足など、病院単体での機能維持が困難となる中にあって、関係機関の一層の機能分担と連携の必要性について共通した認識のもと、大館市をはじめとする4法人で設立され、地域における医療・介護の提供体制の維持に向けて、団体間の連携強化に取り組んでまいりました。
このたび、かづの厚生病院を開設する秋田県厚生農業協同組合連合会、北秋田市民病院を開設する北秋田市、そして大館訪問クリニックから加入申込みがあり、7月21日に開催された臨時社員総会において加入が承認されました。
今後も、地域医療が抱える様々な課題の解決に向けて、限られた医療資源を効果的・効率的に活用しながら、関係機関が協調して支え合う地域完結型の医療・介護提供体制を推進し、更なる地域包括ケアシステムの構築と強化に努めてまいります。