令和3年6月定例会行政報告(令和3年6月7日)

 6月定例会に当たり、提出議案の説明に先立ちまして、3月定例会以後の主な事項について、概要を御報告申し上げます。

 1.新型コロナウイルスワクチンの接種状況について

 2.新型コロナウイルス感染症に係る支援策の状況について

 3.新庁舎の開庁について

 4.福島県南相馬市との防災協定の締結について

 5.令和2年度の決算見込みについて

 6.大館市地域福祉計画の策定について

 7.農作物の生育状況について

 8.ツキノワグマの出没増への対応について

 9.5月16日から17日にかけての大雨による被害状況等について

 10.雇用対策と企業の設備投資の状況について

 11.大館能代空港の利用促進について

 12.春の観光イベントについて

 13.「ハチとパルマの物語」の特別先行上映について

 14.春のスポーツイベントについて

 15.大館市バリアフリーマスタープランの策定について

 16.令和3年度の診療体制について

1 新型コロナウイルスワクチンの接種状況について

 本市における5月末現在の状況は、医師や看護師、歯科医師をはじめとした医療従事者などについては、予定者約2,500人のうち、8割を超える2,105人が接種を終えており、今月中旬には、ほとんどの方が接種を終える見込みです。
 高齢者については、90歳以上の方975人を対象に、4月24日から市立総合病院において集団接種を行い、959人が接種を終了しております。
 なお、接種を終えた方の副反応については、発熱や疼痛、倦怠感などの症状が見られた方もいらっしゃいましたが、現在まで重篤な症状は報告されておりません。
 また、5月24日からは、高齢者施設の入所者及び従事者約3,500人への巡回接種を開始しており、さらに今月12日からは、ニプロハチ公ドームを会場に、今年度65歳以上に達する方、約2万5,000人を対象に1日4,000人を超える大規模な集団接種を行うこととしております。巡回接種や集団接種と併せて、医療機関による個別接種も計画しており、7月中には希望する高齢者の接種を概ね終了できるものと考えております。
 なお、基礎疾患のある方を含む16歳以上の方への接種については、今月26日から段階的に実施する予定で準備を進めているところであります。
 ワクチン接種につきましては、医師会、看護協会、薬剤師会等、関係各位の御協力に心から感謝申し上げますとともに、引き続き、市を挙げて着実かつ適切に実施してまいります。

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2 新型コロナウイルス感染症に係る支援策の状況について

① 学生応援ふるさと便事業
 本市出身の学生に対する応援と保護者への経済的支援のため、昨年に引き続き実施しており、6月2日までに691件の申込みがありました。
 今後は、申し込みされた方に、地元特産品の引換券と仕送り品の購入に利用できる地域限定商品券を郵送し、7月2日から商品の引換え及び梱包の受付を開始し、順次発送する予定です。
② 木材サプライチェーン強靭化事業
 感染症拡大の影響により、国内における木材の需給は、今なお不安定な状況であることから、引き続き、事業者が負担している大館産原木の仕入れや製材された建築用部材の県外出荷に係る運送費の一部を助成し、大館産材の関東圏をはじめとする県外の既存供給先への安定供給や新規の供給先確保など、利用促進が図られるよう支援を継続してまいります。
③ 木材製品販路回復支援事業
 感染症の影響を受けた木材製品の販路回復や、アフターコロナを見据えた新たな取組み、木材の付加価値を高める商品開発について、引き続き支援を継続してまいります。
 持続可能な開発目標(SDGs)や環境・社会・企業統治に配慮しながら事業活動を行う企業に重きを置いて選別する投資(ESG投資)の社会的気運が高まる中、これらの取組みを通じ、木材の利活用を積極的に進めることは、国が掲げる「2050年カーボンニュートラル」への一助となるものと考えております。
④ プレミアム付商品券事業
 地域での購買意欲を喚起するため、昨年度に引き続き、プレミアム付商品券を7万5,000セット発行し、購入希望者を募集したところ、5,906件、4万8,041セットの申請がありました。
 今月11日からの販売及び利用開始に向け、購入希望者全員に対し5月31日に引換えはがきを送付したところであり、利用期限の9月末までに御利用いただくよう周知に努めてまいります。
⑤ 事業継続力強化事業
 飲食店が取り組むテイクアウト等のPRや、事業者が取り組む新サービスの提供、業態転換、さらには、感染予防設備やICT設備の導入を支援するため、5月10日から事業継続力強化事業費補助金の受付を開始したところ、これまでに120件を超える問い合わせが寄せられております。
 コロナ禍を克服するための新たなチャレンジや設備投資など、事業継続に向けた取組みを支援してまいります。
⑥ 泊まってとくとく宿泊事業
 観光関連施設を支援するため、対象宿泊施設を利用した方に2,000円分の地域限定商品券を贈呈する本事業については、緊急事態宣言が発出されている都道府県や東北地方での感染拡大の状況を踏まえ、実施を延期しております。今後、国・県の動向を注視しながら進めてまいりたいと考えております。
⑦ 大館の食タクシー事業
 飲食店及びタクシー事業者の収入確保と利用拡大を図るため、テイクアウト品の配達に係る支援を4月5日から実施しており、4月末現在で登録店は44店、624件の利用がありました。
⑧ 特産品送料助成事業
 きりたんぽをはじめとした本市特産品の販売を促進するため、商品の発送に係る費用の支援を4月1日から実施しており、4月末現在の申請件数は621件でありました。

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3 新庁舎の開庁について

 大館市役所新庁舎が完成し、5月6日から業務を開始いたしました。
 新庁舎建設に当たり、これまで貴重な御提言や御意見をいただきました庁舎建設検討委員会、市議会議員の皆様並びに建設に携わっていただいた事業者の皆様、そして、御理解、御協力をいただきました市民の皆様に、この場を借りて心から感謝申し上げます。
 新しい庁舎は「市民に親しまれ、安心して暮らせるまちの拠点となる庁舎」を基本理念に、市民のニーズにより迅速に対応できるよう、窓口を1階、2階に集約するとともに、庁舎内に福祉部、産業部、観光交流スポーツ部を新たに配置したほか、防災拠点として災害対策本部を設置できる機能も兼ね備えております。
 これから、名実ともに街のシンボルとして、建物に魂を吹き込んでいくことが、私をはじめ職員の責務だと強く感じているところであります。コロナ禍にあっても市民の安全を守り、大館の新しい時代を切り開いていく拠点となるよう、今後とも市勢発展のため全身全霊で取り組んでまいります。

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4 福島県南相馬市との防災協定の締結について

 防災体制の充実を図るため、4月30日に福島県南相馬市と「災害における相互応援に関する協定」を締結いたしました。
 これは、南相馬市から、イノシシなどの有害鳥獣対策に秋田犬を活用できないかとの相談を受けたことを契機に交流が深まり、本協定の締結に至ったものであります。今回で遠隔地の自治体との防災協定は5例目、協定締結団体は38団体となりました。
 本協定の内容は、いずれかの行政区域内で災害が発生した場合に支援・協力するもので、同時に被災する可能性が低い遠隔地の自治体が互いに応急対策活動を迅速かつ円滑に行う体制を整備することは、災害時における市民の安全確保と早期復旧への大きな強みになるものと考えております。
 また、有害鳥獣対策として活用していただけるよう、生後70日の秋田犬「大馬」を贈呈したところ、門馬和夫 南相馬市長からは「両市の友情の懸け橋として大切に育てる」とのお言葉をいただいたところであります。
 今後も南相馬市と様々な交流を続けていくとともに、更なる防災体制の充実を図ってまいります。

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5 令和2年度の決算見込みについて

 主な会計について御報告申し上げます。
 一般会計の決算状況につきましては、歳入総額521億6,600万円、歳出総額500億9,300万円で、歳入歳出差引額は20億7,300万円と見込んでおり、翌年度への繰越財源を差し引いた実質収支額は、18億2,400万円となる見込みであります。
 主な事業成果としては、「新庁舎建設事業」の建物工事や「移動通信施設及び光ブロードバンド整備事業」「釈迦内産業団地整備事業」が完了したほか、「大館駅周辺整備事業」「歴史まちづくり事業」「道路・橋梁の補修及び改良事業」などを計画的に実施しております。
 次に、各企業会計の収益的収支の決算状況につきましては、水道事業会計では1億3,200万円、工業用水道事業会計では500万円の単年度純利益を、下水道事業会計では1,300万円の単年度純損失を見込んでおります。また、病院事業会計では、総合病院で4億2,100万円、扇田病院で3,500万円の単年度純損失を見込んでいるところであります。

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6 大館市地域福祉計画の策定について

 本年3月、「暮らし良さを育てあい、人生100年時代を健やかに」を基本理念とする「大館市地域福祉計画」を策定しました。
 本計画は、第2次新大館市総合計画 後期基本計画における「健康で、互いのつながりを大切に支え合う“健康福祉都市”」という基本目標のもと「暮らし良さを発見しあえる場の構築」「生活支援拠点の整備」「典型的な福祉課題への対応」「生活・健康・福祉・医療の情報やサービス格差の解消」の4つの基本施策を柱に、住民福祉の向上を目指すものであります。
 具体的には、町内会などの地域組織との連携によるきめ細かなセーフティネットの構築や、障害者、高齢者、子育て世代、生活困窮者など分野ごとの支援の充実に加え、今年度から「福祉まるごと相談支援事業」を実施し、包括的な支援体制の整備などに取り組むこととしております。
 計画の推進に当たっては、町内会をはじめとする地域組織や社会福祉法人、NPOとこれまで以上に連携を強化しながら進めてまいります。

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7 農作物の生育状況について

 基幹作物の水稲は、平年より1日早い4月15日に播種が始まり、育苗中は一部で低温による発芽不良や、日中の急激な温度上昇による苗焼けが見られました。
 耕起・代かきは、4月に降雨が多く作業の遅れが見られましたが、5月の好天により平年並みに作業が進みました。田植えは、5月7日頃に始まり、5月29日には終期を迎えております。
 野菜については、枝豆は、播種が平年並みの4月下旬に始まりましたが、低温の影響により発芽に遅れが見られました。山の芋は、4月の降雨により定植の開始に遅れが見られました。アスパラガスの春採りの出荷は、4月中旬以降の降霜により収穫が遅れたことから、平年より2日遅い5月7日から始まりました。
 果樹については、ナシは平年より7日早い5月2日に、リンゴは平年より4日早い5月10日に開花しましたが、4月中旬以降の降霜や、5月9日に降ひょうがあったことから、今後の生育への影響が懸念されております。
 今後も、気象状況を見極め、農作物の管理を徹底するよう注意喚起するとともに、JA等、関係機関と連携して対応してまいります。

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8 ツキノワグマの出没増への対応について

 今年度は、ツキノワグマの出没が例年に比べ多くなっており、5月末までの件数は32件と、同期比では、昨年の4倍を超え、過去最多となった平成29年度の件数を上回る状況になっております。
 4月20日には、比内町独鈷地内の山林で、山菜採りのため入山した市民がツキノワグマに襲われ、本市としては約2年9か月ぶりとなる人身被害が発生しました。幸い、複数人での入山が迅速な通報と救急搬送につながり、重大な被害に至っておりません。
 これを受け、市では、4月27日に消防職員を対象とした研修会を開催し、入山時の装備やクマに遭遇したときの注意点について再確認したほか、5月18日には達子森スキー場において、県、大館警察署との合同捜索救助訓練を行い、連携の強化を図りました。
 また、5月22日には大館警察署とともに山瀬ダム付近の市道において、遭難やクマ被害の防止を呼びかけるチラシを配布し、注意喚起を行いました。
 さらに、5月下旬から、市街地周辺での出没が相次いだため、6月1日に「ツキノワグマ被害防止対策室」を設置しました。併せて、同日から30日までの期間、本市初となる「ツキノワグマ出没警報」を発令し、出没多発地区においてパトロール及び轟音玉による予防活動を強化しているところであります。
 山菜採り、山開きの時期を迎え、クマやイノシシなどとの遭遇率が一層高まるため、関係機関との連携を図りながら、対策に努めてまいります。

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9 5月16日から17日にかけての大雨による被害状況等について

 16日夕方から17日昼過ぎにかけ、市内の北部で断続的に強い雨が降り、降り始めからの総雨量は、大野観測所で160ミリメートル、長走観測所で133ミリメートル、岩瀬観測所で116ミリメートルを記録しました。
 5月21日現在の被害状況は、市道被害が市道岩瀬線で23か所、林道被害が5路線で18か所となっており、いずれも田代地域での路肩崩落や法面崩壊などで、人家等への被害はありませんでした。
 今後は、早期の復旧に努めるとともに、引き続き、関係機関との連携を密にしながら、市民の安全・安心の確保に努めてまいります。
 一方、陣場地区で発生した地すべりへの対策につきましては、応急対策工事として、主な原因とみられる地下水を排出するための地下暗渠の設置を、5月22日までに終え、地下水位の低下が確認されました。
 今後は、近接する市の上水道施設と国道7号に影響が及ばないよう観測を継続するとともに、来年度の本工事に向け、関係機関と連携してまいります。

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10 雇用対策と企業の設備投資の状況について

 市内高校生の就職状況については、今春卒業の就職希望者全員が就職を果たし、10年連続で就職率100パーセントを達成したほか、県内就職率は76パーセントを超え、統計を開始した平成3年以降最高となりました。
 また、若者の地元就職を促進するため取り組んでいる奨学金返還助成事業では、昨年度新たに29人を支援対象者として認定しました。平成29年度の制度開始から昨年度末までに若者69人の地元回帰につなげております。
 さらに、5月20日には、地元商工団体に対し、求人の早期提出を要請したところであり、引き続き、企業の人材確保と若者の地元定着に努めてまいります。
 なお、釈迦内地区で縫製業を営む本市条例指定工場の秋田ホーセ株式会社秋北工場が、9月15日をもって閉鎖することとなりました。
 同社従業員を対象とした説明会「アシストハローワーク」を6月11日に開催するほか、「職の窓口 活jobおおだて」を通じ求職活動を支援し、希望者の早期再就職につなげてまいります。
 企業の設備投資の状況については、大館工業団地内では、ニューロング工業株式会社が、生産ラインの効率を図るため工場を増設し、4月1日に操業を開始しました。
 また、大館第二工業団地では、株式会社プラスチック・ホンダが、受注増に対応するため第5工場を新設し、6月1日に新規雇用5人で操業を開始しております。
 さらに花岡工業団地では、プレシジョン・システム・サイエンス株式会社とエヌピーエス株式会社が、全自動PCR検査システムの供給量拡大に向け、来年4月の操業開始を目指し、投資額約15億円で試薬センター第2工場の新設に着手しました。
 引き続き、大館市工場等設置促進条例に基づく奨励措置等により設備投資を支援し、地元企業の生産性向上を図ってまいります。

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11 大館能代空港の利用促進について

 昨年度の大館能代空港の利用客数は2万4,171人で、感染症拡大の影響により、前年比で12万4,590人減少し、搭乗率は26.4パーセントとなりました。
 大館能代空港利用促進協議会では、5月10日の総会において利用者拡大促進事業等の実施を決定したほか、県を事務局とした大館能代空港羽田線3往復化モニタリング部会において、今後の課題の共有や利用促進策を検討していくこととしております。
 さらに、平成30年の弘前市、令和元年の八幡平市に続き、黒石市・平川市・藤崎町・大鰐町・田舎館村の2市2町1村からなる津軽南市町村連絡協議会が新会員として加入することになり、髙樋 憲 黒石市長から「大館能代空港をうまく活用し、利用促進策を一緒に進めてまいりたい」とのお言葉をいただきました。
 大館能代空港の圏域人口は、同連絡協議会の加入により全体で45万人に達しており、引き続き、県や圏域市町村と連携を図りながら、アフターコロナを見据えた空港の利用促進に努めてまいります。

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12 春の観光イベントについて

 「大館桜まつり」は、規模を縮小し、ステージイベントの中止や芝生での飲食を禁止するなど感染防止対策を講じた上で、4月16日から28日までの13日間にわたり開催され、約1万9,000人の来場者がありました。
 「大館バラまつり」は、昨年同様開催を見送りましたが、大館市石田ローズガーデンにつきましては、5月31日のリニューアルオープンセレモニー終了後、一般公開しております。
 「第6回肉の博覧会inおおだて」については代替イベントの開催、「ONSEN・ガストロノミーウォーキング」については延期となりましたが、今後開催予定のイベントについても感染症の拡大状況を注視し、関係団体と協議しながら、慎重に検討してまいります。

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13 「ハチとパルマの物語」の特別先行上映について

 本市も撮影地となった日露合作映画「ハチとパルマの物語」の特別先行上映が5月21日から23日までの3日間、ほくしか鹿鳴ホールで行われ、延べ1,070人の方々に御鑑賞いただきました。
 23日の上映会に先立ち行われた舞台挨拶では、徹底した防疫措置のもと、ロシアフィギュアスケート連盟及び関係各省庁の御尽力により、平昌オリンピック女子フィギュアスケート金メダリストのアリーナ・ザギトワ選手に登場していただきました。また、ザギトワ選手には、秋田犬の里にも御来館いただいたほか、SNSで秋田犬や大館の魅力を世界中に発信していただきました。
 今後も秋田犬や大館の魅力を積極的に発信し、パンデミック収束後を見据えたインバウンド及び国内交流人口の拡大につながる取組みを進めてまいります。

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14 春のスポーツイベントについて

 4月29日、「市制70周年記念 第69回山田記念ロードレース大会」が開催されました。今大会は故・山田敬蔵氏の追悼大会として、生前の山田氏の意向であるジュニアアスリートの育成を目的に、感染症対策を講じながら、参加者を県内の小学生から高校生までに限定し、実施されました。
 参加者数は小学生が58人、中学生が94人、高校生が62人で、計214人が大館の街を力強く駆け抜けました。
 レース終了後には、世界陸上マラソン優勝者の浅利純子さんと実業団ランナーの松尾淳之介さんによるランニングクリニックが実施されました。また、現地コースを走ることのできなかった一般ランナー向けに初めて実施されたオンライン大会には、全国45都道府県から469人の参加があり、コロナ禍においても、本大会の認知度を高めることができたものと考えております。
 本大会の開催に当たり、御協力をいただいた多くの市民、団体、企業の皆様に改めて感謝申し上げます。

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15 大館市バリアフリーマスタープランの策定について

 本計画は、本年3月に策定し、「誰もが、安全・安心・快適に暮らし、活き活きと地域とつながり、支え合う共生のまち大館」を目指すため、「先導的共生社会ホストタウン」や「大館市地域福祉計画」と連携しながら、市民の生活や暮らしをつなぐ指針であります。
 今年度は、施設整備などのハード施策と、市民一人ひとりが「心のバリアフリー」の理解を深めるソフト施策との一体的な推進を図る「大館市バリアフリー基本構想」の策定に取り組んでまいります。
 「バリアフリーのまちづくり」の推進には、官民連携や業種間・世代間の連携が不可欠であることから、市民や事業者、関係機関の皆様には、より一層の御理解と御協力をお願い申し上げます。

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16 令和3年度の診療体制について

 総合病院は、25診療科で、4月現在の常勤医師は前年度から3人増の51人、扇田病院は、4診療科で常勤医師は前年度から1人減の5人で診療を開始しております。
 総合病院では、地域救命救急センターの設置に向けて、秋田・弘前の両大学及び県に医師派遣のお願いを継続して行ってきたところ、本年4月から秋田大学循環器内科の専門医2人を配置していただいております。これまで、当地域で行われることのなかった虚血性心疾患に対する心臓カテーテル治療の実施に向けて大きな前進が図られたものであり、既に4例の手術が成功裏に施行されております。今後は、看護師などの医療従事者や医療機器などの更なる体制整備に努めてまいります。
 新型コロナウイルス感染症の全国的な拡大が続く中、本市の地域外来・検査センターとしての機能を果たしながら、大館・鹿角二次医療圏の中核医療機関として救急・がん診療・周産期医療等、質の高い医療の提供に引き続き取り組んでまいります。

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