鉛製給水管Q&A

Q1.鉛管はいつから使われてきたか

A. 鉛管は昭和30年の給水開始から昭和57年7月頃まで、給水管の材料として使用されてきました。
 

Q2.鉛管が使われてきた理由は?

A. 錆びにくく柔軟性があり、加工・修繕がしやすいなどの理由により使われてきました。しかし、漏水の発生が多いという問題があり、昭和57年からは漏水が発生しにくく、また鉛管よりも施工性のよいポリエチレン管を使用しています。
 

Q3.鉛は給水管のどの部分に使われているか?

A. 公道に埋設されている水道の配水管から住宅に引き込まれる給水管の取り出し部分に、約50センチメ-トル使われています。
 

Q4.大館市内で鉛管が使われている家庭はどの位か?

A. 老朽化した水道管の布設替や修理等で鉛管を取り替えてきていますが、現在水道使用世帯約25,000世帯のうち約3,400世帯で鉛管が使われています。
 

Q5.鉛管を取り替える計画はどうなっているか?

A. 給水管については個人所有物であることや、容易で低廉な布設替技術が普及していません。そのため、当面の対策として、老朽管更新、下水道に伴う配水管の布設替や道路改良等に伴う切り回し時に、 随時取り替えを行います。
 

Q6.鉛管が給水管に使用されている場合、安全に水を使うためには、どのような方法があるのか?

A. 朝一番や旅行などで長い間留守にされた時は、給水管内に水が長時間溜まっているため、水道水中の鉛の濃度が高い状態になります。
 このため、バケツ一杯程度の水を飲み水以外の用途にお使いいただければ安心です。
 

Q7.「朝一番の水道水は飲用以外に」とはどういう意味なのか?

A. 給水管に鉛管を使用している場合は、長時間滞留していると水質基準を超える場合があります。また、消毒用の薬品である塩素が減少し、消毒効果が薄れる場合もあります。念のため、朝一番の水を使うときや、旅行などで長期間水道を使わなかったときには、バケツ一杯程度の水は飲用以外に使うようお勧めします。
 バケツ一杯5リットルとすると、口径20mm で約15メ-トルの給水管延長になります。
 

Q8.鉛に関する水質調査は行っているのか?

A. 平成16年度から水質基準の項目及び基準値が変わり、鉛及びその化合物の基準値は、1リットルあたり0.05mg以下から0.01mg以下と一層強化されました。
 水道課では、給水管に鉛管を使用している家庭の水道水中に含まれる鉛の含有量を、水質基準の改正以前から専門機関に依頼し検査をしていますが、1リットルあたり0.0005mg未満で、新しい基準値の20分の1以下となっています。
 

Q9.自分の家の給水管に鉛管が使われているか、調査してもらえるか?

A. 現在、水道課で保管している給水装置の完成図などにより、調査が可能です。目安として昭和57年7月以前の建物は、鉛管を使用している可能性があります。