本市は、三方を山々に囲まれ、米代川と長木川流域に開ける大館盆地が広がる自然豊かな街です。
市内に広がる田園が育む地域資源や、先人から引き継いできた歴史的建造物、街なみ、地域固有の歴史や伝統を反映した人々の活動など様々な景観資源が存在し、今日の豊かな暮らしと文化を築き上げてきました。
大館に暮らすみなさんが「大館だなぁ」と思う景観を守り、”未来”へ繋ぐ景観まちづくりを進めていくため、本市は、秋田県との協議を経て、令和7年10月1日付けで景観法(平成16年法律第110号)に基づく「景観行政団体」となりました。
これに合わせ、市では良好な景観の保全・形成等に関する方針を示す「大館市景観計画」を策定しました。
市民、事業者の皆さんと一体となって取り組み、先人が守り育てた大館を未来へつないでいけるよう、皆様のご理解とご協力をお願いいたします。
大館市景観計画
*景観計画とは、景観法に基づき、景観行政団体が定めることができる良好な景観の形成に関する基本計画です。
計画の概要
◇計画の目標(目指す景観像)◇
『大館だなぁ』という景観を見つめて、磨き、自信と誇りを高めて住み続けたいまちへ
◇良好な景観の形成に関する方針◇
「見る」から始まり、「まもる」「なおす」「つくる」「育てる」
- 「見る」…大館の景色、事柄、人、物事などについて、市民(私)が見つめ、それをどのようにかんじるかなど、景観への意識の萌芽を図ります。
- 「まもる」…田代岳や鳳凰山等の山並みの景観、秋田杉が茂る山林の景観、多くの河川や池塘群等の水辺の景観、復興により形成されてきた街並みの景観、市民の生活を支える田園の景観、文化・芸能等の歴史的風致の景観、眺望の景観を保全します。
- 「なおす」…景観を阻害している、または阻害するおそれが気になる景観を、なおす意識を持ち、市民の理解を促しながら、改善を図るようにします。
- 「つくる」…大館らしい建築、行政と市民等の協働により新しいコンテンツをつくります。
- 「育てる」…大館で、まもり・なおし・つくられた良い景観を、暮らし、レクリエーション、観光等に活かします。
◇景観計画の対象区域◇
大館市全域
令和8年4月1日より市内すべてが対象区域となります。
◇景観形成に向けた基準と届出について◇
届出対象行為の届出規模
令和8年4月1日以降に建築物や工作物等の建設などを行おうとする場合は、計画で定める届出対象行為の規模及び景観形成基準を確認のうえ、着手の30日前までに市に届け出し、基準に適合しているか審査を受ける必要があります。
景観法に基づく届出制度(様式)
景観計画の施行日
「大館市景観計画」の施行日は、令和8年4月1日となります。
計画が施行されるまでの期間については、これまでどおり「秋田県の景観を守る条例」に基づく届出が必要となります。