「秋のクマ事故防止強化期間」について
令和7年度は春からクマの出没が多発しているほか、ブナの大凶作も予想されていることから、秋の出没増加と人身事故リスクの高まりが懸念されています。このため秋田県では表記の期間を設けて、人身事故防止に向けて正しい知識や対策に関する情報発信・普及を集中的に行います。
市民の皆さまにおかれましては「いつでも・どこでも・誰でも」クマに遭遇する可能性があることを意識し、下記の基本の対策を心がけてください。
期間:令和7年9月1日(月)~令和7年10月31日(金)
クマによる事故を防ぐための基本の対策
・鈴やラジオ、スマホなどで音を立てて、人の存在をアピールしながら行動し、クマとの鉢合わせを避ける
・クマを目撃したときは、市町村や警察に連絡するとともに、クマダスを活用するなど地域で情報共有する
・農作物をクマに食べられないよう農地を電気柵で囲うほか、廃棄作物は適正に処分する(電気柵の中に廃棄する、確実に埋却・焼却するなど)
・米や米ぬか、収穫した農作物、生ごみ、家畜飼料など、クマが食べるものを食べられる状態で放置しない(堅牢な小屋にしまう、電気柵で囲うなど)
・車庫や物置の扉は普段から閉めておく(クマが侵入する可能性があります)
・もし小屋等に侵入された場合は居座りの有無にかかわらず、速やかに市町村や警察に連絡する(小屋への侵入を放置すると、最終的に家屋への侵入に発展するおそれがあるため、迅速な捕獲等の対応が必要です)
・集落周辺のクリ・カキ等の実のなる木は、クマが実を食べに通わないよう、木全体を電気柵で囲う、幹にトタンをまくなどの方法で適正に管理し、実を利用しない場合は伐採するなど早めの対策を講じる(今年は登熟前からクマが食べにくる可能性があります)
・家の周囲や農地周辺のやぶは刈払い、見通しをよくする
入山禁止エリアの設定
以下の地域では、人が集めた山菜を奪う・積極的に人を襲うなど、危険性の高いクマによる人身事故が発生していることから、入山を禁止しています。
非常に危険ですので、入山禁止地域には絶対に立ち入らないでください。
・小坂町樹海ライン(県道2号線)沿い~鹿角市十和田高原地区
※上記地域における令和7年度シーズンの入山禁止措置は6月末までです。
・鹿角市八幡平地区~仙北市玉川地区
ツキノワグマ出没警報の期間
ツキノワグマの目撃件数が例年を大幅に上回っていることを踏まえ、秋田県から警報が発令されております。
期間:令和7年5月8日(木) ~ 令和7年9月30日(火)
ツキノワグマ等情報マップシステム「クマダス」の運用が始まりました
令和6年7月1日から、秋田県により「クマダス」の運用が開始されました。
地図による分かりやすいクマの目撃情報をいち早く受信でき、目撃情報の投稿も可能となったシステムです。
被害防止のため、ぜひ登録してシステムを有効活用してください。
市内におけるクマの目撃情報件数
令和 7年 8月末:327件
令和 6年11月末:136件
令和 5年11月末:591件
令和 4年11月末: 94件
令和 3年11月末:117件
令和 2年11月末: 95件
令和 元年11月末:117件
平成30年11月末:152件
平成29年11月末:312件
クマの目撃情報
クマの目撃情報マップを公開しています。
googleマップ
大館市ツイッター
ツキノワグマ誘引樹木伐採事業費補助金
ツキノワグマによる人身事故を防止するため、住宅地周辺にあるクリ・カキ等の誘引樹木を伐採する場合、その経費の一部を補助します。
対象者
次のいずれにも該当する者
(1)樹木を所有または所有者から同意を得て管理する個人もしくは団体
(2)令和7年4月1日以降に誘引樹木を伐採した者
※補助金の交付を受けようとする者と樹木の所有者が異なる場合は、樹木の所有者から同意を得てください
対象木
(1)クリ
(2)カキ
(3)その他市長が伐採を必要と認める誘引樹木
※樹木の根元から伐採することが条件です
対象範囲
(1)住宅地周辺
(2)通学路等、日常的に利用される道路の沿線上
対象経費
業者へ支払う樹木伐採の費用(消費税込み)
※搬出・処分費、自力施工は補助対象となりません
補助金の額
(1)補助対象経費の3分の2の金額(千円未満切り捨て)
(2)上限額:5万円(3本以上の場合:7万円)
申請方法
事前申込
次の書類を林政課森林整備係へ提出してください。
(1)ツキノワグマ誘引樹木伐採事業実施事前申込書(様式第1号) [DOC:31KB]
(2)事業計画書 [DOC:13KB]
(3)位置図
(4)全景及び樹木の本数がわかる写真(既に伐採済みであれば、全景及び切株の本数がわかる写真)
(5)伐採同意書 [DOC:31KB]
(6)樹木伐採に関する見積書の写し(既に伐採済みであれば、領収書の写しと作業内容のわかる明細書)
交付申請及び実績報告
次の書類を林政課森林整備係へ提出してください。
(1)ツキノワグマ誘引樹木伐採事業費補助金交付申請書兼実績報告書(様式第2号) [DOC:31KB]
(2)収支報告書 [DOC:31KB]
(3)樹木伐採に要した費用の領収書の写し(既に伐採済みであれば、領収書の写しと作業内容のわかる明細書)
(4)伐採後の全景及び樹木の切株で本数がわかる写真
農作物等獣害防止防護柵設置事業補助金
有害獣による農作物被害が拡大・増加傾向にあり、農業者の生産減収を防止し、安定した農業経営ができるよう、電気柵の設置費用の一部を補助します。補助金を活用したい方は事前にご相談ください。
補助の対象となる人
次に掲げる条件をすべて満たす人
①農作物等を出荷または販売する農業者など
②現況が生産を行っている大館市内の土地
③大館市民が所有する土地もしくは市民が生産を行っている土地
④本事業の実施計画の承認を受けていること
⑤市税など(国民健康保険税、後期高齢者医療保険料、介護保険料を含む)の未納が無いこと
補助の対象となる作物など
果樹、野菜、水稲、比内地鶏を出荷または販売目的で生産しているもの
対象経費および補助金額
対象経費
電気柵設置に必要な資材購入などに要する経費
補助金額
対象経費の2分の1以内(10万円まで)
例)20万円以上の経費がかかる場合の補助金は10万円。16万円の経費がかかる場合の補助金は8万円。
申請の方法
次の必要書類を準備し、林政課までご提出ください。
・実施計画承認申請書(様式第1号) [DOC:17KB]
・実施計画書(様式第2号) [DOC:18KB]
・電気柵の設置場所がわかる位置図など
・資材購入等に要する見積書など
ダウンロード
○大館市農作物等獣害防止防護柵設置事業補助金交付要綱 [PDF:37KB]
秋田県ホームページ「美の国秋田ネット」
クマ被害の防止方法
山菜採りや登山、レジャーなど山や野外で活動するときは、クマによる被害を防止するため、クマと出会わない、引き寄せない方法を心掛けることが重要です。
・山や野外での活動では、あらかじめクマの出没情報を確認して、必ず2人以上で行動し、単独行動は慎みましょう
・鈴や笛、ラジオなどを身につけ、周りに音を出しながら行動しましょう
・子グマを見かけたら、そばには必ず親グマがいると考え、決して近寄らないでください
・もしクマに出会ってしまったら、あわてずゆっくり後ろに下がり、静かにその場から立ち去りましょう
・クマの足跡やフンなどを見つけた場合は、その先には進まずに引き返しましょう
・クマを引き寄せる原因になる生ごみや残飯、廃棄果樹などは山や野外に捨てたり、放置したりしないでください
農作業中の留意事項
・早朝や夕方は、クマの行動が活発化することから、特に警戒が必要です。
・農地近隣で目撃情報がある場合は、できるだけ早朝や夕方の作業を控えてください。
・農作業中は、クマ除けの鈴やラジオなど音の出るものを常に携帯したり、蚊取り線香、クマ除けスプレーなどの臭いを発して、人間が近くにいることを知らせてください。
・車などで移動する場合は、停車時にクラクションを鳴らして警戒することも有効です。
・もし、農作業中に食害の跡や足跡などを発見した場合には、直ちに農作業を中止し、林政課や警察へ届け出てください。
農地の被害防止対策
・収穫物は、速やかに農地から搬出し、廃棄物は放置しないなど、餌となる誘引物をできるだけ農地から除去する。
・農地周辺の茂みはクマの出没を促すため、草刈や雑木を伐採して緩衝帯を設ける。
・電気柵を設置し野生動物の侵入を防ぐ。