大規模盛土造成地マップを公表します

　近年の大地震では、大規模盛土造成地（傾斜地等を大規模に埋めた造成地）において、地滑り等による被害が数多く発生しました。
　これを受け、国土交通省は平成18年に「宅地耐震化推進事業」を創設し、大規模盛土造成地における調査の推進を図るとともに、その調査手法等を示した「大規模盛土造成地の滑動崩落対策推進ガイドライン」を東日本大震災の被災実態に基づき改訂し、事業を推進してきました。
　このたび、国においてガイドラインに基づいて大規模盛土造成地の抽出調査を行い、おおむねの位置を示した「大規模盛土造成地マップ」を作成しましたので公表します。
　このマップは、市民の皆さまに身近にある大規模盛土造成地について関心を持っていただき、防災意識を向上させることを目的に公表するものです。

大規模盛土造成地とは

　『大規模盛土造成地』には次の2種類の型があります
　　（1）谷埋め型大規模盛土造成地
　　　　谷を埋め立てた造成地で、盛り土の面積が3,000平方メートル以上のもの
　　（2）腹付け型大規模盛土造成地
　　　　傾斜地に盛り土した造成地で、盛り土前の地盤面の勾配が20度以上、かつ、盛り土の高さが5メートル以上のもの
　　大規模盛土造成地.jpg （出典　国土交通省ホームページ）

大規模盛土造成地マップの作成方法

　大規模盛土造成地マップは、新旧の地形図等を重ね合わせ、その標高差から大規模盛土造成地と思われる範囲を抽出したものです。
　そのため、このマップは危険箇所を示したものではありません。安全性については今後検証していく予定です。　