八木橋 西木戸神社

八木橋 西木戸神社画像2
八木橋 西木戸神社画像3
八木橋 西木戸神社画像4

 西木戸神社は奥州藤原泰衡の夫人を祭神とし、800年間地元の奉仕が続けられている。文治5年(1189)夫人は平泉を逃れて贄の柵を目指す泰衡のあとを追い、比内町八木橋のこの地ですでに泰衡が譜代の郎従河田次郎の変心によって討たれたと聞かされ、従者由兵衛に従事を託して生害を遂げた。里人はその心根を憐れんで祠を建立し五輪の塔をおさめて霊魂を慰めたのが神社の始まりである。源頼朝の武家政治は、泰衡の死により全国統一を完成した事実は、日本の歴史に特筆されるべきだが、その後夫人の殉死を学者、文人、墨客、俳優ら多数の著名人が訪れ、今なお悲涙をそそいでいる。神社の名称はこの一帯が泰衡の異母兄西木戸太郎国衡の采邑地だったからで、五輪台の里名は、五輪の塔の安置による。五輪台の社殿と境内は、里人と有志の寄進に成り800年の長い歳月、休むことなく続いた情の細やかさを偲ばせている。(教育委員会)

地区 比内地区
種別 神社
所在地 大館市比内町八木橋字五輪台
備考 調査日:2011.8.5
建立年:不明
建立者:不明
場所:八木橋集落北西
参照:比内町文化財目録第8号 比内の信仰碑 P43