大館の農業1

17 世紀にかたちづくられた大館地方の農業の姿は、20 世紀中頃まで大きく変わることはありませんでした。明治時代に乾田馬耕の普及、農業技術の改良や品種改良、耕地整理の拡大などが行われましたが、農業を根本的に変えたのは、昭和30 年代に入ってからの農業の機械化でした。

展示品の紹介

品名:馬耕(バコウ)

犂身(スキミ) 約130.0×8.0×17.0(cm)
犂ながえ 約123.5×9.5×9.5(cm)
犂さき~犂へら 約47.5×17.0(cm)

畑を耕す特製の犂(スキ)。馬に曳かせて耕す。
「轡(クツワ)に1本の綱を4ヶ所組み合わせて取り付ける。」(民具マンスリー第40巻より)

馬耕(バコウ)

品名:携帯用モミトリキ

24.0×17.0×23.0(cm)
木製、鉄製15本歯

昔、篤農家(とくのうか)が稲の品質改良に力を注いでいたころ、目立った稲があると田の中に入り、このモミトリキで種を採って良種を育てた。

携帯用モミトリキ

品名:スキ

約64.0×14.0(cm)

農具の一つ。普通は幅の広い刃に真直ぐな柄を付け、櫂状(かいじょう)をなす。押込力と手力による土の反転とを利用して土壌を耕すもの。(広辞苑より)

スキ

品名:カタ(カタワク・ゴロ)

266.0×52.0×52.0(cm)

田植え用のわく。

カタ(カタワク・ゴロ)

品名:苗ハコビ

底部77.0×128.5×20.0(cm)
組手部(1対)各72.0×100.0(cm)

苗ハコビ