16 世紀末、豊臣秀吉は大安宅(軍船)造船や伏見城作事のための杉材用立てを秋田実季に命じましたが、実季は比内郡の代官であった浅利頼平に分担納入を命じています。この頃には、秋田杉の名声が中央に広まっていたことがわかります。
佐竹氏の入国以後、秋田杉に保護育成の努力が払われ、江戸や大坂(大阪)といった最大の木材消費地で最高の評価をもって受け入れられ、藩財政を潤しました。
特に長木沢と矢立の杉林は日本三大美林のひとつとして、明治以降から現在にいたるまで国有林育成の手厚い営林事業が行われてきました。
まげわっぱができるまで
展示品の紹介
品名:両挽き鋸
全長163.6cm
刃の長さ92.3 cm、31.2cm
直径の特大のものや材質の固いものを二人で挽く。
品名:木挽き鋸(オオノコ)
全長90.5cm
刃の長さ57.5cm、幅15.5cm
立木の伐採や丸材にするときのタテビキ。
品名:木挽き鋸(オオノコ)
全長84.3cm
刃の長さ59.0cm、幅15.6cm
立木の伐採や丸材にするときのタテビキ。
品名:マドノコ
全長106.5cm
刃の長さ67.0cm、幅21.3cm
大木を伐採するときに使われた。
品名:木挽き鋸
全長87.0cm
刃の長さ57.8cm、幅36.5cm
丸材を板に挽き割るタテビキ。