感染性胃腸炎を予防しましょう

ノロウイルスなどによる「感染性胃腸炎」は、毎年冬から春にかけて多く発生します。

感染性胃腸炎はどんな病気?

細菌やウイルスなどが原因で起こる胃腸炎の総称で、原因の代表的なものとして、ノロウイルスやロタウイルスなどがあります。
主な症状は、吐き気やおう吐、下痢、発熱ですが、感染しても発症しない場合や軽い風邪のような症状の場合もあります。また、症状が治まっても1週間から1か月ほど便の中にウイルスが排泄され続けますので、感染予防を心がけることが大切です。

どのように感染するの?

  • ウイルス等に汚染された食品を介しての「経口感染」
  • 感染者のおう吐物やふん便を介しての「二次感染」

予防のポイント

こまめに手を洗いましょう

石けんと流水による十分な手洗いが予防の基本です。外出先から帰った時、食事の前、トイレの後には、必ず流水と石鹸で手を洗いましょう。
※一般的な速乾性手指消毒薬であるアルコール消毒ではノロウイルスに効果がありません。

【正しい手洗い方法】
手洗いの手順リーフレット(厚生労働省)

感染者のおう吐物やふん便は適切に処理しましょう

おう吐物やふん便を処理する際は、最小限の人数で、マスクや使い捨て手袋、使い捨てエプロンを着用して行います。汚物中のウイルスが飛び散らないように静かにペーパータオルなどで拭き取り、その後に次亜塩素酸ナトリウム液で消毒します。拭き取ったペーパータオルや使用した手袋やマスクなどはすぐにはずし、密閉して処分しましょう。

【処理方法や消毒液の作り方】
ノロウイルス食中毒予防対策リーフレット(厚生労働省)

食品をきちんと加熱しましょう

加熱の際は、食品の中心まで火が通るように「中心温度が85℃以上、1分以上加熱」をしましょう。

感染性胃腸炎にかかったら

症状がある場合は、脱水症状を起こしたり体力を消耗したりしないように、水分と栄養の補給を十分に行いましょう。症状のあるかたは、食品を扱わないようにしましょう。

参考