障がいのあるかたの生涯学習

 市では、性別、年齢や障がいの有無など、人それぞれの違いを自然に受け入れ、支え合い、互いに認め合う共生社会の学習の充実を目指し、令和3年度から学校卒業後における障がいのあるかたの生涯学習機会の拡大促進と、地域連携による持続可能な学びの支援に関する実践研究のため、社会教育施設を活用した講座などに取り組んでいます。

令和5年度の開催講座

◇生涯学習課開催講座

8月20日(土)ピザ作り講座とカラオケとフライング・ディスク体験(中央公民館)

第1部 ピザ作り 外部講師2人
・講師が事前に発酵に発酵させた生地をこねて伸ばし、具材をトッピングし、オーブンで焼きその後試食会を行いました。

第2部 カラオケとフライングディスク

○カラオケ
・希望する曲を職員に伝え、順番に歌っていく。参加者の歌を聞いたり、手拍子や拍手で相互理解・交流を行いました。

○フライングディスク 外部講師2人
・講師より、投げ方の基本を学び、2人1組で練習しました。少しずつ飛ばせる距離が伸びてきたので2人の間隔を徐々に広げていきました。
・アキュラシーゴールに向かってディスクを投げて、通過させる体験を行いました。

  

 

 

9月3日(日)チーズケーキ作り及びカラオケ・バドミントン体験講座(中央公民館)

第1部 チーズケーキ作り 外部講師2人
・生地をヘラやミキサーなどで混ぜ合わせ、生地を型に流し込み、オーブンで焼く焼成中に、講師が事前に作り冷やしておいたケーキを試食し、焼きあがったものは冷蔵庫で冷やし、持ち帰りました。

第2部 カラオケとバドミントン

〇カラオケ
・希望する曲を職員に伝え、順番に歌ってもらいました。参加者の歌を聴いたり、手拍子や拍手で相互理解・交流を行いました。

〇バドミントン
・職員やコーディネーターを相手に、打ち合いを行いました。

  

 

11月12日(日)比内支援学校 第159回青年学級(中央公民館)

第1部 木育ワークショップ 外部講師4人
・今年は、ハチ公生誕100周年でもあり、記念事業として様々なイベントが開催されていることから、「杉の秋田犬の置き物作り」を行い、秋田犬と秋田杉の魅力を改めて知っていただきました。

第2部 カラオケ、バスケットボール、ボードゲーム、UNO等
・ワークショップ終了後、各室に分かれ、カラオケ、スポーツ、ゲームなどを行いました。昨年度カラオケの人気が高かったため、今年度はカラオケは会場を2カ所設けました。参加者は順番を守り、譲り合いながら楽しんでいました。

 

 

12月17日(日)そば打ち講座(比内公民館)

そば打ち体験 外部講師1人 サポート職員2人
・そばをこねるところから始め、そば切りまで体験し、完成したものを試食しました。
・そば打ちから始まり、均等に切り分ける作業ではなかなかうまくできないなどコツが必要とされる中、参加者は作業を楽しみながら体験していました。
・参加者からは普段できないことを行い、達成感があった。楽しく作業ができた等の感想がありました。
・講師からは、企画当初、説明が伝わるか不安があったが、実際に行ってみて、工夫して説明することの大切さを学ぶことができ、本事業だけでなく、今後の講座展開にもプラスになる体験ができたとの感想がありました。

 

 

1月21日(日)なんでも発表会(ほくしか鹿鳴ホール)

なんでも発表会 高校生ボランティア11人
・ほくしか鹿鳴ホールにおいて、特技や好きなことを発表できる場として「なんでも発表会」を開催し、比内支援学校高等部生徒やゲストを含め、障がいのある市民21組の個人・団体が歌、ダンス等のパフォーマンスをのど自慢形式で披露しました。
・参加者は大きなステージで歌ったり、踊ったりする夢を実現することで、発表の場を十分に楽しむことができ、来年度参加への意欲を持つ方もいました。
・ステージで発表することが、自信を得る機会となりました。
・高校生ボランティアが障がい者の発表をサポートすることで、相互交流や障がい理解の機会となり、心のバリアフリーや合理的配慮を学ぶなど、共生社会の実践へつなげることができました。高校生ボランティアは、ステージ裏や受付等の運営に協力してくださり、スムーズに進行させることができました。

 

 

◆比内公民館の取り組み

・比内支援学校との連携によるカフェの出店、芸術文化祭での軽食の提供
・障がい者福祉サービス施設の連携によるとっと工房アート展の開催(中央公民館のほか地区公民館にも巡回)
 また、比内支援学校との連携した取り組みでは、高齢者学級「あおぞら学園」でのハチ公カフェの実習、芸術文化祭での4年ぶりのおしるこの出店は大変好評で約100食を完売しました。
 とっと工房アート展、例年開催している新春書初め会では、高校生や一般の方を対象にした秋田杉の杉板への書き初めを新企画しました。開催するにあたり、比内支援学校へ杉板の制作をお願いし、作品は1月いっぱい公民館などに展示しました。

◆障がい者の活動を広げる取り組み

・栗盛記念図書館と比内支援学校との連携による図書館利用促進事業として図書館見学と小学部対象の読み聞かせを行いました。「絵本の中の言葉、語りの表情などの身体表現等を通じて、図書に親しみながら、言葉が持つ面白さや、思いを伝えることの楽しさや喜びを感じられる学習としたい。」という比内支援学校の目的があり、図書館としては、図書館に親しんでいただきたいという思いから、このような取り組みを行いました。
 比内支援学校の生徒による読み聞かせ会を開催するため、9月からボランティアサークル「おはなしの森」や図書館職員から助言・指導を受けて練習を重ね、成果発表として2月7日(水)図書館利用者を対象とした「読み聞かせ会」を開催しました。
・ハチくんオープン(ボッチャ交流会)
 タイ王国との交流を記念し、継続する相互交流の推進と障がい者スポーツの理解や普及、共生社会への理解を高めることを目的としています。
・みんなでスポーツの会(アキュラシー)矢立育成園、白沢通園センター利用者、職員が参加しました。

◆障がい者サポーター養成講座の開催

参加人数:80人

・障がいのある方の生涯学習を支える人材育成、そして、障がいを理解する機会を作ることで臨ましい共生社会を考え、障がい当事者の声をきく機会とすることができました。
・秋田県及び福祉部門(大館市障がい者自立・差別解消支援協議会)との共催により障がい者サポーター養成講座を開催しました。
受講者より、生涯学習講座情報の提供同意書を得ることができました。

令和4年度の開催講座

9月3日(土)「SDGs 杉の端材を使った木のリース作り」

 令和4年度第1回目の講座は、大館市立中央公民館を会場に開催しました。
 始めに、講師の河田美智子さんよりSDGsについての講話がありました。そして、「杉」はラテン語で「Cryptomeria Japonica(クリプトメリア ジャポニカ)」といい、意味は「日本の隠れた宝」ということを学び、参加者全員で「クリプトメリア ジャポニカ」と復唱しました。
 木のリース作り講座では、作り方の説明の後、材料をお皿にとって製作開始です。作品の出来上がりをイメージしながら取り組み完成させました。みんなで作品を見せ合い、工夫したところを褒め合い、緩やかな温かい空間が出来上がりました。
 参加した方々は、「モノづくり」が好きで参加したこと、学校や利用している施設からのチラシで講座を知り、申し込んだことを教えてくれました。「また参加してね」と声をかけて、講座は終わりました。

  木のリース作り①[282KB] 木のリース作り② [301KB]

 木のリース作り③ [323KB] 木のリース作り④ [392KB]   

10月1日(土)~14日(金)「一花一葉」~アーカイブ配信~

 新型コロナウイルス感染が心配されたことから、参加型を中止し、市内の生花店の4名の方を講師に生け方のミニ講座を収録してアーカイブ配信しました。 
 ミニ講話は、お花の持つ力や一花一葉の主役となる秋田県産の「NAMAHAGEダリア」のこと、ハサミの使い方や一緒に生けるハラン(葉)の使い方についての内容です。
 参加者から生けたお花の写真を生涯学習課に送っていただき、一花一葉の作品の鑑賞会をサイトの中で行いました。
 一般市民のほかに、比内支援学校高等部の寄宿生の皆さんにも参加していただきました。男子生徒さん達が興味をもって参加してくれました。

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11月12日(土)「おうちパン」

 昨年度に引き続き「おうちパン」講座を、今回は比内公民館を会場に開催しました。講師は今年もおうちパンマスターの小山久美さん。メニューは「明太チーズパン」と「ツナマヨパン」で、全体の流れを説明した後、おうちパン作りが始まりました。
 最初に、小山さんが準備したパン生地に明太子、チーズ、ツナ、マヨネーズをトッピングして焼きます。焼いている間に自分たちで生地を作り、できた生地はタッパーに入れて持ち帰り、各自自宅で発酵させます。
 会場で焼いたパンには細切りののりやお好みでバジルをかけて、飲み物と一緒にいただきました。とっても美味しく、おしゃべりしながらあっという間に完食しました。
 この講座から、比内支援学校の寄宿舎の先生方やこの事業に協力いただいている生涯学習連携協議会の委員の方々にも参加・見学していただくようになりました。

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12月4日(日)比内支援学校 第156回青年学級

 比内支援学校の青年学級(卒業生の同窓会)を、初めて中央公民館で開催しました。前年度はコロナ禍により中止しましたが、令和4年度は無事に開催することができました。
 最初に、木育インストラクター・おもちゃコンサルタントマスターの河田美智子さんによる、季節にちなんだ木育講座「クリスマスツリー制作講座」を開催しました。木を滑らかにするために紙やすりをかけてから、木を組み、飾りつけを行いました。みなさん真剣に取り組んでくれました。「学校の授業みたいで楽しかった」と感想を学校に届けてくれたかたもいました。
 次に、バスケットボール、カラオケ、ボードゲーム、クイズやおしゃべりと自分がやりたいことに分かれて取り組みました。カラオケでは、展示室の明かりを消して、壁に映像を映し、カラオケボックスさながらの演出に気分が盛り上がりました。クイズが得意なかたは、この日のために準備したクイズを出題し、参加者は答えを聞いてはオリジナルクイズのレベルの高さに感心していました。

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1月14日(土)「初心者向けパソコン体験講座(Word)」

 NPO法人大館学び大学を会場に開催しました。5名の定員が満員となりました。大館学び大学のかたが講師となり、知っておくと便利なツールなどを説明してくださいました。
 体験後には「いつもと違った頭の部分を使うので疲れたが、楽しかった」とにこやかに感想をいただきました。この講座には別の講座に参加してくれたかたもリピーターとして参加してくださいました。

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1月22日(日)「今年も音楽で遊ぼう!」

 前年度好評だった「音楽で遊ぼう」を再び開催しました。音楽療法士の田口諒也先生は、歌も演奏も抜群に上手い。参加者の曲のリクエストにも難なく応えてくださいました。
 参加者は、曲に合わせて打楽器をたたく場面では曲のイメージを大切に、効果的な演奏で参加していました。ステージ上での演奏でも使いたい楽器を自ら選び、演奏に参加していました。
 この講座でも過去の講座の参加者がリピーターとして参加してくださいました。

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 令和4年度の生涯学習講座は、全部で7講座を開催しました。
 参加してくださった方々、講座の周知をしてくださった施設や学校の皆様、そして各講座を担当してくださった講師の皆様、ご協力ありがとうございました。


〈ボランティア養成講座の紹介〉

第1回 8月20日(土)~9月22日(木)(アーカイブ配信)

講演Ⅰ「障がいとはなんだろう ~必要な配慮について~」
    講師:県立比内支援学校 教育専門監 藤田 久美子氏
講演Ⅱ「娘が突然障がい者になっちゃった」
    講師:登山ガイド・障がい当事者家族 大川 美紀氏

主に高校生を対象を対象とした「ボランティア養成講座Ⅰ」をアーカイブ配信で開催しました。
 
《感想レポートより一部掲載》
・障がいの配慮には、個人モデルと社会モデルの2つがあり、バリアには事物のバリア、制度のバリア、慣行のバリア、観念のバリアの4つがあることがわかった。
・平等と公平の違いに気づいた。
  平等=すべての人に同じ配慮をすること
  公平=それぞれの人にあった配慮をすること
・決めつけたり、奉仕したりするのではなく、対等な関係で苦手な分野はカバーしあうことが大事。
・2つの講演に共通して、本や動画で得た知識だけではなく、「個人として向き合う」ことが大事だと気付いた。
・雇用の問題を含め、障がいの有無、文化や価値観の違いに関係なく、生きやすい社会を作るには、「理解する気持ち」がまずは大切だとわかった。

➡「理解する気持ちが大切」「個人として向き合うことが大事」など、わかろうとする自身の気持ちのあり方に着目した感想が多かったのが印象的でした。


第2回 本事業からのはちくんオープン(ボッチャ大会)への参加がなかったことから、ボランティア募集を中止


第3回 1月7日(土) 会場:中央公民館

講演「ささえの歩みとめざすもの」
   講師:北秋田市障害者生活支援センター
      管理者兼主任相談支援専門員 中村 智子氏
      相談員           庄司 真樹子氏

 当初、先進地視察を計画しましたが、新型コロナウイルス感染の影響を排除するため、予定していた施設より講師を迎え、講演を行いました。「ささえ」が障がいのあるかたをどのような姿勢で支えてきたのか、利用者の皆さんの声をどのように実現してきたのかといった講演でした。
 講演後に実施したアンケートからは、障がいのあるかたとの交流を求める声が多数聞かれました。来年度の事業へ生かしていきたいと思います。

令和3年度の開催講座

11月7日(日)「少年自然の家を満喫しよう!」

 第1回目は大館少年自然の家で開催し、スポーツ体験やアート体験、コーヒーの入れ方講座などを行い、講座の最後には、アート体験で制作した2コマアニメーションを鑑賞するなど、楽しく活動しました。
 ご協力いただいた講師の皆さまやご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。

はじめの会

 大館少年自然の家の施設概要について、山田所長から説明を受けた後、大館少年自然の家の職員3人で結成された「ザ・ネイチャーバンド」による小鳥のさえずりのようなかわいらしい音色のオカリナ演奏を楽しみました。

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スポーツ体験~卓球バレー~

 木の板のラケットでピンポン球を打ってパスを回しながらネット下を通過させ、バレーのように戦うスポーツ「卓球バレー」を行い、障がいのある人もない人も一緒にプレーを楽しみました。

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アート体験~2コマアニメーションの制作~

 アートアドバイザーの黒木 健さんによる指導のもと、2コマアニメーションの制作に挑戦しました。小道具などを使い2ポーズの静止画を撮影したあと、2コマの写真を交互に連続させたアニメーションとして編集していただきました。
 参加者にとって初めての体験でしたが、自由な発想で楽しく活動していました。

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コーヒーの入れ方講座

 大館珈琲館の田口諒也さんと田口睦子さんから、おいしいコーヒーの入れ方を学びました。

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11月28日(日)「ボランティア養成講座」

 大学生や高校生など21人が参加し、講話や災害に備える体験を通して障がい者の生涯学習について学びました。
 ご協力いただいた講師の皆さまやご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。

講話

 「なぜ今、障がい者の生涯学習を考えるのか」と題して、大館少年自然の家の山田所長に講話をしていただきました。
 令和2年度まで県教育庁生涯学習課で障がい者の生涯学習を担当していた山田所長は、県の障がい者の現状や取り組みを紹介し、ボランティア支援のかたにも「On the Job Training(関わりながら学ぶ)」でさまざまな活動に一緒に取り組んでほしいと語りかけました。

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体験

 「防災に備える」をテーマに市防災アドバイザーの野口さんが「命を守るための3つの心得」の講話、災害クロスロードゲーム、段ボールベッドの組み立て、非常食の炊き出しと試食について指導しました。

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12月11日(土)「おうちパン作り」

 親子など10人が参加し、小山久美さんの指導のもと、協力し合いながら「どでかフォカッチャ」作りに挑戦し、最後にできたてのフォカッチャをおいしくいただきました。
 ご協力いただいた講師の皆さまやご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。

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12月19日(日)「ダックスムーンコンサート」

 ほくしか鹿鳴ホールを会場に障がい者団体の関係者など約70人が参加し、市内を中心に活動しているポップスデュオ・ダックスムーンの歌やトークを楽しみました。
 ダックスムーンの2人は、持ち歌「きりたんぽ物語」や「刺繍花」などを披露し、曲の間には軽妙なトークで笑いを誘い会場を和ませました。また「きらきら星」や「見上げてごらん夜の星を」など馴染みのある曲も披露し、参加者が手拍子を打ったり腕を左右に振ったりするなど会場は大いに盛り上がりました。
 ご協力いただいたダックスムーンやご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。 

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1月16日(日)「音楽で遊ぼう」

 中央公民館を会場に障がい者団体の関係者など28人が参加し、音楽療法士の田口諒也さんの指導のもと、太鼓や打楽器などの演奏を楽しみ、大いに盛り上がりました。
 ご協力いただいた講師のかたやご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。

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