大館市歴史まちづくりトッピクスは、地域の伝統文化や継承活動、歴史まちづくりの取り組みなどをご紹介していきます。
錦神社 ※例祭は毎年9月3日
二井田地区の館町内会の皆さんが、岩手県平泉町の中尊寺から株分けいただいた「中尊寺ハス」を、4月4日に境内の池に植えました。このハスは奥州藤原氏第4代泰衡の名を取って「泰衡ハス」とも言われています。
昭和25年、中尊寺金色堂の学術調査の際にその種が発見され、その後の研究で、奥州藤原氏時代の古代ハスの種であることが分かりました。平成10年、開花に成功し、中尊寺の池に植えられています。
泰衡のゆかりの地として、錦神社に贈られたもので、順調に行けば、7月から8月ごろに花が咲くそうです。
800年前の奥州藤原氏時代の“風”を感じることができることを地域の人たちは楽しみにしています。
老犬神社 例大祭は毎年4月16日、17日
葛原にある忠犬シロを祀る老犬神社の例大祭が4月17日に行われました。
地域の方々など約60人が参列し、玉ぐしを捧げて、国土の安寧、五穀豊穣、家内安全、交通安全等を祈願しました。また、この日は、地元に保存されている、慶長9年(1604年)のものとみられる狩猟免状が公開されました。
例大祭は397回目だそうです。地域の人たちは、主人を守るシロの思いを大切に受け継いでいます。
※2020年は、節目の400年祭となります。
沼窪神社 例祭は毎年、旧暦の3月25日
鳳凰山と秋葉山の鞍部にある沼窪神社の例祭が4月21日に行われました。
東二ツ屋町内会と宮袋町内会の方々が参列しました。
神社は、沼の水源を守護する龍神様を祀り、作物を潤す雨乞いの場所として信仰されおり、昔は沼の水面に紙で包んだお金を投じて、その浮き沈みによって吉凶を占っていたそうです。
例祭は、江戸時代から行われていて、東二ツ屋と宮袋の地域の人たちに信仰が継承されています。