大館市の埋蔵文化財包蔵地

大館市の埋蔵文化財包蔵地

埋蔵文化財包蔵地

「埋蔵文化財」とは、土地に埋蔵されている文化財保護法で定めている住居跡や墳墓などの遺構と土器や石器などの遺物などです。これらが埋まっていると思われる土地を埋蔵文化財包蔵地といいます。
埋蔵文化財及び埋蔵文化財包蔵地は、先人たちの生活の様子を直接的に伝える地中に残された貴重な文化遺産であり、将来の地域創造に欠かすことのできない財産です。
また、土木工事などで一度破壊されると、元に戻すことができないため、文化財保護法では人知れず埋蔵文化財が失われることのないよう保護することを規定しています。

埋蔵文化財保護のための事前協議

埋蔵文化財を保護するにあたって、周知の埋蔵文化財包蔵地やその近接地で土木工事を実施するかたや住宅を建築するかた、またはこれ以外の地域でも土地の開発を実施しようとする事業者に、工事着手前に埋蔵文化財の有無を確認するため、埋蔵文化財保護のための事前協議をされるよう求め、工事の施行方法に応じた埋蔵文化財の保護のための取り扱いを協議する仕組みになっています。
詳しくは秋田県教育委員会または大館市教育委員会歴史文化課埋蔵文化財係へお問い合わせください。

  • 埋蔵文化財の有無の問い合わせこちらをご覧ください
  • 埋蔵文化財包蔵地(遺跡)内で土木工事を行う場合こちらをご覧ください

文化財(遺物等)を発見したら

大館市内には、現在、地図に表示した約290ヶ所の埋蔵文化財包蔵地が確認されていますが、このほかにもまだ、発見されていない埋蔵文化財が地中に埋もれていると予想されます。
工事中にこれらの埋蔵文化財を発見した場合は、文化財保護法の規定に基づく届け出などが必要となりますので、直ちに市教育委員会歴史文化課埋蔵文化財係までご連絡ください。
また、土地所有者のかたや占有者のかたなどが土器や石器などを発見された場合も、同様に市教育委員会歴史文化課埋蔵文化財係までご一報ください。

遺跡や遺物を見つけたが、どうすればよいか?

土木工事などで土器や石器等を発見した場合には、工事などをいったん中止し、速やかに市歴史文化課埋蔵文化財係までご連絡ください。また、畑地や原野などから発見した場合にもご連絡ください。
その際、発見者の住所・氏名・連絡先、遺跡・遺物の内容や状況、発見した場所等についてお知らせください。
市歴史文化課において、その場所が既に登録された遺跡かどうかを調べ、後日、連絡いたします。

調査の結果、新たな遺跡であった場合は?

工事中などに遺物等を発見し、それが新たな遺跡であった場合には、その旨を秋田県教育委員会(市教育委員会経由)に届け出なければなりません(文化財保護法第96条)。その後、県教育委員会から工事に関する指示の内容が通知されます。
「遺跡発見の届出書」に必要事項を記入し、必要な書類を添付して2部作成のうえ、歴史文化課埋蔵文化財係へ提出してください。
受け付けした届出書は、秋田県教育委員会へ送付します。

遺跡発見の届出書[PDF:149KB]

埋蔵文化財包蔵地地図ご利用に当たっての注意

  1. この地図に表示した埋蔵文化財包蔵地(遺跡)は、現在、秋田県教育委員会が周知資料に登録しているものです。
  2. この地図に表示した埋蔵文化財包蔵地(遺跡)号は、秋田県教育委員会の登載番号です。
  3. この地図してある埋蔵文化財包蔵地の範囲は、表面調査等によるおおよその範囲を示したものです 。また、この範囲の中には、過去に行われた宅地開発などにより、記録保存を目的とした発掘調査などが実施された部分が含まれています。埋蔵文化財包蔵地の詳細な位置や範囲等については、市教育委員会歴史文化課埋蔵文化財係へお問い合わせください。
  4. この地図に登載されている埋蔵文化財包蔵地および近接地域において土木工事などの開発行為を実施する場合は「埋蔵文化財保護のための事前協議」が必要となります。
    また、登載地以外の地域においても、1haを超える大規模な開発行為にあっては、同様の手続きが必要となります。土木工事等の開発行為予定の際は、秋田県教育委員会または大館市教育委員会歴史文化課埋蔵文化財係へお問い合わせください。
  5. 埋蔵文化財包蔵地(遺跡)は、秋田県教育委員会及び大館市教育委員会が継続的に実施している所在確認、試掘確認等の調査により増加、範囲変更等の改定があります。この改定は随時行っておりますが、地図に反映させるなど周知資料を整備するためには、時間を要しますのでご注意ください。

大館市埋蔵文化財包蔵地分布図

大館市遺跡地図