大館郷土博物館では、郷土学習に生かすため、大館市内の湧水地、湿原、人口池、井戸の計13カ所を対象に、平成24(2012)年度の1年間、湧出量、水温、水素イオン濃度(pH)などを調べました。
ここでは、代表的な湧水地として白沢御膳水を紹介します。
他の観測地の結果については、観測資料(PDF版)をダウンロードしてご覧ください。なお、冊子は中央図書館から借りることもできます。
図.水環境調査地図
白沢御膳水の水温等の年変化
湧出量は融雪期に多く観測されました。水温は年を通じて11~12度台で、年間の最高水温は厳冬期に、最低水温は盛夏期に出現しました。pHは6.3~6.6でほぼ中性でした。電気伝導度は近隣の湧水地より高く、150~200μS/cmでした。
月 | 湧出量(L/min) | 水温(℃) | pH | 電気伝導度(μS/cm) |
---|---|---|---|---|
4月 | 110 | 12.2 | ||
5月 | 86 | 12 | ||
6月 | 39 | 11.9 | ||
7月 | 19 | 11.5 | 6.5 | 179 |
8月 | 31 | 11.8 | 6.4 | 186 |
9月 | 22 | 12.1 | 6.4 | 190 |
10月 | 20 | 12.4 | 6.5 | 200 |
11月 | 18 | 12.3 | 6.5 | 177 |
12月 | 25 | 12.6 | 6.6 | 183 |
1月 | 15 | 12.6 | 6.4 | 194 |
2月 | 16 | 12.4 | 6.4 | 200 |
3月 | 18 | 12.3 | 6.3 | 186 |
年平均 | 34 | 12.2 |
※おおよそ10日間隔で観測を行い、その月平均値を記載。
図.白沢御膳水(撮影:2012.4.7)