先人顕彰

平成24 年(2012) の春にリニューアルしたこのコーナーでは、大館市に関わりのある、顕著な業績を残した人物を紹介しています。
その業績ごとに11 の分野に分け、その遺品とともに展示をしています。

展示品の紹介

品名:方位磁針

荒谷武三郎(1884-1962)
方位磁針 7.1×8.3×1.1(cm)

荒谷武三郎は、大正から昭和のはじめにかけ、矢立小学校長時代には風穴の研究調査、釈迦内小学校長時代には「釈迦内郷土誌」を独力で完成させるなど教育や郷土研究に尽くした。
方位磁石は、風穴探索、研究の際に使ったものと思われる。

方位磁針

品名:火消し服

佐藤敬治(1920-2009)
109.0×142.0(cm)

大館市長在任中に着用した火消し服。袴には大館市長の文字が見える。
佐藤敬治は初代大館市長で、また、1972(昭和47)年から衆議院議員を6期務めた。

火消し服

品名:硯箱

石田博英(1914-1993)
硯箱25.0×15.2×4.0(cm)

最後の労働大臣時代(福田赳夫内閣1976(昭和51)年12月~1977(昭和52)年11月)に閣議で署名する際に使用していたもの。
石田博英は、1947(昭和22)年から36年余にわたり国会議員として活躍、また、大館市の私庭には600種類700株の様々なバラが植栽され「石田ローズガーデン」として市民に親しまれている。

硯箱

品名:米国製タイプライター

鳥潟右一(1883-1923)

鳥潟右一愛用の品。
東京帝国大学を首席で卒業後、アメリカやイギリスなどで無線の研究を続け、無線電話を発明。1915(大正4)年には東京と上海の間を無線電話を使って通信することに成功した。

米国製タイプライター

品名:銀の懐中時計

鳥潟隆三(1877-1952)

鳥潟隆三が京都大学を卒業した際に授与された懐中時計。
1912(明治45)年にはスイスのベルン大学に留学し、「血清細菌学」を研究。帰国後に鳥潟免疫研究所と附属病院を設立。外用薬「コクチゲン」(鳥潟軟膏)を発明した。1922(大正11)年、京都帝国大学教授となり、肺結核外科手術を著しく向上させた平圧開胸術を創案した。

銀の懐中時計