帯状疱疹ワクチン予防接種費用の一部を助成します
市では、帯状疱疹の発症および重症化を予防するとともに、経済的な負担を軽減するため、帯状疱疹ワクチン予防接種費用の一部を助成します。
帯状疱疹とは
多くの人が、子どものときに感染する水痘(みずぼうそう)のウイルスが原因で起こります。
水痘が治った後も、ウイルスは体内(神経節)に潜伏して、過労やストレス等で免疫力が低下すると、ウイルスが再び活性化して、帯状疱疹を発症します。発症すると、皮膚の症状だけでなく。神経にも炎症を起こし、痛みが現れます。
合併症として、神経の損傷がひどい場合、皮膚の症状が治った後も痛みが3カ月以上続くものを「帯状疱疹後神経痛(PHN)」とよび、50歳以上で発症した人の約2割にみられます。また、頭部や顔面に症状が現れることもあり、視力低下や失明、顔面神経麻痺など重い後遺症が残る場合もあります。
ワクチンの種類
接種にあたっては、事前にかかりつけ医に相談することをおすすめします。
生ワクチン |
不活化ワクチン (乾燥組換え帯状疱疹ワクチン) |
|
販売名 | ビケン |
シングリックス |
接種回数 | 1回 |
2回 |
接種方法 | 皮下接種 | 筋肉内注射 |
発症予防効果 |
69.8% |
96.6% |
持続性 | 5年程度 | 9年以上 |
主な副反応 | 注射部位の発赤、かゆみ、腫れ、痛み | 注射部位の痛み、発赤、腫れ、筋肉痛、疲労感、頭痛 |
※厚生労働省ワクチン分科会資料、ワクチン取扱説明書、添付文書より引用
助成の内容
対象者
接種日時点で、50歳以上の市民(大館市に住民登録のあるかた)
助成の額と回数
ワクチンの種類 | 生ワクチン (ビケン) |
不活化ワクチン (シングリックス) |
助成額 | 5,000円 | 接種1回につき10,000円 |
助成回数 | 1回 | 2回まで |
※助成はどちらか1種類のワクチン、生涯1回限りとなります
申請方法と接種までの流れ
費用助成を受けるには、事前に申請が必要です。
1.接種希望者は、接種するワクチンを決めたうえで、健康課へ「大館市帯状疱疹ワクチン予防接種申請書及び委任状 [126KB]」を提出します。
2.申請内容を確認後、接種券を発行します(接種券の発行は、原則健康課の窓口で本人確認をしたうえで発行いたします)。
3.医療機関へ予約をしたうえで、接種当日は「接種券」と健康保険証を持参してください。
4.接種後、医療機関で支払う金額は、接種料金から助成額を差し引いた額になります(医療機関によって接種料金が異なります)。
5.医療機関から渡される「接種済証」は接種記録として大切に保管してください。
注意事項
接種後に助成申請をした場合、払い戻しの制度はありませんので、必ず接種前に申請をしてください。
不活化ワクチン接種の場合、2回目接種は1回目から6カ月以内に接種してください(6カ月を経過した場合、助成対象外になります)
よくある質問
Q:以前、帯状疱疹になったことがあるけれど、ワクチン接種はできますか?
A:接種できます。
帯状疱疹になった人でも、体の免疫が低下すると、再びかかる可能性があり、帯状疱疹の予防が大切です。
Q:帯状疱疹はほかの人にうつる?うつらない?
A:帯状疱疹は体内に潜伏しているウイルスが原因で発症するため、ほかの人から帯状疱疹としてうつることはありません。
ただし、水痘(水ぼうそう)にかかったことがない人は、帯状疱疹にかかった人からのウイルスの感染で水痘(水ぼうそう)を
発症することがあります。水痘( 水ぼうそう)の入院患者のうち、約3割は帯状疱疹が感染源だったと報告されています。