昭和30年代以降、大館地方では多くの鉱床が発見され、黒鉱ブームが巻き起こり、鉱山は最盛期を迎えます。
ここに展示している鉱山機械は、かつて松峰鉱山(花岡鉱山)で活躍していた実物で、当時の様子をうかがえる貴重な資料として同和鉱業より寄贈されたものです。
展示品の紹介
品名:ミニジャンボ
350.0×157.0×150.0(cm)
総重量2.3t
坑道を掘り進むときや、鉱石を掘り出すとき、爆薬を詰め込むための発破孔を開けるための機械。松峰鉱山の中段切羽用として、昭和60年に花岡鉱山で開発された。
品名:エクスカベーター(ME630)
260.0×153.0×155.0(cm)
総重量4.7t
発破で砕いた鉱石やズリを鉱車に積込む機械。この機械は主に坑道を掘り進むときに使用され、昭和39年に松峰立坑の開さくに世界で初めて導入され大活躍した。
品名:削岩機(TY76レッグドリル)
200.0×167.0×31.0(cm)
坑道を掘り進むときや、鉱石を掘り出すとき、爆薬を詰め込むための発破孔を開けるための機械。
品名:ホッパーローダー(ME803)
296.0×193.0×155.0(cm)
総重量5.2t
発破で砕いた鉱石をバケットホッパーに積込み、切羽から坑井まで運搬する機械。昭和41年から松峰鉱山で鉱石の採掘に用いられた主力機械。走行は4輪駆動で左右の車輪を互いに逆転させることにより、スピンターンすることができる。バッケット及びホッパーの操作は油圧機構により作動する。
品名:タイヤローダー(TL-2)
250.0×147.0×140.0(cm)
総重量2.3t
発破で砕いた鉱石をバケットホッパーに積込み、切羽から坑井まで運搬する機械。ホッパーローダーが4輪の車輪でスピンターンするのに対して、タイヤローダーは後輪で方向を操作する。ホイストチェーンを巻き上げることによりバケットを操作するのが特徴。
品名:18HPスクレーパー
270.0×140.0×87.0(cm)
国内で昭和23年ごろから急速に使用された。切羽から坑井へ鉱石を搬出するための機械。松峰鉱山でも、中段切羽で使用された。